ミニ怪人とお話
最近忙しすぎて書き溜め全然できないプラス展開に迷ったので
昨日の連続投稿はうまくいかなかった感じです。
たぶんちょっとかしこいお話
「ぐるるるるる…」
「はーい落ち着いて―落ち着いて―」
猫かな?そう思いながら私の膝を枕にしている白菊さんを
撫でている。だってこうしないと永遠に拗ねてるんだもの…
しかし、あのミニ私はどこへ行ったのか?
白菊さんには発見されてないっぽいし、ぬいぐるみサイズ
ではあるから見つけようと思えば見つかるはずなのに…
というか入った時に白菊さんに発見されてないから
どこかへ行っちゃった?
「違いますよ。まったく私は不用意ですね?
別の部屋でご飯食べてただけですよ」
と、後ろからミニ私に話しかけられる。
口元…というか体が汚れているが、食器のサイズ差
とかがダメだったのだろうか?ともかく見つかってよかった…
あれ?
「白菊さん?」
「……………………」
え、いきなりどうしたのだろうか?
いきなり白菊さんがミニ私を見た状態で固まった。
正直気味が悪いというよりも、何かあったのかと心配になるが…
話しかけても反応がなく、ただじっとミニ私を見つめている。
「おーい、白菊さん?大丈夫ですかー?」
「……………………………」
固まって数分が経過し、口元からよだれが垂れ始めたときに
突如膝から顔を上げ正座して喋り出す。
「あー、なるほど。ナツさんの怪人能力の端っこか。
多分人格的な部分の分岐、魔法少女さんたちの言ってた証言
との齟齬的に魔法少女さんたちを助けた方の人格かな?
でも、頭身が低いのはなんでだろ?リソースの不足、
いやでも…」
え、すごい頭良さそうな話を始めた…
いつもの白菊さんとは違う姿に困惑してしまうが
ミニ私は困惑しつつも大体の事情を察する。
「研究者の人に私の存在は劇物ですか…
白菊さん、いったんご説明するので一旦考えるのを
やめていただいてもよろしいですか?」
「うん、いったん止める。
ちょうど煮詰まってきたし」
そんな感じで二人はテーブルをはさんで一旦座り、
ミニ私は私の膝の上で話始める。
「とりあえず、一旦推測した範囲内で
私の存在を説明していただけますか?
どの程度難しい説明ができるか把握したいので」
「ひとまずあなたはナツさんの怪人能力の
派生だっていうことはわかる。あと口調とかの違い的に
前にそれとなく聞いた魔法少女を助けたって主張する
魔法少女側の主張とそれを覚えてないナツさん側の話の齟齬から
あなたがその記憶を保持してる、そしておそらくその原因は
催眠怪人の手によるものかな?ってくらい」
「いいですね。わかりました、専門的な内容も大丈夫そうなので
まずは要点からお伝えします」
「これくらいしか取り柄はないしね、割と回る方だとは思ってるよ」
なんでフォルシニアスさんの関与まで分かるのかと
若干怖くなる私を横目に二人は話を始める。
「とりあえず貴女の危惧するような事態はないと思ってもらっていいです。
暴走とかそういうのは私がメインだった時代でもないですし、
仕込みとかもないです。あの天才馬鹿野郎が作った
魔法少女たちの保険、それが私です」
「なるほど、通りで微妙に扱いが変な感じだったんだ。
ちなみに必要になった場合はどんなことをするの?」
「こうします」
その場の流れで変身させられる。
え、私の許可一切なし?まぁいいか、白菊さんだし…
「魔法少女の変身形態?いや、変身中に挟まる光の感じが違う?」
「あれは完成形なんです。無駄なく使えるようになっているのですが
私の奴はまだ未完成の時のを改良したもので、現在のハイエンドよりかは
変換効率が低いのです」
「え、あの光ってそんな意味があったの?」
「私はちょっと無知すぎやしませんかね…
あの光は要するに変身後のアイテム生成のために生み出されたエネルギーが
目に見える形として表れているんです。要はエネルギーを物質化した結果
発光する物質となってから皆さんは
衣装を生み出して身に纏い変身しているんですよ」
「で、変換効率っていうのは要するに変身するスピードで
変換効率が低いっていうのは変身スピードが
魔法少女に比べてナツさんのは遅いよってこと」
二人とも話が早いな…
そんな二人の話を聞きつつ、
私は天才から聞いたヘンマについて考え始めていた。
白菊さんも研究者なのでこの手の話は理解があるという事
これまでの描写でちょっと残念に見えたかもしれませんが
白菊さんはすごい有能なんですよというお話
ブクマ、評価よろしくお願いします。
誤字脱字あれば報告お願いします。




