【僕の隣に】アンチ王道?非王道?いや、頼むから普通の王道来て!【転入生君】
にしても僕は平凡なのに、何で渡されたんだろ?
吊り橋効果ってやつですねわかります。もしくは、勘違いしてるのかな?
…多分美化されてるんだと、ね。
フィルター凄いね、腐男子にも少ししか染まってない中途半端な僕にも恋情を持ってると勘違いできるんだから。
あ、いや待てよ…もしかして罰ゲームかな?
そうだねきっと、なんせこんな僕に本気で告白するはずないからね。
確かこれ一応、ギャグマンガだからね。
所詮ギャグだから、そうだよ。
何か解決したら、気が軽くなった気がする。
って、意味ないこと考えてないで早く行かないと!
ーーーーーーー教室ーーーーーーー
ふぅ…先生が鉄板のホスト教師で良かった。
チャイム鳴った後にくる人で良かったー。
あ、ふぅ…って賢者の方ではないからね?
“キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン”
…チャイム鳴ったや、早く席につこ。
ガラッ「席につけー」
凄く怠そうだねー、先生。やる気なさすぎでしょ…
“きゃー、かっこいい~”
“抱いてー!”
黄色い声は頭に響くね。耳だけじゃなくて頭痛もするよ…
「今日は転校生がいる。愛入っていいぞ」
名前呼び、その上何かいつもより優しい気がする。これはまさか…
“えー!なんで名前呼びなんですか!”
“ずるぅーい!”
“イヤー!先生ー!”
“転校生可愛いこ決定だな、よし!”
“楽しみだ!よっしゃあ!”
…僕はアンチ王道でないことを願うしか出来ないよ。何故願うのかって?
それはね、席が空いてるのが僕の隣しかないからだよ…ハハハ、わかった?
「確かに可愛いが、愛に手を出すなよ?あいつは俺のものだ」
はい、俺のもの宣言いただきました!
まさかのアンチ…いや、まだ希望は一応あるはずだよ。
“バンッ‼”
ドアの開け方乱暴…ハァ。
“何あのオタク!なんで名前呼びされてんの⁉”
“うわ、キモイ…”
“はあ⁉可愛くねえ…最悪だ”
“あいつ名前で呼ばれてたよな…?キモイし、唯のオタクじゃねえか”
「てめえら俺の愛を侮辱すんじゃねえ!」
怖い、怖いわー。ホストの怒りが怖いわー。
「劉鵞、俺の為に怒らなくても大丈夫だぞ!」
俺のため…?よく言えるね、普通思ってても言わないものでしょ。まあ、アンチだししょうがないか。
「俺の名前は、藤川愛だ!さっき見た目で判断したやつも、謝れば許してやるぞ!俺は優しいからな!」
…もうなんも言えないよ。
「愛は本当に優しくて心が広いなー、その上可愛いしな」
…どこらへんが?僕にもわかるように3文字で具体的に教えて欲しいんだけど。
「俺は別に可愛くねえよ//第一俺は男だぞ!言われても嬉しくねえよ!//」
じゃあなんで照れてるのかな?
「悪いな、でも本当のことだろ?」
「それよりも俺の席はどこだ!?」
否定しない=肯定だよ、転入生君。
「席は窓側の1番後ろのところだ、お前愛に手を出すなよ?」
出すわけないじゃないですか、アホですか?
「安心してください、僕は男には興味ないですから。」
「本当か?」
「はい。」
絡みだったら興味あるけどね?単体では男嫌いだからさ、大丈夫だよ。
「お前なんていうんだ!」
「自己紹介があると思いますから、その時に教えますよ。」
あるはずだからね、多分。
「えー!いいじゃねえか!教えろよ!」
流石アンチといったところだね、そう簡単には引かないか…しょうがない。
「では、周りの人から聞いて見てはいかがでしょうか?」
「わかったよ!俺は心が広いからそうしてやる!」
…これは少しずつストレスが溜まって行きそうだな。いや、少しずつではないかもね。
アンチ自己中杉ワロタ(゜∀゜ )アヒャww
名前適当だからおかしいですね…
それ以前に何もかもがおかしいからいっか((
…いい天気ですね、え?曇り?
いやいやいや、寧ろ私にとっては曇りがいい天気ですから( ー`дー´)キリッ
え、晴れて来た?
あ、では悪い天気ですね…私晴れ嫌いなんですよね。