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電車の彼  作者: 小夜
3/8

学校

今日もまた、いつもの電車に乗る。…なっちゃんと共に,


「もしかして、ずっと一緒に登校するつもり?」

「もちろん!こんな面白…じゃなくて、大変なこと千紘だけに任せらんないでしょ!」


「面白そう」って、ことかい?なっちゃん…。


わたしが苦笑いをすると、気まずそうな顔をし、


「いっいいでしょ!ウチのことは!ほら、あっちいくよ!」


そういってヒロくんのほうへ行ってしまった。慌ててついていくと、前と同じく、声が聞こえるか聞こえないかぐらいのところで立ち止まった。


「はははっっ」

「おい!ふざけんなよ!」


そんな声を聞きながらチラリと彼を盗み見る。


「(はぁ、幸せ)」


うっとりと彼を見つめていたわたしだが、となりからの冷たい目線で、目が覚めた。


「千紘…あんた分かり安すぎ。そんなんじゃ彼もすぐ見られてるって気づくよ?」

「え!?うそ!」

「ほんと。」


呆れたようにいわれてしまった。…あのなっちゃんに。そのことに地味に傷ついていると、なっちゃんがこう言った。


「そういえば、彼ってどこの高校だろうね?」


確かに、どこだろう?


彼、というか彼らが着ているのは学ラン。といっても、ここら辺の高校はだいたい学ランだから、制服だけでは判断できない。わたしたちが困っていると、


「あっ!そういえばヒロ。お前応援団長になったんだってな!」

「うわっ!それ言うなよ…。ただでさえ受験勉強で忙しいってのに。あいつら、「高川がいいと思いまーす!」っとかいって俺に全部押し付けやがったんだぜ!?」

「うっわ!ドンマーイ!」


そんな話し声が聞こえる。それを聞いてわたしとなっちゃんは顔を見合わせた。


「今月に体育祭やる高校って、」

「近所の西条高校だけ!」


うれしい!こんなに近くだなんて!それに受験勉強ってことは三年生かな?じゃ一個年上なんだ。


そんなことを考えながら、なっちゃんにあることを聞いた。


「ねぇ、27日ってOFFだよね。」

「…うん。」

「一緒に西条の体育祭行かない?」

「デスヨネー。」

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