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第21話 王族の少女

 賢悟が瞼を開いた瞬間に見えたのは、幾重にも重ねられたベールの天蓋だった。

 それは花開くように賢悟の、正確には賢悟が横になっていたベッドを覆い隠している。さながら、どこぞの姫や貴族が使っていそうな仕立てだ。


「…………ったく、何度目の不覚だよ、こんちくしょうが。最近、腑抜けているんじゃねーのかよ、俺」


 賢悟は体の自由を確認すると、ため息交じりに体を起こす。

 視線を落として服装を確認してみると、何時ものジャージ姿では無く、別の物へと着替えさせられていた。それは黒を基調としたゴシックロリータで。白髪銀眼の容姿を持つエリの体では、さぞかし似合っているのだろうな、と賢悟は他人事のように思った。


「拉致した癖に、拘束はしない。一見、周りはただの寝室。ドアや窓を壊して出ていくことも出来るだろうが、さて」


 こきり、と賢悟は首を鳴らして首を動かした。

 首を動かし、視線を集中させ、何もないはずの風景の一か所を凝視する。


「いつまでそこで隠れているつもりだよ、お二人さん」

「…………くくく」


 何もないはずの空間へ声をかける賢悟だが、何故か声が返って来た。それも、聞き覚えのある、幼い少女の声。


「よくぞ、『遮断暗幕』を見破った。流石は英雄の因子を持つ者よ」


 幼いながらも覇気を感じさせる美声。

 その美声で言葉を紡がれていく度に、空間が揺らぎ、赤髪の少女ともう一人、黒服の従者の姿が浮かび上がってくる。

 赤髪の少女の姿格好は、賢悟を拉致した時と全く同じ。けれど、今は年不相応な覇気を纏っているようだ。隣に控える従者は眠たげな瞳の青年で、煉瓦のような赤茶色の長髪を後ろで括っている。こちらに覇気は全く感じられないが、佇まいに隙が無い。


「改めて名乗ろう、田井中賢悟。我はマホロ・ハン。いずれ、この世界を手中に収める、未来の超覇王よ!」

「マホロ様の従者である、シルベ・ハシセルンで御座います」


 赤髪の少女、マホロは威風堂々と。その従者である黒服の従者、シルベは恭しく礼をして名乗りを上げた。


「……ハン、か」


 その字名を聞いて、賢悟は思わず顔をしかめた。

 それはこの王国において、知らぬ者は存在しないほど高名な字名。そう、王族のみに許される、字名だったのだから。


「ふふふ、そう恐れなくてもいい……と言っても、無理だろうがな。この我が発する王気は、常に抑えきれぬほど溢れているのだから」

「でも、マホロ様って王位継承権十三位ぐらいでしたよね? それで王気とか、ぶっちゃけどうなんでしょうね」

「溢れ出るカリスマに王位継承権など関係ない! というか、アレなのだ! 王位継承権なんてあくまで目安に過ぎない! なぜなら、王を継ぐ者は王族の名で一番の強者と決まっているのだから!」

「根拠の無い自信だけはありますよね、マホロ様」


 マホロが胸を張って何かを言うたびに、窘めるようにシルベが毒舌を吐く。毒舌を吐かれたマホロはけれど、傷つくことも無く平然と減らず口を叩き続けている。

 漫才のようなやり取りを重ねる二人だったが、賢悟はそれを馬鹿にすることは出来なかった。

 なぜなら、そのようなやり取りをしていてもなお、二人から賢悟に向けられる警戒は途切れることが無く、指先までの動きまで全て把握されていたのだから。


「おい、お前らは俺に漫才を見せるために拉致したのか? だったら、お気楽にいつまでも眺めていてもいいんだけどよ?」

「いやはや、すまない。この従者は口が減らないのが難点だ」

「申し訳ありません。マホロ様の頭がお花畑で」


 主従は互いに責任を擦り付け合いつつ、話を戻す。


「田井中賢悟。貴様を招いたのは他でもない、我が軍門に下り、共に覇道を歩んでもらいたいからだ。つまるところ、強制的な勧誘だ」

「ふむ、一応、訊こうか。理由は?」


 賢悟は平静を装いつつも、内心は警戒を最大レベルにまで上げていた。

 マホロが己の正体について、どこまで迫っているのかは分からない。最悪、異世界人であることがばれているのであれば、命を度外視にしてでも抵抗しなければならないのだ。

 賢悟の魂。

 それを取引に使うだけで、町ひとつを軽々と焼くことが可能な魔人すら、易々と召喚することが可能であるが故に。

 万が一にも、危険な思想を持つ者に賢悟は下るわけには行かないのだ。


「理由か。そうだな、確かにそうだ。今は強制していたとしても、やがては己の意思で我に従ってもらわなければならない。だからこそ、今ここで、我が壮大なる計画を――」

「まー、ぶっちゃけるとあれですね。マホロ様は『英雄フェチ』なんで。ええ、英雄の因子を持っている貴方が気に入ったので、拉致したという次第ですね」


 したり顔で語ろうとするマホロに割り込み、シルベが淡々と説明した。当然、マホロは唇を尖らせて機嫌を悪くするが、シルベは素知らぬ顔をするのみ。


「なぁ、我が従者よ。我さ、さっき格好良く演説するところだったんだけど」

「事実を無駄に虚飾するのは、王道を行く者として似合わぬ真似かと」

「ぐぬぬぬ、確かにその通りだが、こう、我のテンションも考慮してさ……」

「馬鹿は無視して説明を続けます」

「おおう!? 馬鹿と言ったか!? なぁ、今我を馬鹿と言ったか、ああん!?」


 ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てるマホロの声を聞き流して、シルベは言葉を続けた。


「まず、英雄の因子についてご説明します。この王国の歴史には、数多くの英雄が存在しました。ですが、その英雄の原点。そう、原初の英雄とも呼ばれる七人が存在します。それが、神を殺したとも言われる『七英雄』です。これについては、ご存知ですよね?」

「ああ、さすがにな」


 七英雄。

 それは遠い昔に存在した『神殺し』の英雄の事だ。

 王国が存在するよりも以前。神と呼ばれる超越存在に管理されていた世界を解き放った、革命の英雄たち。

 かつて、クロウ・ハーンが大陸を統一した際に、七英雄の子孫が協力していた逸話が数多く残されており、七英雄の逸話は王国民にとって親しみ深い物なのだ。

 例えるのなら、『サイエンス』の日本人が誰しも、桃太郎を知っているような感覚である。


「七英雄は他と隔絶した凄まじい魔術、武術、その他のオーバーテクノロジーを持っていました。現代でもいまだ、解明されていない物も多く存在します。そんな解明されていないはずの技術の一部を、英雄の因子と呼んでいるのです」

「回りくどい。もっと簡潔に言え」

「貴方のパンチがなんか凄いし、七英雄の技術に似ているからスカウトしちゃえ! という感じですね」

「よし、わかった」


 身も蓋も無いシルベの説明だったが、賢悟にとっては分かり易かったようだ。


「要するに俺は、そこのお嬢さんの我侭に巻き込まれただけ、ってことか」

「ご明察でございます」


 にへら、と気の抜けた笑みを浮かべて頷くシルベ。

 ただ、その主であるマホロは不服そうに呟く。


「我の野望を、そこら辺のお子ちゃまの我侭と一緒にするな。我はな? いずれ世界を手中に収めるため、今の内から有能な部下を集めているのだ。そのために、まずは我が力を示して、こう、溢れ出るカリスマで屈服させる……的な」

「つまり、マホロ様の実力は泣き演技で奇襲食らわせるのが精いっぱいということです。真正面から戦ったら、雑魚ですよ、雑魚」

「雑魚と言うなぁ! こちとら小等部の幼女だ! 知略を練って何が悪い!」

「知略というか、小細工というか」

「貴様は本当に、主を貶す従者だなぁ、おい!」


 主であるマホロに睨まれようとも、どこ吹く風のシルベである。

 これは精神が細い、太い以前に、マホロに対しての敬意などがゴミクズであることが証明される態度だった。その割に、妙な信頼関係のような物もあるようなので、一概に二人の関係を言葉にすることは出来ないが。


「それに関しては、うーん、俺も不意打ちとは言え、負けは負けだからな。出来る限り、アンタの望みに添うようにするつもりではあるんだよ」

「え? マジで!? ほ、ほぅら、シルベ! 見たかよ、我のカリスマ!」


 無邪気に喜ぶマホロであったが、「しかしなぁ」と賢悟が言葉を続ける。


「今はちょっと無理だな、忙しいし。一身上の都合で、皇国の方までパーティ組んで出かけなければいけねーし。だからまぁ、アンタの部下になるのは少なくとも、諸々の厄介事が片付いた後で、ということで」

「な、なんか普通に断られた!? 拉致って来た相手なのに、普通に断られてしまったぞ、我が従者よ! 我、どうすればいかな!」

「諦めればいいんじゃないですかね?」

「諦めたら、そこで覇道終了じゃん!」


 むむむむぅ、と声を唸らせると、マホロは賢悟を指差して問いかける。


「貴様! 己の立場が分かっているのか!?」

「拉致被害者。訴えたら、勝てるな」


 ちなみに王国の司法機関は、例え、王族であろうが、犯罪は絶対に許さない。

 むしろ、王族が腐っていくのなら、積極的に革命してくスタイルであり、王権を監視する存在が多数存在する国家なので、そこら辺の強権などは無いような物なのだ。


「我子供だから! 子供の悪戯とか、我侭のあれだから、これは! だから、訴えないでください、お願いします」

「マホロ様。だから拉致はやめておけと、何度も言ったでしょう、馬鹿が」

「馬鹿が!?」


 慌てふためくマホロと、ため息交じりに罵倒するシルベ。

 両者の様子からは、もはや第一印象で感じた覇気は欠片も残っていない。どうやら、語れば語るほど、カリスマが落ちるポンコツ系王族だったらしい。


「せ、せめて理由を言え、貴様ぁ! だけど、我の事が嫌いとか、癇に障るとか、生理的に無理とか、そういう理由だったらうまく濁してくれると、我は助かる」

「賢悟様、マホロ様の精神強度はプティングレベルですので、どうか、ご考慮を」

「いや、別に嫌いとかじゃねーよ」


 むしろ、多少強引ではあるが、幼いころから将来を見据えて行動している点は、賢悟にとって美点に映っている。少なくとも、『サイエンス』で、ひたすら拳を振るっていただけの自分よりは、数段まともであると賢悟は考えていた。


「ただ単に、俺の現状に余裕が無いだけだ。俺は、とある理由で残りの寿命がやばい呪いをかけられていてな。その解決には、どうしても皇国の首都に行かなければならない。そう、出来るだけ早く」

「…………ふむ? 呪い、だと。この現代で、そんな古風な魔術に掛けられているとは珍しい。どれ、強制契約のおかげで、パスも繋がっていることだし、我がちょっと診てやろう」


 そう言うと、マホロは賢悟の胸に顔をうずめて、抱き付いた。

 突然のことに、賢悟は戸惑いの視線をシルベへ向ける。


「マホロ様は、口づけした相手を強制的に己と契約を結ばせる固有魔術の持ち主です。相手と接触することにより、魂の根幹に触れ、様々な情報を取得することが可能なのです。それこそ、相手自身すら知らない情報すら」

「王族はそういう、他者を従わせるような固有魔術の所有者が多い血筋らしいな。って、待て待て。魂の根幹に触れるとか、それって――」


 賢悟が嫌な予感を覚えた瞬間、それは現実となった。


「…………え、マジなのか、これ」


 賢悟に抱き付いていたマホロの体が、衝撃を受けたように硬直する。何かを思案するように、ぶつぶつと呟きながら賢悟の胸に顔を沈ませた。


「何この呪い、我の『万難排除』でさえ……というより、この魂のカタチ、まるで別物……あれ? おまけに精神の形が肉体と違って、え?」

「あちゃー」


 マホロに抱き付かれたままで、賢悟は乾いた笑いを浮かべる。

 何かもう、笑うしかないという状況だったのだ。


「ひょっとして、貴様…………異世界人?」


 こうして、秘匿されなければならない賢悟の秘密は、あっさりと王族の少女にばれてしまったのだった。



●●●



「それじゃ、これからケンゴを救出するための作戦会議を始めるわ!」


 夕暮れの空き教室で、レベッカは数人の男女――賢悟のパーティ参加予定の者たちを前にして、宣言した。


「あの、レベッカさん。いきなり集められたからその、私、あんまり事情を理解できていないんだけど?」


 レベッカの宣言に対して、集められた男女の仲の一人――ルイスは戸惑いながらも尋ねる。


「そうだな。俺らはただ、ケンゴの奴が大変だから、とにかく来いって言われて、渋々集まってんだ。わりぃが、くだらない理由だったら帰らせてもらうぜ」


 続いて、ギィーナもぶっきらぼうに言葉を吐いた。

 ギィーナとルイスの二人は、賢悟の友人ではあるが、レベッカとの接点はほぼ無いような物である。なにせ、学園内有数の大貴族にして、厳格な風紀委員の一人。共通の友人でも居なければ、望んで関わろうとはしない相手だろう。

 けれど、レベッカはまるで臆することなく、二人へ答えを返す。


「そうね。順を追って説明するつもりだったけど……要点だけ言うのならば、ケンゴがあの暴れ姫――マホロ・ハン様に拉致されたわ」

「暴れ姫? あぁ、あの赤髪の幼女か。つか、無様すぎるだろうが、ケンゴの奴。なんで、幼女に攫われてんだよ、馬鹿馬鹿しい」

「まぁまぁ、ギィーナ君。賢悟は害意のある攻撃には敏感だけど、悪戯とか、その手に関しては無防備なところがあるし。だって、いつも私の盗撮に気付かず、無防備に――」

「だらっしゃあ!」

「ぶべぼ!?」


 笑顔で己の犯罪を語るルイスを、即制裁するギィーナ。

 例え友人間であっても、盗撮は犯罪である。そういうモラルの低い行動は、絶対に許さないギィーナであった。凶悪な面構えの割には、何気に常識人というか、まともだったりするのだ。少なくとも、この集められた面子の中では。


「んで? 拉致されて何が問題なんだ? 王族の連中は総じて変人だが、悪人じゃねーだろ、あのお嬢様もよ。つか、あいつならその内一人でも帰ってくるだろうが」

「……生憎、状況はそう簡単な話でもないのよ」


 はあ、とレベッカはため息を吐いて、言葉を続けた。


「この面子だったらもうすでに知っていると思うけど、賢悟は普通のヒューマンじゃない。エリと体を入れ替えられた異世界人よ。そう、異世界人なの。異世界人であることが、『王族』にばれるのと、とっても厄介なのよね」

「うひょひょ! あのお姫様の固有魔術なら、契約してパスが繋がっている状態で、相手の情報を閲覧できるからねぇ! どれだけ隠し事をしても、無理むぅううううり! だしさぁ!」

 

 白衣の少女――ヘレンはケタケタ笑いつつ、ハイテンションに説明をする。


「王族は確かに、悪人じゃあない! けどさぁ! 完全無欠に人畜無害で善人、ってわけでもないわけなのさぁ! ハンの血族に連なる者たちには、その胸に誰しも野望を抱いている。この平和な現代において、己が世界を統一せんと心を燻らせているのだよーん」

「もちろん、だからと言ってケンゴが生贄にされるとは限らない。いえ、むしろ丁重に扱われて、国賓扱いになるかもしれない。問題は――王族に干渉、保護されてしまった時点で、東の魔女との接触が困難になってしまうことよ」


 東の魔女の逸話。

 己の足で出向かなければ、見つからない奇人であるということ。

 けれど、王族に見つかってしまった場合、貴重な魂を持つ異世界人の賢悟に対して、そんな危険な真似はさせられなくなる。生贄にするつもりは無くとも、賢悟の協力があれば、神世に関する研究は格段に進む。研究が進めば、世界管理者が張った大結界の制限を打ち破る手がかりを掴めるかもしれない。

 最悪、保護という名目で賢悟は自由を失うだろう。

 なんとか東の魔女を探す許可を得ても、強力な護衛に身辺を守らせるだろう。

 けれど、東の魔女の逸話を信じるのであれば、それは悪手だ。己の力に頼らず、安易に強力な者に縋るのであれば、捜査は困難になってしまうかもしれない。


「なにより、その…………ケンゴって、そういう扱い大嫌いそうだから。もしも、保護という名目で拘束されたら、なんかもう、王都を混乱に巻き込むレベルで抵抗しそうなのよね」


 レベッカの言葉に、集められた仲間たちは『あぁ……』と頷く。

 何事も己の手で為さなければ意味が無い。逆境上等。どんどん強い奴掛かって来い。という、魔王とすら笑顔で殴り合える気性の賢悟が、大人しく従うわけが無いのだ。

 最悪、嬉々として国家に喧嘩を売り、それでいて仲間たちに気を使って、人知れずに消えるかもしれない。そういう馬鹿なのだ、あの田井中賢悟という喧嘩屋は。


「なので、懸念かもしれないけど早々に賢悟を救出したいわけなの。悪いけど、皆、私に協力して欲しい」

「まー、実際、レベッカがケンちゃんの誘拐を止められなかった責任もあるしぃいいい!」

「うぐっ! な、情けないけどあの従者の動きにはまるで付いて行けなかったわ。敵対することがあったら、煉瓦色の髪をした黒服の男に注意して」


 その後、レベッカによる救出作戦の説明が行われ、仲間たちはさほど渋ることも無く、快く了承した。

 ギィーナやルイスは何だかんだ言っても、賢悟の友人であり、見捨てる選択などはなから存在しない。ヘレンは、折角出会えた『サイエンス』の異世界人を、王族に奪われるわけには行かない。

 そして、最後の一人。


「…………こふぅ」


 賢悟のメイドであるリリーは静かに、銃器の手入れをしながら殺意を漲らせる。

 無表情ながらも、その横顔には絶対零度の怒りに満ちた気迫が感じられた。完全に、これからカチコミを行う鉄砲玉の表情だった。堅気がしていい顔では無い。


「エリ様より授けられた封印中の魔導銃器…………まさか、これを出す日が来るとは思いませんでした。ですが、これさえあれば、王都を焦土と化すことも可能。待っていてください、賢悟様。貴方のメイドが今、参ります」

「はい。後、注意事項だけど、この馬鹿メイドが確実にやらかすと思うので、危ないと思ったら、容赦なく殴ること」

『うぇーい』


 安定のリリーの扱いだった。

 なんにせよ、賢悟救出のための要員は集まり、作戦は決定された。

 実行は夜。

 王族の少女が住まう屋敷を、彼女たちは襲撃する。

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