怨恨
アバドンとか青龍以外の四神って別にいらない気がしてきました。まじですいません。
封印が解かれた青龍は、まず地面を見下ろしたあと、こちらを見て言った。
「邪魔くせぇ!死にやがれぇ!」
そう言うと、青龍は手の平の上に魔法のゲートのような物を作り、そこから大量の水を出し、それを操った。
操られた水は、龍のような形に変貌し、口を開いてこちらに向かってきた。
「溺死しやがれぇ!」
地獄の炎も唯唯諾諾としてしまう程の大洪水に全員が飲み込まれた。だが、勇者様が剣で水を切り裂いた。
「っはぁ…おい、魔王!お前能力で空気を作り出せないのかよ!」
「俺の能力は空気が十分に吸えて呼吸が出来てる状況じゃないと使えないんだよ。酸素を吸って体の…」
「おらぁ!」
能力の説明中に青龍はもう一度水を飛ばしてきた。先程よりも威力は低かったものの、油断していたので、結構体力を消耗してしまった。
「やめろ青龍!なんで俺たちが戦うんだ!」
「『九尾』とそれ以外、理由が他にいるかぁ!」
そう言うと、青龍は上に手を挙げた。すると突然、天候などないはずの地獄なのに、嵐が起こり始めた。
「決戦の日は九尾化が目的だから全然本気じゃなかったってことか…!」
黒い雲から段々と雷が落ちてきた。気づくと、およそ百メートル程近くにも落ちてきた。
「まさか…俺たちを狙ってる…!?」
場所を移動しても雷はそのままどんどん近づいてきて、一番近いときには数十メートルにもなっていた。
「青龍!俺たちに戦う意思はない!」
「助けられたのはありがてぇ!だがな!九尾の絆はてめぇとの絆よりも深ェんだよぉ!」
そう言うと、青龍は最後の雷を直撃させようとした。
だが、雷に夢中で、青龍は背後からの攻撃に気が付かなかった。気づくと背後には三人の男がいた。
美しい鳥のような翼が背中に生えた『朱雀』、白い髪の毛が雪のような『白虎』、緑色の髪の毛に亀の甲羅が背中についている『玄武』。
金属を操る魔法、『金属操作』で白虎は青龍を檻に閉じ込めた。
「青龍、貴様客人に対して何たる無礼。この白虎、メンツが立たんぞ。」
「てめぇのメンツなんざ知らねぇよぉ!朱雀、てめぇもそっち側につくのか!?」
「当たり前だ!!!!」
「俺はナミじゃねぇ!」
そんな事を言っていると、一人異様なオーラを纏う玄武が立ち上がった。
「な…何だよ玄武ぅ!」
「青龍よ…貴様が九尾に入ってからというもの、貴様が司る東の海は荒れてしょうがない。今ならまだ間に合う、戻ってきてくれまいか。」
「…俺もよぉ、お前らと戦いたい訳でもねぇし、東の大地を捨ててぇ訳でもねぇ。だがよぉ、立場は敵同士、心を許しちゃならねぇと思ってんだよぉ。」
青龍は気まずそうにそう言った。
「九尾をやめることは出来ねぇ。だが、魔王達に協力はしてやる。東の大地もきちんと管理しておいてやる。それでいいだろ?」
「…あぁ!ありがとう!」
問題が解決すると、他の三人の神と青龍は次々にどこかへ飛んで行った。最後に残った玄武が、「我らは東西南北を守る役割がある。我らはいなくなるが大丈夫か?」と聞いてきた。「あぁ」と二つ返事で返すと、玄武もどこかへ飛んで行った。
青龍はこれにて仲間になったのだった。
【残り封印中の九尾 八名】
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