体育祭
だいぶ遅くなりすいません。
とうとう、体育祭に入りました!!今回も楽しんでいただければと思います!
しばらく、なっちゃん達とぶらぶらしていると、放送が入った。
<ただ今より借り物競争を始めます!飛び入り参加OKなので、皆様奮ってご参加ください!>
「ねぇねぇ、出てみようよこれ!」
「あぁーー。いかにもあんたが好きそうな競技だよね。いいよ!でもウチは出ないから。」
「えぇ~!?なん、」
「それ以上言ったら怒るよ?」
※なっちゃんは運動音痴。
一緒に出るのはあきらめて、グラウンドに出ようとした時。わたしは気づいてしまった!
「あ、わたしスカート…。」
本日、ヒロ君に会えるかもということで水色のフレアスカートにブラウスという、運動にはちょっと向いていない服…。
「…だめかぁ。」
「ふっふっふ。こんなこともあろうかと…ジャーン!!」
そういってなっちゃんが取り出したのは部活のユニフォーム。(ちゃんと上下あるよ!)
「「おぉ~!さすが!」」
急いでトイレで着替え、エントリー用紙に名前を書き込む。
<他にいらっしゃいませんか~!では、エントリーを締め切ります!>
おお!危なかった。
そして始まる借り物競争!始めのダッシュを一番で抜ける。(実は運動も好きなんだ)
「さーて、私の借りる物は」
手に取った紙に書いてあった物を見て固まる。…書いてあったのは、【白の長ラン】で、白の『長ラン』って、白組の応援団長が着ている物。
三日前の電車で聞いた言葉を思い出す。
“あっ!そういえばヒロ。お前応援団長になったんだってな!”
白組の方を恐る恐る見てみると、
「うわーー。」
嬉しいやら、恐ろしいやら。
…ヒロ君白組。