第二話 魔王ちゃまにだって友はいる!2
秘書様「ババ抜き大会、よおい!スタート!」
『魔王ちゃま➡勇者様』
魔王ちゃま『勇者がジョーカーを持っているとしたらおそらく置くのは…』
魔王ちゃま「真ん中だッ!」
魔王ちゃま ⬅ 『スペードのA』(2枚目) 勇者様
勇者様「…恥ずかし」
魔王ちゃま「クソォォォォ!」
そのまま時間は流れていき…
お供D 残り『1枚』
勇者様 残り『2枚』
魔王ちゃま 残り『2枚』
お供D「…上がり」
お供E「うおおお!よくやったな!」
魔王ちゃま「くそ…盛り上げているのに煽りにしか聞こえん…!」
勇者様「これに関しては右に同じだ…!」
勇者様「と、とにかく俺の番だ。別に勝敗はどうでもいいんだが…」
魔王ちゃま「諦めんなよ!もっと本気になれよ!」
勇者様「なんか太陽の化身が現れたんだけど。」
勇者様『いや、まさかこれはヒント!?太陽は東の空から南の空を通り、西の空に沈む。ならば俺から見た時東側の右がジョーカー!?』
魔王ちゃま「勇者。」
勇者様「何だ、魔王。」
魔王ちゃま「左がジョーカーだ。」
勇者様「嘘つけえぇ!汗だくだくやないかあぁ!」
勇者様「取るのは左じゃあああ!」
勇者様 残り『2枚』
勇者様「なんだよもうー!またかよぉぉぉぉ!!!」
魔王ちゃま「あの汗は赤血球中のヘモグロビンの色素を限りなく透明にちかづけた血だ。」
勇者様「なんか専門用語出てきたよぉぉぉぉ!!!」
魔王ちゃま「何はともあれ俺の番だな。えっと、さっき勇者が取ったあと持ったのは左だから、右がハートの3か。」
勇者様「ババ抜きで考えうる限りの最悪のズルじゃねえかぁぁぁぁ!許すかぁ!」
『シャッフルタイム』
勇者様「さあ、どちらかな。」
魔王ちゃま「俺をあまり舐めるなよ?」
勇者様「な…!まさか俺の表情で…」
魔王ちゃま「透視だ。」
勇者様「透視かよぉ!最悪が更新されたよぉぉ!」
『シャッフルタイム』(二度目)
勇者様「次こそズルするなよ!」
魔王ちゃま「分かってるわ。たわけが。」
勇者様「ムカついたのはさておき、さあ!こい!」
魔王ちゃま 残り『0枚』
勇者様「普通にやっても負けるのかよおおお!」
魔王ちゃま「正義は勝つ。」
勇者様「ズル二回して何が正義だこのやろおお!」
今回の勝負 魔王ちゃまの完全勝利
魔王ちゃま「現実はこんなもんだ。」
勇者様「励まし方!!」
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