《Past》せふぃろす
私はもりであそぶのがだいすき。
もりにいるとなんだか安心して、あそべるの。
きょうも私はもりにいる。おかーさんとおとーさんに1人ではいるなって言われるけど、みち覚えてるからだいじょーぶだもん!!
きょうはあの木のぼろ!あのくらいなら私でものぼれそー!かえったらおかーさんにじまんしちゃお。
「よいしょっと」
いがいとはやく上にのぼれた。ふぅ、つかれたー。
「うわあ。……すごいすてき!!」
あたりをみわたすと、木がいっぱいあった。ずっと、ずーっとひろがっている。きれいだなぁ。このけしきを持ちかえって、おとーさんにみせてあげたい。まぁ、いっか。これは、上までのぼった私のとっけんなのです!
「ん……?」
前のほうに、きれいなお花がみえた。ちょっとだけぴんくがはいった、しろいろのお花。さっきもこんなのあったっけ? みてなかっただけか。
おかーさんにあげたらよろこんでくれるかな!? とってみよ! んーあとちょっと!
「ぅひゃあ!?」
私は木からおちた。
「いたっ。うぅ……」
いたい。足がひりひりする。
立てない。どうしよう。
「おとーさん、おかーさん、助けて……」
……来るわけ、ないよね。どうしよ、こわい。
このままよるになったら私しんじゃう。こわい、助けて。やだ、しにたくない。
……私がわるい子だから。1人でもりにはいるからこんなことになったんだよね。ごめんなさい、もうしないから。おねがいします、助けて……。私いい子になる、なるから……。
「……ふぇ?」
いたみが、なくなった。いたくない。よかった。
それとどうじに、私のめの前に、しらない人があらわれた。
「……だれ、ですか?」
「せいれいだよ」
せいれい? はじめて聞いた。
ん……? せいれいってやみせいれいのこと?
――やみせいれいに会ったらにげなさい。
あたまの中で、おかーさんの言っていたことを、おもいだした。
……にげなきゃ!!
「あぅ……」
ころんだ。にげないといけないのに。ぴんちだよ!!
「にげないでよ。ぼくはこわくないから」
こわい、こわいよ。やめて、こうげきしないで。
「……やみせいれいさん、おねがいですっ! わたしのこと、ころさないで……」
「やみせいれい? それはかんちがいだよ。ぼくはひかりせいれい」
「ひかりせいれいさん……?」
おかーさんが言ってたのとちがう。この人、こわい人じゃない?
「うん。ぼくはめるのみかた」
「める……? あ、私のなまえはあうらだよ!!」
「そう。あまい香りがしたからめるってよんだの」
「あうらなのに……」
どうしてなまえでよんでくれないの。むぅ。
「そういえば、あなたが私のいたいの消してくれたの?」
「うん、そうだよ」
「……ありがと!!」
そう言うと、ひかりせいれいさんはやさしく笑ってくれた。
「ぼくのことは、せふぃろすと呼んでね」
「せふぃろす、……?」
「うん、そうそう。めると会ったきねんに、かるみあの花をあげるよ!」
そのお花は、さっき見たきれいな白いお花だった。かるみあ? と言うらしい。これでおかーさんにあげれるね!
「ありがとう、せふぃろす……!」
「どういたしまして、ぼくのめる」
ぼくの? いつの間にかせふぃろすのものになってる……。なんで……。
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これが、私とセフィロスの出会い。




