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閑話:羽田瑞希の喜び

二日連続遅れはマズい…

ちょっと掘り下げ

私は羽田瑞希。なぜこうなったかはよくわからないが、

「五花の魔法少女」の一人だ。別にこんな称号はいらないのだが…

まあこの話はどうでもいい。


私は今、恋をしている。

影山夏、彼女であり彼のことが大好きだ。

私は、彼女に助けられたのだ。


私は、バスに乗っている最中に意識を失ったらしく、

その後目覚めた時には拘束され、天才に改造を施された後だった。


そんな時だった。


「大丈夫…?」


彼女が、声をかけてきた。

ここは天才の研究所だ。自由に動き回れるということは

怪人であるということだ。

つまり、私を助ける理由なんてなかった。


「助けてあげるね…」


そういうと、彼女は肉体を変形させ男性の体となった。

そして、私の拘束を引きちぎった。

拘束が解けた私はこの時、得体のしれない恐怖を感じ

すぐさまナツさんと距離をとった。

それに対し、彼女はひどく悲しそうな顔をした。


「大丈夫…だよ?怖く…ないよ?」


その発言に、少しばかりの違和感を覚えた。

彼女の外見は大人だ。だが、言動は幼い子供のような印象を受ける。

そのアンバランスさが、私の恐怖を呼び覚ましているのだと思った。


「…アナタは…誰ですか?」


「私?私はねぇ…影山夏」


「…そうなんだ。もう一つ質問させてもらえる…?」


「…どうして私を助けたの?助ける必要なんてないのに」


そこなのだ。私は、助けるに値しない存在だと思っている。

現状として、怪人の彼女が私を助けるメリットは存在しない。

それに、私は自分が助けられる価値のない人間だと思っている。


私は裕福な方の家に生まれた。

しかし、親には愛されていなかったと思う。


私は要領ががよくなかったらしく、

お母さんとお父さんの希望をかなえられなかった。

兄や姉はしっかりとできることが、私にはできなかった。

そんな私を家族のみんなは無視をし始めた、

そんな最中に起こったのがこの一件だ。私に価値なんてないのだろう。


「貴女が…助けてほしいって顔してた」


私はそれに返答できなかった。


「貴方がとてもつらそうな表情をしてたから…

 私、少し慰められるなら慰めてあげようかな…って」


「…何がわかるの!?たかが怪人に!?」


それは私の心からの叫びだった。

お前なんかに私の何がわかる、下手な同情なんぞいらない、と。

初対面のお前ごときが何を言う、と。


「そうだね…だけどね、私はただのお節介をしただけだよ?」


「…え?」


それは私にとって衝撃だった。


「私は、ただ動けるようにしただけ。あなたが逃げたくなければ私は

 それでいい。でも…助かりたいなら、ちゃんと自分で動かなきゃ」


それの答えに私は答えを返せなかった。


「ねぇ…あなたはどうしたい?」


私は…少し悩んでから、答えた。


「助けて…」


蚊の鳴くようなか細い声だったと思う。

でも、彼女には届いた。


「助けてあげる」


それが、私の恋の始まりだった。



別に家族不仲とかそういう訳ではないです

イケオジ、美人、イケメン、キャリアウーマン

みたいな家族から突然変異でお姫さまみたいな

ちっちゃくて可愛い子が生まれたらそりゃ

溺愛しますよ

ただそれを悟られたくなくてちょっと

厳しくしたらそれもまた可愛かったから

微笑みそうになってそれを我慢したら

自然とカタギじゃないような表情になって

そこから嫌われてるっていう考えに至られるという

そして瑞希が魔法少女バレしたら

同時に親バカもシスコンも発覚した


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