怪人と戦闘②
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剣を鞘に納めつつ大槌で殴りつけると、
マッドウェイブは驚きの声を上げる。
「おまえ…なんで無傷なんだよ!?」
そう言いつつ辺り一帯の土を操作して何百何千といった土の槍や
土石流を作り出して攻撃してくるが、大槌で叩き潰しつつ
力を吸収していく。
だがその間にも背後からの攻撃などが私に当たるが、その攻撃は
ナツカゲが展開したとみられる光の防壁に守られて当たらない。
…バーンシードの初撃もこう防いだのだろうか?
そんな疑問を抱きつつも私は槍を砕きながらマッドウェイブの目の前に
爆破を使って飛ぶ。
「なんなんだよぉ!?」
そう言いながらマッドウェイブは土を操作して足首に巻き付けて
私を地中に埋めようとしてきた。巻き付いてきた土を
爆破して逃れようとしたが、操作が早く対応しきれずに
地中に埋められる。まずくない…!?
『そうですね。無効化してもかなりつらいです、
なぜなら埋まってるだけですからね』
息がつらい。怪人として強化されてるとはいえ
周りの土を操作して圧迫しているのもあってかなりつらい。
爆破、爆破すれば…
『難しいです。操作されているが故に小規模の爆破で
散らしても集め直されるでしょう』
だったらどうすれば…
『…止むを得ません、槌に力を集めてください。
可能性に賭けます』
私は槌に力を集め始め、続きの指示を待つ。
灰色の槌が橙色に染まり、私の変身が解ける…!?
「……!……!」
驚愕に頭を埋め尽くされながらも状況を理解しようと動く。
変身は解除されたものの大槌だけは力を失っておらず、むしろ
どうやら威力を増しているようだ。私が動けなくなる前に大槌を
振り回して周りの土を砕くようにして掘り進んでいく。
何とか地面に出ると、ちょうど出てきた位置に
ナツカゲがいた。
「交代です!」
私はなんとか地面から抜け出してナツカゲを手に抱える。
するとサイズ差は反転し、その瞬間に先程まで着ていた衣装を着た
ナツカゲが大槌を持ち、操作されてもう一度私を埋めようとする土を
私よりも数段火力の高い爆破で吹き飛ばしつつ立っていた。
「その感じですよ私、力を一点に集めるのが花片行使とやらのコツです。
…しかし、このままでは少し状況が悪いですね、ここは私に任せてください」
そう言うと私をズボンのポッケにいれつつ
大槌をしっかりと握りマッドウェイブに向かっていく。
「クソクソクソクソォ!!もう一度ぉ!!」
恐怖に顔をゆがめたマッドウェイブは今一度私を
地中に埋めようとする。友音さんたちはどうやら分断されているようで
土の壁に阻まれてこちらからは見えない。
「無駄です」
ナツカゲは足元に大槌を叩きつけたと思えば
点火を使って飛び、周りを覆う土も爆破と大槌で吹き飛ばして
先程私が嵌った不意打ちは火力で押しつぶして突破して
マッドウェイブの顔面に大槌を叩きつける。
「グヴィベェッ…!」
「その腕が重要ならば…切り落とします」
そう言うと私は大槌を上に放り投げて
腰の爆発剣で腕を切り裂き、切り口を爆破する。
「グギャァァァァァァァァァァ!!!」
絶叫するマッドウェイブを横目に
ナツカゲは爆破で飛び大槌を回収して振り下ろす。
勢いを載せた大槌をぶつけられたマッドウェイブは
その場に倒れ、倒れた体に大槌を押し付けると
前回と同じように光が吸収されていき、黒い一本線の通った
茶色の大槌が生まれる。
マッドウェイブもその体を消滅させ、
奴だったと思われるモグラがその場に残る。
「ナツさん!」
壁を長剣で切り裂いて友音さんがこちらへ来ており、
その後ろで魔法を使いつつも割と傷ついた状態でこちらへ来る。
「それでは、あとはお願いします」
そう言うと私は再びいつものサイズへ戻り
飛んできた友音さんにハイタッチをしつつ、辛そうな瑞希さんへ
ハグを決行する。
「…なんとかなってよかったぁ」
そうぼやきながら、私は瑞希さんの頭を撫で始めるのだった。
いつものことながら撫で心地いいなぁ…
土塊怪人マッドウェイブ
自分の周囲5mの土を自由に操ることができる。
五花の魔法少女結成前、魔法少女の一人赤坂友音と
その場に居合わせた沢渡烈華がコンクリートビルの上に
吹き飛ばして土操作を無効化し倒したはずなのだが
何故か土操作の範囲と身体能力を異常なまでに向上させ
戻ってきた。
花片行使とは
力を一転集中させて展開する方法。
必死に力を使おうとした瞬間に偶発的に発言したが
その後出力の調整で威力を弱めて威嚇レベルで使用する方法、
逆に全力全開で爆発的な火力を生み出すことが可能になった
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