【化け猫】【狼男】【吸血鬼】
小説を書く時間は出来ましたが、いつ出来なくなるか分かりません。そうなった時は恐れ入りますが、しばしお待ち下さい。
【人形兵、『殺戮人形』!!全てを殺しつくせ!!】
巨大な人形が叫んだ。瞬間、気づいた時には数万といる人形の目が青く光った。そして頭から魔王たちに突進した。
避けたり反撃したりするが、人形の十人に一人程は腹部に激突してよろけた。
魔王が魔法で対抗するが、人形のスピードが上回り激突する人形の方が多かった。
「このままじゃ…」
ミハイルが翼を開いて巨大な人形に向かって飛んでいった。小さい人形がジャンプで掴みかかろうとしたが少しのところで届かなかった。ミハイルがどこからか出した甲冑を被り、剣で巨大人形の首を狙った。だが頭を下げて避けられ、逆に巨大な足で蹴りを食らわされた。数十メートル吹き飛ばされた。悪魔が小さな翼を開いて飛んで、ミハイルを受け止めた。
「テメェ大丈夫かよ!?」
「うん…まだ大丈夫…!」
また突っ込もうとしたミハイルを止めるように獅子が人形を吹き飛ばしながら、巨大な人形に突っ込んでいた。
「貴様だけにはやらさん!!」
数メートルの高さをジャンプすると、巨大な人形の腹部まで迫っていった。
「グァッハッハッ!!」
巨大な爪で巨大人形の腹を切り裂いた。腹から異様な血が流れる。赤色ではなく、青緑に見える血に触れた獅子の爪がドロドロと溶けた。
「!?」
手に移る前に爪を切り落とした。
「有毒性の血液ってことか…!?こんなん皮膚に触れたら…!」
獅子は頭の中で、血液がかかって骨がむき出しになった自分を想像して、少し怯んだ。だが隙が生まれるとまずいので、数メートル後ろに跳ねるように下がって一旦落ち着いた。
魔王が援護するために、周りの人形を投げまくった。一点に集中させて投げると、そこの部分の骨がミシミシと音を立てていた。
「あの心臓の位置を狙え!!」
魔王が叫ぶ。魔王自身も炎を纏った弓で心臓部分を攻撃し、皮が焼けて心臓が顕になると、魔王も突撃した。
青黒い心臓が脈打つのが見える。魔王は力を込めて、心臓を突き破った。
「おらああああ!!」
先程の有毒性の血液がブシャーッと吹き出す。魔王にかかるが、自身の魔法で耐毒性の薄い膜が貼られており、効果がないようだ。
「ふぅ…」
阿修羅と麒麟の封印を破壊して解いた。中から阿修羅と麒麟が出てくる。意識を戻して目が開く。激昂して攻撃されると身構えていたが阿修羅は涙を流して膝を着いた。
「ンンン…ありがたァき幸せェェェェ…」
麒麟は元々戦う気などなさそうで立ち上がって辺りを見回してから何事も無かったかのように着いてきた。
数時間後悪魔に連れられて最後の封印の場所に来た。ここら一体は地面が窪んでいる。足元に気をつけつつ、前を見ると、視界内には見るのが四度目程の赤い封印の宝石が浮かんでいた。中には狼男、吸血鬼、化け猫。だが全員の視線が集まっていたのはそこでは無い。その横に居座るパーカーの男。
そのパーカー男は立ち上がるとフードを脱いだ。見覚えのない顔。見た目は三十代ほどの厳つい男だった。顎の髭が厳つさを増している。
「お前誰だ…?」
注意深く勇者が聞く。緊張感がその場に走る。勇者の聖剣を強く握りしめる音が響いた。
こいつが門番なのか…?魔王はそう思いこっそり戦闘態勢をとった。いつでも右手から魔法を発射できる。だが次の瞬間には全員が吹き飛ばされていた。訳が分からない。体制を立て直そうと、地面に足をつこうとした。だが次は足をかけられて全員が転んだ。
ミハイルが何かに気がついたようで翼を広げて全員を浮かせた。
「あそこのパーカー男……目にも止まらない光速で動いて攻撃をしてきてる!多分地面に足が着いている状態っていう条件があるんだ、なんて魔法……」
「いいや、違うね。」
想像よりも低い声で男は言った。そしてニヤリと笑うと話した。
「これは俺の能力、というか特技みてぇなもんだ。魔法は別にある。」
そう言うとパーカー男はグッと足に力を込めた。そして付け足すように叫んだ。
「俺の名前は竜尾美火琵 飛微彌卑!!歯ァ食いしばれ!!」
気がつくと男はミハイル達の足元にいた。ミハイルがだんだん持つのがキツそうになってきた。当たり前だ。獅子や阿修羅なんかは体重が二、三百キロ程ある。逆に耐えたミハイルの方がおかしい。
「ミハイル!全員離してくれ!」
魔王がそう叫んだ。すると「もう限界」というようにミハイルは全員を離した。
落下しながら魔王が足元に向かって魔法を使用する。
「『創造破壊』!!」
そう言うと大量の水が手からブワッと吹き出した。ここら一体は周りよりも少し窪んだ場所にある。なので一瞬で男の腰辺りまで水位が上がった。
全員が着水した。攻撃は来ない。魔王が自慢げに男に言った。
「人っているのは走る時地面を蹴るんだよ。だから足元が水じゃあ、走ろうにもはしれないだろ。」
男が周りの水に足をとられ走れていない。そう、遂に最後の敵との戦いとなってしまったのだ。
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