『明星の九尾』
九尾強くしすぎた。
光を放って、ルシファーと九尾は合体をした。下の魔法陣から、稲妻のような赤黒い光が出てきた。
そして灰色の煙を振り払うように、中から明星の九尾が現れた。体の至る所が炎で覆い尽くされていて、近づくだけで焦げてしまいそうな勢いだった。
【これが……サン様に授かった力だ……!!!】
すると九尾は犬が水を飛ばすように、体をブルブル震えさせた。すると、体から炎が吹き出してそこらじゅうに炎の弾を飛ばした。
数十メートル距離を置いていたのに、至近距離まで飛んできて危なかった。
「くそ……どんだけ距離置いてもこれじゃ戦えない……」
魔王に抱えられている勇者が愚痴を呟いた。同時に九尾が【グルルルル】と唸って、口から炎を吐く準備をした。
今がチャンス、そう思い大蛇と悪魔が特攻した。炎を吐くためにチャージしている最中。恐らく大規模のものなので時間がかかる。
そう思って突っ込んだのも束の間、大蛇と悪魔が近づいた瞬間、一瞬世界が壊れたかのように、視界全体が光った。
そして鼓膜が破れるほどの爆発音をたてて、辺りで爆発が起こった。目を開けた時には、目の前に綺麗なキノコ雲が出来ていた。
そして煙が無くなった時には、二人の姿はどこにも見当たらなかった。
「嘘……だろ……」
あんな一瞬で、強い二人が灰も残らずに死んでいってしまった。これが、『明星の九尾』の力。だが、そんな時あることに気がついた。そういえば、ミハイルに下ろされた全員は無事なのか。あそこには獅子と麒麟、狼男、吸血鬼、化け猫、そして秘書がいる。
辺りを見渡すと、遠くの方で物陰に隠れる六人の姿が見えた。近づくと、そこには封印されていたはずの狼男と吸血鬼、化け猫もいた。
「狼男達!?封印が解けたのか!?」
「あぁ!九尾の力で封印の宝石を破壊できた!」
そう、先程の九尾の攻撃によって、封印の宝石が破壊され、中にいた三人は無事に脱出出来たのだ。
「阿修羅と悪魔と大蛇の恨み……許さねぇぞ!!!」
「吾輩もこのままでは気がすまん……!!!」
「俺も同意だ……!!!」
死んだ三人の事も聞いたようだ。激怒した三人は目にも止まらないスピードで九尾に向かっていった。九尾が先程よりも小規模の炎を口から連発するが、全てを簡単に避けられて、三人は九尾の目前まで迫っていた。
「おらぁぁぁぁぁ!!!」
顔面に三人で攻撃すると、流石の九尾にも効いたようで、ふらついてからズゥンと音をたてて倒れた。
「覚悟しろよ、九尾!!!」
全くストーリーもクソもないこと言いますが、阿修羅と悪魔と大蛇が死んだのは、喋り方に特徴が無さすぎて、登場させるのがめんどくさかったからです。




