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怪人とオシオキ

シリアス君が出てくると反動で次の回はコメディーがキレッキレになる法則を提唱したい

朝起きると布団の中に白菊さんがいた。

驚いた私はなぜか白菊さんのお尻をはたくという行動に走る。

寝起きとは著しく判断力が落ちる時だ。ダカラワタシワルクナイ。


「あひぃん!?」


奇声を上げて白菊さんが飛び起きる。

お尻を抑えながら苦痛の表情を…ん?なんでちょっと笑顔なんだ?


「ひどいよナツさん!なんでよりによってお尻なのさ!

 すっごく痛いんだけど!?」


ようやく冷静な判断力が戻ってきて、問いかける。


「白菊さん…なんでいるんですか?

 どこから入ってきたんですか!?」


「聞いて驚け、昨日頑張って隠れてたら何とかなったよ!」


「冗談でしょ…?」


「いや、本当。ところがどっこい現実です」


「えぇ…不用心すぎない昨日の私…?」


今後のセキュリティ面が心配になってきたぞ…?


「それはともかく…なぜ私の布団に?」


「ふっふっふ、それはねナツさん、君のお腹を見ればわかるよ!」


え、なにがある…の…?


「なんですかこれ」


私のお腹には、何かハートマークをベースにしたピンク色のアート作品が出来上がっていた。

いやこれ…俗にいう淫紋という奴では?


「なんで書いてるんです?」


「昨日のお返し」


畜生、昨日の魔法少女コスのことを覚えていたらしい。

それを言われれば何も返せない。

というか、何か違和感が…あれ?私なんでお腹をすぐ見れたの?

ちゃんと服着て寝たはずなのに、なぜ淫紋の全体像が…

そう思って私の格好を見ると…


「なんですかこれ!?」


何かクッソエロい衣装になってる!?

え、なにこれ。これもう完全に…


「サキュバスじゃないですか!?」


「ふふふ、大作だよ。まさか寝ている間に着替えさせても何一つ

 起きる気配がなかったのは意外だったけど」


え、これなんですか?白い長めのウィッグに、

どうやったか知らないが褐色に染められた肌。

服は…水着か、まだ理性的であるといえる。

ホルターネックの黒い水着だ。下の方は横が紐で心もとないが

もっと過激なものよりかはマシだろう。

ここまでされて起きない私とは…?


「というかなんでサキュバスなんですか!?」


「え、似合いそうだと思って着せたんだよ?

 後悔はないし何なら最高に似合ってる!!」


畜生!この友人無駄にファッションセンスがありすぎる!!

前服の相談したときに女子だからってスリーサイズ教えるんじゃなかった!!


「ふふふ…?今ナツさんが置かれている状況、分かっているかい?」


「え、まだ何かあるんですか?」


「ナツさんはこの格好、私が妨害すれば普通の服に着替えるなんてことは不可能…

 今日一日はそれで過ごしてもらうよ!」


「ナ、ナンダッテー!?ソレハホントーカイ!?」


「何か白々しいなー…その姿のままで

 今日一日は私の言いなりになってもらうよ?」


そっかぁ…


「白菊さんや、一つ重要なことを忘れてらっしゃる」


「何?」


どうやら気づいていないようだ。

ならば教えてあげるのが礼儀というものよ…


「あなた人間、私怪人」


「あっ」


そう、この白菊ちゃんは私たちの基本スペックの差を理解していなかったようだ。

その結果、怪人のスペックを存分に利用して数秒のうちにに普段着に着替え、最後に仁王立ちを決める。


「さて白菊ちゃん。…カクゴシテネ?」


「ひゃ、ひゃいい…」


白菊ちゃんは恐怖に…あれ?なんか少し期待してるような眼をしてるような…あれ?

私は考えるのは辞めて白菊ちゃんに罰を与えることにした。


数分後。


「くう、ううぅ…、まさか逆に私がエロコスさせられるなんて予想外だよ…」


「逆にそれが似合うあなたもどうかと思いますよ」


「似合ってなんかないよ絶対!!」


「いいえお似合いですとも。その恰好はむしろ適正ですらあるのでは?」


「うぅ…!?なんでバニーガールなのさ!!」


そう、私が白菊ちゃんに着せたのは露出は少なめのバニーガール。

胸部装甲に関しては白菊ちゃんは問題ない。なにせ身長の分を回したのか

私より少し大きいくらいだ。少し、なだけでCカップなのは同じのようだが。

とにかく、とても似合っているのは本当だ。涙目すらアクセントになるとは

我ながら逸材を見つけたと思っている。


「うう…この恨み絶対に晴らしてやる…」


その恨みの原因が何を。

褐色の肌はシンプルに水着の部分以外を

絵の具で塗っただけだったのだが、

淫紋の所だけ薬品を使って

しばらくは落ちない仕様にするとか…

真面目にブチギレ案件である。


そして、問題視しなければならなくなったのが

私の睡眠の深さだ。

そこまでされて起きないって中々ヤバいのでは?


そんな恨み言を聞いたのを最後に撮影会(カメラマン一人)を始める。

いやぁ…まさか取る写真のアングルすべてがベストな感じになるとは思わなかった。

写真にとられないための動きですら、不思議とそれっぽくなるのは内心驚いていたが。


「う、うぅ…もうお嫁に行けない…」


白菊さんがそんな弱音を吐いて、この朝の騒動はオチが付いたのだった。

作者「修正で白菊さんの身長を145㎝にしていたことを

   言っていなかったことを

   反省いたします」

影山「それ結構アウトでは?」

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