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怪人とゲーム

迷走してきた感覚がなくはない

やった、やってしまった。

目の前にはかすかに…いや、何故か満面の笑みを浮かべた白菊さん。

感情を暴走させたうえ、突拍子もない行動と言動で

白菊さんが致命傷を負ってしまったようだ。


「あ、あの、白菊さん…?」


一応問いかけてみる。


「ふふふふふ…私たち両想い…結婚式…」


ダメだ、今は話が通じないようだ。

…致し方ない。もう最終手段だ。

好意を伝えてこうなったなら逆に嫌悪をぶつければ何とかなるかもしれない!


「岩山さーん…?起きてくださいませんか?」


あ、ちょっと反応した。


「どうしましたか岩山さん?私はいつも通りのはずですよ?」


さらに反応する。もう一押し。


「どうしました?私たちただのビジネスパートナーですよね?」


「やめて!?わかったから!!わかったからもうやめてよぉ…」


そう言ってわんわん泣き始めた白菊さん。

メンタルがクソ雑魚すぎる…


◆◆◆◆◆◆◆


そのあと、酷く拗ねた白菊さんを何とか慰めた後。


「そういえば、最近やってなかったけど久しぶりにゲームしない?」


「いいですねそれ。何やります?」


これがきっかけだった。

初めは普通に協力できるゲームをしていた。

それで気分を良くした白菊さんが提案したのだ。

「ちょっと対戦ゲームで罰ゲームをかけて争わないか」と。

結局のところいつものノリだ。ちなみに勝率は実力が同じくらいなので

五分五分で、泥仕合になることが多い。

散々殴り合った結果、今回の勝者は…


「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ!勝った!!」


白菊さんだった。

最後にやっていたゲームはレースゲームだったのだが、

運悪く壁にぶつかり減速した結果として負けた。


「ふっふっふ、何お願いしよっかな~♪」


畜生、これはまずい…!

引くほど調子乗ってる白菊さんはまずい…!

一体どんなお願いを…!?


「明日の開店日にぃ~これを着て接客してもらいま~す!!」


「な、な」


なんで…!?


「なんで執事服なんですか!?」


「似合うと思ったから!!」


「もっと別のものあるでしょう!というかそんなの持ってるんですか!?」


「嫌!!私が着ようと思って買ったら完全に身長合わずに着れなかった奴があるんだよ、

 ナツさんなら着られるでしょ!?クソっ!その身長寄越せ!!」


「いきなり発狂して奇行をしないで!」


でも結局のところ根負けし、明日の開店日に執事服を着させられる羽目になった。

畜生、神は死んでしまったようだ…


「わ~い!ナーツさんの執事服~♪」


そんな白菊さんの喜んでいる姿に私がまた発狂し、無限ループに入ったので

その後の会話は割愛する。

最後の無限ループのところはあれですよ、一回やったならもう

何回やっても最初のダメージしか食らったことにならない的な。

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