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プロローグ
プロローグ
「この化けモノが・・・
なんだ よ・・おいぃ、俺様にさわんじゃねぇよ このク
ソ野郎がぁ どっから湧いてきやった・・・
何でオメェが泣いてんだよ…
泣きてえのはこっちだ 気持ちわりぃ 離れろ・・・
何の・・ こんなモノ 見えちまって・・んぅ?
え・・お前、今、何て? ハ・・・ る ? ハルって
言・・・ お前今喋って・・・いるのか? というかそうじ
ゃない・・・なぜだ。。どう。して。。
意味分かんねえよ 何でその名前オメェが知って・・・ じ
ゃなくて は? 何で なんで・・・ 」
血が散らばっているとか・・化け物に刺さった血塗れのナイフとか・・・外の異常に静まり返った空とか・・・・
自分でもなんで驚かなかったのか、まるで死を知って怖いものなんか何にも無いみたいに知らないうちにただ笑って、自分の子どものように、そっとその怪物に手をやっていた。
でも俺は気付いた。いや、気付けた。んだよ・・
バカみたいに溢れている涙に・・・