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決意・危険

そのまま色々と話し込み深夜12時過ぎ。

2人とも眠ることにした。

『では、おやすみなさいませ。』

と、アリアスはペコッと頭を下げる。

「うん。って…今俺は、魔力切れ掛かってるから3日以上は寝たまんまだと思う。」

そう、伸行は入学試験までに魔力をかなり使っていたのだった。

『了承しました。』

そう言って二人は床についた―――というわけではない。



この家には複数の魔術的なトレーニング部屋がある。

アリアスは、そこに入っていく。

…無論アリアスはただの付き人ではない。

人並み以上に魔術は出来る。アリアスの得意なものの一つだ。

トレーニングには魔壁と言われる、普通の家の10倍以上の壁の厚さに加え

結界を人工的に魔力を取り入れてスイッチを押せば発動させられる。

防音は勿論、歴代のある一定のクラス以上に与えられる部屋なので、傷一つ付かない。

『はっ、はああああああああ。』

アリアスは今まで誰かの為に力になりたいと思ったことは無かった。

が、初めて人の為に力を振るいたいと思ったのだ。



アリアスの基本魔術…異眼・そして雷を使った超魔術。

残念ながら武具は無いが、自分で雷を剣にしたり槍にしたり出来るので特に問題は無い。

しばらく、使っていなかった魔術のために衰えは隠せない。

『それでも、あの人に賭けて見たい。』

深夜に、完全防音の部屋で雷が散る音がこだまする。



結局のところ、伸行はそのあと5日間も目を覚まさなかった。

そう、魔力切れとはそれほどまでに体に負担を与える。

さらに、伸行の場合は特に高等魔術ばかりを使用するので、余計に負荷がかかってしまう。

王具・王装とは特に高位な魔術なので、一歩間違えれば死に至るのだ。

「ふぁああ。」

大きなあくびを一つ。

階段を下りて、アリアスが居るかを確認する。

食べ物のにおいが食欲を刺激する。

『おはようございます。』

アリアスはありったけの食事を作って待っていた。

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