女騎士姫子
昔々あるところに、それはそれは怠け者な若者が居りました。
若者はろくに働きもせず、今日も暖かいお天道様の下で釣りを楽しんでおりました。
すると、若者の竿に女騎士がかかりました。
──ザバァァン!!
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「なんだっぺコレ…………?」
若者は訳が分からず女騎士を海へと帰しました。そして再び寝転がりながら釣りを始めました。
しかしまたもや先程の女騎士が竿にかかります。
──ザバァァン!!
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「…………(笑)」
若者はとりあえず女騎士を陸へ揚げておきました。
「なんと心優しい御方……どうか私を御側へ置いて下さりませんか?」
女騎士が若者に願い出ました。若者は面倒臭そうな顔で暫し考えましたがとりあえず連れて帰ることにしました。
「私は【セナカノ・ウブゲガ・ヤバイーナ】と申します。気軽に『ミューゼ』とお呼び下さいませ」
「…………?」
若者は首を傾げましたが女騎士は至って真面目な顔付きです。
「そして重ねて一つお願いが御座います。私は実は神の使いでこの世界の平和を見守る存在なのです」
「…………」
若者は眉間にシワを寄せました。半信半疑どころか無信全疑です。
「本当で御座います。それ故、女騎士の振りをして身を隠しているのです。だから他人の前では女騎士のフリを致しますが気が狂った訳では無いのでお許しを……」
「……なるほど」
若者は適当な相槌を着いて誤魔化しました。
若者の家に着くと、ミューゼはテキパキと働き若者と仲睦まじく暮らしました。
ある日、若者は海へと釣りに出掛けました。ミューゼに美味しい魚を食べさたい一身で気合を入れて釣りに挑みます。そして直ぐに竿に獲物がヒットしました。
──ザバァァン!!
「ひぎぃぃぃぃ!!!!」
「…………(笑)」
若者はデジャビュ感を覚え、女騎士を海へと帰しました。気合を入れ直し釣りに挑みます。
──ザバァァン!!
「ひぎぃぃぃい!!!!」
「…………」
青年は諦めてその女騎士を陸に揚げました。
「なんと心優しい御方……どうか私を御側へ置いて下さりませんか?」
女騎士が若者に願い出ました。若者は面倒臭そうな顔で暫し考えましたがあまりにもしつこいので連れて帰ることにしました。
「私は【スネノ・ウブゲガ・ヒドイーナ】と申します。気軽に『プラチナーム』とお呼び下さいませ」
「…………?」
若者は首を傾げましたが女騎士は至って真面目な顔付きです。
「そして重ねて一つお願いが御座います。私は実は神の使いでこの世界の規律を見守る存在なのです」
「…………」
若者は眉間にシワを寄せました。半信半疑どころか全信無疑です。
「本当で御座います。それ故、女騎士の振りをして身を隠しているのです。だから他人の前では女騎士のフリを致しますが気が狂った訳では無いのでお許しを……」
「知ってる知ってる」
若者は適当な相槌を着いて誤魔化しました。
若者の家に着くと、ミューゼとプラチナームが鉢合わせです。
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「ひぎぃぃぃぃ!!!!」
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「ひぎぃぃぃぃ!!!!」
「んほぉぉぉぉ!!!!」
「ひぎぃぃぃぃ!!!!」
二人は女騎士のフリが止まらず若者に追い出されました。
読んで頂きましてありがとうございました!!
(*´д`*)