急な召喚
第二話投稿です。素人丸出しの文章で誠に申し訳ないです。頑張りますので、応援よろしくお願いします。
追記:変更部分です
「オラッ!! いつまでも寝てんじゃねえぞ コラッ」
ボコッ バキッ
いつも僕は苛められてる。それはこの見掛け上エリート校と言われる鈴見台学園でも同じ。
「オウ、光輝これでいいか? なんなら首絞め落としの一つでも見まわせてやろうか?」
「いや、護、それは君の進路に響きかねないから辞めた方が良い。こんなクズでドン臭いやつの為に、君が犠牲になる事なんて無いよ。さて孔明君、僕は君なんかとは違ってこれでも忙しいのだよ。毎日勉強しないと行けないからね。だからさ、そろそろ楓君とは別れてくれたまえ。君は筋は悪くないよ? 頭も良い。だがね、君はそれだけしか無いんだよ。彼女は大企業の御令嬢だ。君の様な人間は相応しくないんだよ」
そうして腹に一発蹴りを入れて彼は裏で繋がっている不良グループ等を引き連れて去っていった。
いじめにあった僕の事を楓はどうやら表情だけで解かるらしい。そういう時に彼女が必ず口にする言葉がある。
「まったく~ そういう時は私を呼びなさいよね!!」
僕の為に作ってくれた弁当の包みを開けながら楓(かえで)は言う。
「い、いやあ、あはははは; でも全然平気だよ。大丈夫だから心配しないで」
と言って心配させないようにした。楓は光輝とも幼馴染だった為にあの表面上マジメ紳士な光輝が首謀者だという事は知らないようだったし僕も言うつもりは無かった。ちなみに光輝と言えば、この間剣道日○の雑誌の表紙を飾って話題にもなってた。
楓といえば、ある時俺は中間テストで満点を取った。その時は二人して喜んだ事もあった。
「楓さん、俺 中間テストで満点取ったよ」
「ホント? やったじゃないコウちゃん。これからも二人で一緒に頑張って行こうね!! そ、それとさ……あの話、私忘れてないよ」
顔を赤くしながら少し下を向く。
「そう? あ、あのね楓さん。ぼ、僕なんかで良いのかな? 僕はすごく嬉しい。僕ね、絶対に4大学の一つの法学部か経済学部に入るから!! 君の為に頑張るから」
ふとフローラルな香りが僕を包んだ。背が低かった僕の顔は、ちょうど肩と首との間くらいの位置にあった。抱きしめられていると解ったのはしばらくたってからだ。
「うん…… 私達ずっと一緒だよ」
あの時、いじめられていたにもかかわらず希望が満ち溢れていたっけか。はははは…… 今考えるとお笑い種だ。人生には希望がある、なんて思った事自体が間違いだったんだ。
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希望と言えばあの学校に入ってしばらくした時にも少しは希望を持ったっけ。エリート商社マンの家系で文武両道のあいつでも勝てない奴が始めて現れたんだよな。おかげで俺のクラスにもちょっとした派閥が出来た。あの時は正直、ちょっと嬉しかったりしたな。
鈴見台学園は進学校であり有名大学に進学する最短ルートの一つと言われている。俺が所属している1-Aには主に三つの派閥がある、というのが一般的だった。俺の幼馴染であり文武両道・周りからも人気があるクラス委員グループだ。陣容は光輝、1年ながら学園のマドンナと言われ始めた楓。高校に入ってからは、169cmの身長でグラマラスに成長していて学園三マドンナの1人と言われている。後は護と大三輪雫、ボーイッシュな髪型で楓とは違いそこそこ胸もあるが身長は176と女子にしてはかなり高くスレンダーな体型だ。学園の三マドンナの1人で、成績は優秀で居合の達人だ。この四人はまさに先輩からも注目される存在だ。
いくら進学校とはいえ他の学校と程度の差はあれ不良っぽいグループはどこでも存在する。二つ目の派閥がそれだ。筆頭が田山良明、中川治信と為礼一だ。この連中が主に俺をいじめていたっけか。光輝が表面上では注意したりして対立しながら、陰で仲良く俺をいじめていたって知ったら皆驚くかな? ま、楓に優しくされてた俺は、皆から敵視されてたからな。大して驚かないかも。
そして最後は、あれは派閥とは言えなかったか。悪ぶっているというか孤高を気取っている奴で、自ら孤立化を選んでおきながら何故か周りから友人が寄ってくるという状況を作り出していたのが小山秀郷だった。
スバイキーヘア、あっ つまりツンツンな髪型って事な、でロックな格好という所謂校則違反でも通う事が出来るのは、親族がこの学園の理事長であり且つ父親が政界の大物だからだ。しかも小さい頃から粗暴で、中学時代は暴走族に1人で挑み自身重症を負うも20人をのした事もあったという伝説級の強さを持っている。そして、超がつくほど光輝と仲が悪かった。
それを改めて実感したのは、ある日の授業の風景だ。
ガラララッ 「ちぃ~~す」
ドタドタと足音を立てて歩きながら大あくびをし、そして席に着く。
「君、前から思ってたんだがクラス委員として一言言わせてもらおう。ここはマジメに勉学をし、スポーツを行い、将来の国を支える為のエリートとなる為に一生懸命頑張る為にここに在籍しているんだ。やる気が無いのなら、さっさと辞めたらどうだい?」
「はぁ? なに言ってんの? 百歩譲ってそうだとして、お前が俺にそんな事命令できる立場じゃないよな? 文句なら学校に言え」
「な!! 僕はね、皆の為にクラスの事を考えてだね」
「はぁ~? そんなの俺の知った事か? お前は俺がギリギリで来ようが何をしようが何も知らない、俺もお前が影で同じクラスの奴に対するある事をしていようと何も知らねえ。それで良いじゃねぇか」
あの時は周りがザワザワと騒いでたっけか……
秀郷は俺をいじめては無かったが、俺がいじめられていたというのは理解していた。だが、だからと言って助けてくれたわけでも無かったが。
そして対立構造が噴出したその日、突然召喚は起こった。
キーンコーンカーンコーン
鐘の音とともに教師が入ってくると緊張状態が解かれる。
ガラララ
扉が開いて教師が入ってくる。ストレートヘアの髪型にグラマラスなまさに大人の女性という雰囲気をかもし出している。名前は犬養明日香(いぬかいあすか)、英語と数学の教師だ。
「は~い 席につきなさ~い これから英語の授業を始めます Is everyone ready to begin?」
「OK~」
「Today is from th........」
コォ----―― ゴゴゴゴゴッ
なんだこれは? 地震か?
「な、なに? これ?」 クラス中から動揺や悲鳴が聞こえる
しばらくするとさらに揺れが大きくなり流石の俺も思わず倒れこんだ
「きゃああ!!」「なんだよこれ」「建物が壊れるんじゃないかぁ?!!」「誰か助けてくれ~~」
「みんな落ち着くのよ!! 落ち着いて机の下にもぐりなさい」
そんな声が聞こえてきたので、思わず教室の方に目をやった瞬間? 床から突然円形の光が現れた
「なんだこれは!!」 思わずそう呟いてしまった
「これは・・・・・ 魔法陣ッ!! っててて の様なものか? 楓さん は?」
思わず僕はキョロキョロと彼女の姿を探す。不安そうに机にしがみつきながら僕と目が合った、と思った次の瞬間、光は益々強力になり、目がくらんだ瞬間クラスメートと教師は姿を消した。これ、確実にニュースになってるんだろうな