『その姿』
この作品ももうすぐ終わりです。1月21日に連載を始めた時は、ギャグ漫画を書こーって言う軽いつもりでしたが、ここまで続けてこれたのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
ミハイルが死亡した瞬間、九尾は突然苦しみ出した。
「何が起きてるんだ!?」
瞬間、【グオァォオァォオォアアオオオァ】という叫び声を上げ、九尾の肉体から何かが消滅した。それと共に、九尾の体に纏っていた炎も消えた。
「おそらくミハイルとルシファーの肉体が一心同体だったんだろう。それで九尾の体からルシファーが消えた。」
「ってことは……」
「今がチャンス」。みなまで言わなかった。そんなことを言っている暇があるなら攻撃をした方がいい。
全員が一気に猛攻を仕掛けた。その攻撃は今まで見たことあるものばかりだった。
勇者、秘書、狼男、吸血鬼、化け猫、青龍、麒麟、獅子。そして死んでしまった、悪魔、大蛇、阿修羅の三人。
始まりはいつだったのだろう。一番早く生まれた化け猫が生まれた時?それともその後に俺が生まれた時?それとも九尾が生まれてしまった時?
違う。
「悪役に勝ちがあると思った時。」
そう自分の中で自問自答をした。
長い旅をした。勇者と仲良くなろうなんて思って……そして最悪の組織、『九尾』と戦った。それでも今は、全員で凶悪なモンスター、九尾を共に倒している。
それが一番の幸せだと、ようやく魔王は気づくことが出来た。
勝ち負けじゃない、心の中で繋がっていれば全員が勝利しているのだ。
そして、この長い戦いにも終わりがきた。九尾にトドメの一撃を全員で放った。すると九尾は白目を向いて、その場で「バタァン!!」倒れた。
「九尾を……九尾を倒したぞ!!!!」
初めにそう叫んだのは勇者だった。瞬間、全員が喜びに包まれた。何かものがある訳でもないが、心の中じゃどんちゃん騒ぎだった。
だがそんな幸せも束の間、九尾が【ズウウウン】と起き上がった。だがもうフラフラだ。それにここから戦えるような状況ではない。
そう思い油断していた。瞬間、九尾が大口をあけた。口内を見た瞬間、魔王の動きも思考も、全てが停止した。
奥が見えないほどの虚空に包まれていたのだ。瞬間、九尾は魔王を飲み込んで虚空に送ってしまった。
「魔王!!!」
皆の叫び声がどんどん遠くなっていった……
目が覚めると、先程の虚空にいた。言うなれば、星の光がない宇宙。本能的にわかった。ここは……
☾日曜日へようこそ☽
何者かの声が、耳に直接響いているようだった。目の前を見ると、身長およそ数百メートル程の巨大な人型の怪物がいた。
近くにいるだけで上着が燃えて灰になっていった。耐熱性の服も、だんだん傷んでいくほどの温度だった。
この怪物こそがサン。周りを見渡すと、他の曜日の主達六人が、自分と同じように虚空に浮かんでいた。
「決着をつける時だ!!!サン!!!」
六人全員の声が重なり合った。
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