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クラスメイト

作者: イッチー

あなたは知っていますか?俺の思いを・・・。



俺は中学3年生。行きたい高校も決まり、受験に向けてクラスもまっしぐらだ。


俺には悩みがある。それは、この学校に入学してから3年間ずっと思ってきたある女子のことだ。しかし、それは実らない恋だと思っている。


なぜなら、あいつがクラスの中ではまあまあ、いや、むしろかなりかわいいからだ。


しかし、おれははっきり言ってかっこいいほうではない。だから、ずっと思いを伝えることができていない。


だが、そんなことももうおわりだ。なぜなら卒業式で告白しようと思っているからだ・・・



卒業式当日



「おはよ〜」たわいもない挨拶を友達とかわしながら教室にはいる。


あいつはいつも学校に来るのがはやい。それを知っていて俺もはやく登校するのだが・・・


あいつがこっちをみた。かわいい!卒業式だからか髪をしばり、いつもと違う雰囲気をかもしだしている。


俺は照れながら、「ウイッス」と挨拶をする。


あいつは、少し笑いながら「オハヨッ!」とかえしてくれた。


そして俺はかばんをおき、友達の所にいった。


今日で話すことも最後となるだろう友達と笑いながら話していると、先生が入ってきて、「みんなー席に着け。」といった。


さすがに遅れてくる生徒はいなかった。


「今日で卒業だな。みんないままでよく頑張った。3年間いろいろあったが先生はたのしかったぞ・・・・・。」いつもと違う先生の話を聞き、


卒業式の会場にむかった。




すでに1時間以上たち、めんどくさそうな生徒もいる。そして卒業証書授与にはいった。


これで、俺の中学校は終わってしまう。今、思えば中学はバスケとあいつのことばっかりだった。


あ〜あ、ついにあいつともあえなくなるのか・・。絶対に思いを伝えよう・・・。


すでに、半分以上の授与がおわり泣いている女子生徒もいる。


あいつの番がきた。あいつは凛とした態度で校長と向き合い、学校生活にピリオドをうつようにうけとっていた。泣いていた・・・。


そんな様子をじっと見ていた俺は心が少しズキンとした。




ついに卒業式が終わってしまった。ほとんどの生徒が泣いている。


俺はざわざわとしている教室の中、あいつに近づいていった。


「なぁ、終わったら、体育館の裏にきてくれないか?」ついにいった!!ヤバイ!!!


「うん。」小さくうなずきまた、泣き始めた。


俺は、どきどきしながらあいつを見つめていた・・・・。




俺は、あいつよりも先にいき待っていた。この後はみんなでの食事会がまっている。


俺は3年間の思いをぶつけるため、緊張していた。


ついに、あいつがきた。


「なに〜?まさか、告白〜???」一瞬ドキッっとした。しかし、あいつのはれている目を見たらそんな気持ちも治まった。


あいつは元気いっぱいの感じの女でそんな泣くとは思っていなかった。


「あのな〜、普通そんなこといわないぜ?だけど、俺はマジでお前が好きだ。中学に入って、お前と話しているうちにどんどん好きになっていった。」ついにいった。


あいつは少し無言のあと、


「遅いよ、バカ!」といった。


は?なにそれ??


「私も、好きだった。でも、これであえるの最後になっちゃうね。だから、そのボタンちょうだい!」といって、俺の2つ目を指差した。


俺は、戸惑いながら渡した。


「ありがと〜じゃ、またね!」といってむこうに歩きだした。


え?泣いてる??マジ???


「俺、お前のおかげで最高の中学校生活になった!ありがとな!」


あいつは振り向き、俺が3年間みてきたあいつの中で最高の笑顔をみせた。




俺は、後悔なんかしていない。だって、気持ちが伝わったから・・・





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― 新着の感想 ―
[一言] 一人称で話が進んで行き、少し淡々としすぎているなと感じました。 もう少し、彼女にどうして惹かれたのかなど部分、部分を詳しく書くだけで雰囲気が変わると思います。 中学ならではの初々しい気持ちは…
[一言]  卒業の日を舞台に片思いの気持ちが若々しく描かれているなぁと思いました。なんだか少し懐かしい気分です。  お話としては一人称なのにすこし淡々としすぎていたかもと感じました。告白に対する女の子…
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