好き
お久しぶりです。大変遅くなりすみませんσ(^_^;)
それでは続きをどうぞ
ヒロ君だ…
つい、久しぶりのヒロ君に見とれて黙っていると
「えっと、悪い。ちがったか?」
と少し顔をうつむかせ、落ちつかなげにヒロ君が言った
「うっううん。あっいや、いいえ!あってます!わ、わたしが高橋千紘です!」
ヒロ君に話しかけられたせいで焦って、かみまくりのとんちんかんな返事をしてしまった。ちょう恥ずかしい…。わたしが顔を真っ赤にしてかたまっていると、ヒロ君が顔をうつむかせふるえていた
「ふっ、ははっ。はははっ」
わ、笑っていらっしゃる。なおもくすくすと笑いつづけるヒロ君に、わたしの緊張はおさまり、少し冷静になることが出来た。そういえばなんでわたしの名前知ってるんだろう?あとわたしの物ってなに?
いろいろと不思議なことが多すぎて、わたしが混乱しているのがわかったのか、ようやくヒロ君がわたしのほうを見てくれた
「あぁ、ごめんな?急に声かけたりして。このストラップ拾ったんだ。君のだろ?」
そう言って彼が見せてくれたストラップは藤涼の文字と、T・Tのイニシャルがついたトランペットの形をしたストラップ。
「あっ、わたしのだ。なくしたと思ってたのに」
確かに、そのストラップはわたしたち藤涼高校吹奏楽部の皆でおそろいで買ったもので、この前かばんについていないことに気づいたのだが、探しても見つからずあきらめていたものだった。…でもなんでヒロ君がこれを?
「俺の学校で拾ったんだ」
「そうなんですか?でも、よくわたしのものだって気づきましたね」
わたしがそういうとヒロ君は少し口ごもって言った。
「いや、君、藤涼の吹奏楽部のTシャツ着てたろ?それがトランペットの絵だったからさ、あと借り物競争の名簿でイニシャルがT・Tって知ってたからな」
…わたしのこと覚えててくれたんだ
「本当に、ありがとうございました」
「どういたしまして」
お礼を言ったわたしにはにかむようにそう答えたヒロ君はなんだかキラキラして見えた
…やっぱり好きだなぁ
今後更新がとても遅くなりそうなのですが、気長にお待ち頂けると嬉しいです!