表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通の高校の異常者達  作者: 夢宮 瑳菓羅
1/2

プロローグ


  「私は神だ、まずは手始めに、この場所に恵みを与えに来た」


 ---え、何?

 たった数分間の間、そんな短い間にも関わらず、彼女の発した言葉で、教室にいる、俺を含めた45人全員が (は!?) と思っただろう。

 しかし、そんな事を思っていても、この教室内で、‘一言’も言葉を発した者は居なかった。


 ー三分前 (推定)ー

 先生が教室に入って来た時には、もう転校生の噂話でうるさいくらいだった。

 右の方からは「金髪で超~美人なんだってさ!」とか、左の方からは「すっごいお金持ちのお嬢様らしいよ~」とか、そんな事を言っている中、前が一番ひどくて「俺、その子にちょっと、告ってみるわ!」なんて言ってた。

 ---いやいや、お前、その子と会ってすらないだろ!!

 そして、先生が教卓に着き、長々と話して、それが終わったくらいの頃だった。

 「では、転校生の紹介です。入って来てください」

 先生がそういった後、教室の扉が開いた。

 入って来たのは、金色の髪が綺麗で、目は透き通った桃色をしている、さっきの誰かの言葉どうり、超美人の女子生徒だった。

 ---うわ~、綺麗な人だな~……

 あまり周囲を気にしない俺でも分かった。

 彼女はこの教室に入ってくるなり先生の横に立ち、堂々としたまま、こちらに指を向けた。

 そして、あの言葉を…


 ー現在ー

 彼女はまだ、俺達の方に指を向けたままだった。

 ---くそっ、一向にこの状況が変わる気がしない!!

 先生の「はい…」という、なんとも言えないぎこちない感じで事態はなんとか収まった。

 先生は、「はい」と言った後、二十秒ほど間隔を開けると「では…佐紀菜(さきな) 丹野(にの)さんは…」そう先生が言うと、名前が意外にしっかりしていたためか、この教室に居た全員が「え?」と声を漏らした。

 少々、声が出ていなかった人がいたが、顔では‘え?’という顔をしている。当然、俺は声は出ていなかった、だから顔に出ていただろう。

 そして、またもや先生が二十秒ほど間隔を開け、ようやく話はじめたと思った瞬間、先生の言葉に俺は聞き間違えではないか、と疑って、先生に質問をした。

 「あの、先生、今、何て…」

 「えー、だから、佐紀菜丹野さんは、千春(ちはる)くんの後ろの席に…」

---あれ、千春って……俺!? まあ、確かに考えてみれば、一週間前くらいに俺の後ろに席が出来てて、なんとなく、(ああ、ここに転校生が座るのか)、なんて思ってたけど、いたけど、その転校生が、こんなにおかしな奴だとは、考えてなかった。どうしよう、もう俺の高校生活の終わりが見える……いや、落ち着け俺、意外と何とか………

 気が付くと、佐紀菜さんが俺の前 (若干、右斜め前) に立って、俺を(にら)んでいる。

---何とかって思った自分がバカだった。この状況を考えて、何とかなる気がし無い

 「あなたが千春って人?」

 「は、はい…」

 変な緊張のせいか、声が異常に小さかった

 「もう一度だけ聞くわ、あなたが千春?」

 「はい!…」

 目線がそれていたものの、何とか緊張に耐えた。

 「まあ、良いわ、あなた、私の家来、つまり、天使にして上げる!!」

---はい、嫌な予感、的中

 彼女は子供の様に目を輝かせながら、俺に向かってそう堂々と言い放った。

 今回は学園ラブコメです。

編集や見直しをしっかりしていくつもりな為、投稿は遅れたり、短かったりしたりします。

 御了承ください。


 ヨロシクオネガイシマス! (^^ゞ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ