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怪人と交渉

作者「百合ィィィィ! (ロードローラーだァ!)」


家に帰ると白菊さんが激怒していた。


「なんで服もってっちゃうのさ!!

 おかげで大変な目にあったんだからね!?」


話によれば、買い物中に白菊さんの家に宅配便があったらしい。

取りに行かなければよかったものを、何を考えたか取りに出てしまったらしい。


その結果バニー姿をさらしてしまい、あわや大惨事…とはならず、

郵便の方が新人だったようで、白菊さんのことを名前以外知らず

「ちゃんと受けとれて偉いねぇ」と子ども扱いされたらしい。

その結果として衣装も近いうちに10月31日、ハロウィンなので、

その衣装作りを心優しいお隣さんが手伝ってくれていた、ということになったらしい。


「いや自業自得ですよね?」


「うぐ!?でもすぐ着替えちゃったじゃん!」


「こちらが怪人の人間より高いスペックを誇ってなければ

 私に同じことしてましたよね?それにお腹の淫紋どうしてくれるんですか?」


「畜生!!勝てない!!」


そう言って足元から崩れ落ちる白菊さん。

でもすぐに復活すると、


「それはそうと服返して!?それにスマホも家の鍵も入ってるから

 私はロクに動けなかったんだよ!?」


「え~?どうしよっかな~?」


苦しそうな表情を浮かべる白菊さん。

気のせいだろうが、ちょっと頬が赤い気がした。


「お願い!なんでもするから!!」


「ん?今何でもするって言ったよね?」


それならば…


「その状態で私に『ご主人様 (はぁと)』って手でハート作りながら

 言ってもらっていい?動画取るから」


「え…わ、分かった」


割とすぐに了承したのは意外だった。

もっと渋ると思ったが…どうしてだろうか?


「準備できたよ~」


「う、うん…ご、ご主人様❤」


「………………」


…私は辛うじて動画を撮り終わり、抑えていた感情を解き放つ。


「ど、どうしたn」


「かわいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


我を失い私は白菊さんに抱き着く。


「可愛い!可愛いよ白菊ちゃん!!いつも思ってたけど小っちゃくてかわいいねぇ!!

 『ご主人様❤』の舌足らずな感じも最ッ高!!

 いつも嫌味なこと言ってごめんね?お菓子食べる?」


「ふ、ふぇぇぇぇ!?」


驚いた白菊ちゃんは抵抗すらせずに私の抱き着きを受け入れる。

そして、テンションの急上昇を見せた私はそれだけでは止まらず、

白菊ちゃんを撫でながら髪の毛を猫吸いのように嗅いでいく。


「すーはーすーはー、可愛いよ可愛いよ!髪の毛もいい匂いで

 とっても素敵!!」


「ふ、え、もうむ」


「そうだ!!もうけっこ…」


致命的な発言をする前に正気に戻る。

私は…何を言っているのだろうか?

いや、全部真実しか言っていないのだが。

正気を失ってとんでもない行動に至ってしまっていた。


そして、目の前には…


「ふへっ、ふへへへ。私可愛い、ナツさんは私が好き…ふふ、ふへへへ」


なぜか笑い声をあげながら満面の笑みで固まった白菊さんの姿があった。




ナツさん、実は白菊さんのことが(マスコット的な意味で)大好きでした。

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