太陽へ
今更なんですが、ナレーション?みたいな所で「魔王ちゃま」って書いたり、「秘書様」って書くのやめました。キャラ作りのためにしてたんですけど、まぁいらないかなって思って
秘書の右ストレートを避けてミハイルは剣で腹を突こうとした。だが、秘書は右ストレートの力を左腕に持ってきて、剣を横から拳で殴った。すると、「パキパキ……」という音と共にヒビが入り、剣の先が吹き飛んだ。
【っ……!?】
「ほらほら、ミハイル様……いや、亡霊様そんなものですか?」
手で、「かかってこい」と挑発する。怒り狂ったミハイルは甲冑を顔面に向かって投げつけた。拳を直撃させて甲冑をバラバラに砕いた。ミハイルは、視界が悪くなったその隙をついて襲ってきたが、秘書は顎を蹴り上げてから、少し浮いたミハイルの顔面を殴って吹き飛ばした。
【かはぁっ……!!!】
「私に挑むならもう少し力を磨いてはどうです?」
「おい、勇者!秘書が優勢だぞ!」
魔王が勇者に向かって思わず叫ぶと、麒麟が「やめろ」と遮った。
「今は九尾に集中しろ……なんせ見ろ、あの姿。」
麒麟に言われた通り九尾の姿を見ると、先程よりも体を覆い尽くす炎が激しくなっていて、九尾が痛みに苦しむように暴れていた。
たまに【グアァ】と唸ったり、【オオオオ】と叫んだりするが、常に暴れ続けている。
「どうしたんだ……!?さっきまで俺らの方が追い詰められてたのに、いきなりあいつ暴れて……」
「分からない。俺らはここで見てたんだけど、どんどん炎が激しくなってって……」
勇者がそう言う。あそこまで苦しんで暴れていると、敵でも同情してくる。何故だか、何かに対して怒っているようにも見える。すると、九尾は突然こちらに苦しんで叫び始めた。
【『サン』様……!!その火力……私には耐えきれません……!!!】
すると、突然この擬似地獄全体が揺れ始め、轟音を鳴り響かせた。九尾が出現した時よりも小さい音ではあるが、何故かそれよりも耳にこびりついて不安感を煽るような音だった。
瞬間、何かの本能的なもので、上空に何かを感じた。そして天を見上げると、そこには赤色の太陽のようなものが浮かんでいた。太陽と言うよりも、赤い月のようにも見える。だが、確実に太陽という確信があった。何故なら、九尾が太陽を見て一言叫んだからだ。
【『サン』様……!!!】
「あれが……『サン』……!?」
一方の秘書はミハイルを見下ろしていた。
「太陽を信仰しているんですか?ならちょうどいい。」
そう言うと秘書は口角を釣り上げて、一言だけミハイルに言い放った。
「神に近づけますよ。」
すると秘書は倒れているミハイルのことを蹴り飛ばして、上空数百メートルまで吹き飛ばした。ミハイルの姿が豆粒のようになるまで吹き飛んでいき、最終的にミハイルはサンの熱で焼ききれてしまった。
「太陽へ。」
秘書はニヤリと笑ってそういった。
読み返したらなんか秘書の性格が怖い。




