第六話 狼男様にだってプライドはある!2
秘書様「本日の勝負鬼ごっこ!戦うのは魔王様と勇者様、そしておまけの狼男!」
狼男様「お前今おまけっつったか!?」
秘書様「…よーい!スタート!!」
狼男様「無視した!!」
開幕と同時に鬼の勇者様が走って魔王ちゃまを狙った。
???『魔王ちゃまがぁ、見つかったぁ。』
勇者様「何か逃〇中始まってない!?」
魔王ちゃま「ぜってえ逃げ切って三百万円手に入れてやるんだ!!」
勇者様「これ子供から不人気の自首するタイプの人じゃねえかあああ!!」
カメラマン『Q、今回何円狙いますか?』
狼男様「何円…えっとまあ、この番組ってクリスマススペシャルですよね?なら番組盛りあげればいいっす(笑)」
勇者様「たまにいるメタ発言して浮いてる人じゃねえかあああ!!」
狼男様「危ねぇっ!逃げましょう!」
カメラマン『どこに逃げますか?』
狼男様「…ちょっと一回黙ってください。」
カメラマン『…』
勇者様「空気読めないカメラマンにまじになっちゃってキレて空気凍るやつじゃねえかあああ!!」
狼男様「的確すぎる!」
10分後…
狼男様「はあ…はあ…何とか逃げられてるぞ!」
魔王ちゃま「後二十分…逃げ切れば…三百万…」
勇者様「いやねえよ!?三百万円ねえよ!?」
狼男様「いや…僕的にはクリスマスにイチャついてるカップルにこの番組見せて嫌な気分にさせればOKです。いぇーい見てる〜?」
勇者様「クソ野郎じゃねえかあああ!!」
???『狼男様がぁ、捕まったぁ。』
狼男様「くそ…でもミッションで助けてもらえれば…!」
勇者様「いや違ぇよ!?もうお前タッチされたから終わりだよ!?てかこの鬼ごっこの趣旨ってなんなんだ!?」
魔王ちゃま「ゼェゼェ…まあ…ゼェゼェ…余裕…グハッ…!」
勇者様「地上波で血を吐いたあああ!!救急隊ィィィィ!!」
救急隊員様「これは…吐血ですね…!!」
勇者様「知っとるわあああ!黙って治せぇぇぇ!」
救急隊員様「…!ちょうどこんな所に紙が!!これで…よし!止血完了!」
勇者様「口塞いでも止血にならねえよおおお!!」
狼男様「この救急隊員ふざけすぎだろおおお!!」
魔王ちゃま「う…何か川の奥に花畑が見えた…!」
勇者様「三途の川やないか!」
魔王ちゃま「そんな時僕の右からは大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。」
勇者様「あの世で桃太郎始めんなあああ!!」
魔王ちゃま「てか救急隊員が使った紙って三百万円じゃねえかあああ!」
狼男様「まさか生き返ったのは三百万円パワー!?」
魔王ちゃま「ふざけんなああああ!!」
今回の勝負 狼男様と魔王ちゃまの敗北
魔王ちゃま「まあ、勇者の友達になった所で何にもないから大丈夫だよ。」
勇者様「てめぇ張り倒すぞおおおお!!」
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