閑話:ヒーローたちの嘆き
今日はヒーロー側の視点を書いていきたいので、ちょっと短めの話を複数投稿していきます
(あと2~3話は書いていきたい
ナツさんが辞める。その事実に私たちは意気消沈してしまった。
「ナツさん…」
「どうして…?なんで?」
「ナツさん…なんで辞めちゃうのさ…?」
「うぅ…何故だナツさん…」
「足りない…ナツさんが足りない…」
第三者から見れば非常に異様な光景であるといえるだろう、
なにせヒーローが非常に絶望した状況でぐったりとしているのだ。
何かあったと勘繰るのも無理はない。
「みんな…どうする?」
「どうするって…何を?」
「まだ恩返しもできてないのに…?」
「そうだぞ、ナツさんは私たちの恩人なのに、何も返せていないじゃないか!」
「たりない…補給しなきゃ」
一名狂った者がいるが、影山夏に助けられたと思っているものが大半だ。
彼女たちはナツに助けられた。
そもそも、彼女たちはキメラ怪人にされた人間だ。
影山夏を除いた理性を保っていられた、人間になれたほぼ唯一に等しい人材なのだ。
彼女たちは改造された。だが、何とか理性を保ち実験の最中、
影山夏と…いや、両性怪人ドッチナーノと思われる人物の協力によって、
施術で物理的に逆らえなくなる前に逃げることができたのだ。
そして、その末に魔法少女への変身能力を得た。
故に、己を異形に変えられる寸前に救ってくれたナツのことを
好きになってしまったのだ。そこが、すべての始まりだった。
ナツさんが足りない
症状:ナツさんと一週間以上会えなかったとき、
会えなくなる時に発症。対象を感じられる物体、ないし本人を探し求める
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