表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/58

モブキャラだって嫉妬はする!

何とかして勝ちを得たい悪役の『魔王ちゃま』は主人公の『勇者様』と友達になることにした!


Bに「妹に合わせてくれ」と頼んでから、数週間が経った。だが、どれだけ経ってもあちらからの連絡は来なかった。

そのため、勇者様達はBの自宅に、話を聞きに行くことにした。

インターホンを押して数分が立っても応答はなかった。


「留守か?…と言っても九尾の影響で行く場所なんてなくないか?」

「…!勇者、でも中から音が聞こえるぞ。居留守の必要なんて…」


話終わる前に不穏な空気を察した勇者が扉を真っ二つに斬った。


「うげっ!いいのか?」

「大丈夫だろ。前に風呂も覗いちゃったことあるし。」

「エロ勇者がああ!!」


中に入って色々な部屋を見ていくと、一部屋だけ何も無い、というかむき出しだった。まるでその部屋だけが世界から切り取られたかのように壊れていた。


「九尾の攻撃で…!?だとしても違和感のある壊れ方だな…」


崩壊した影響で一階の下の部屋が丸見えになっていた。見下ろすと、大量の血痕が乾いて瓦礫についていた。

瞬間、後ろからBに話しかけられた。


「そこにはお姉ちゃんの死体があったの。私が撤去したわ。」


平気な風に話しているが、体調が悪そうに、青白い顔をしていた。


「『物の怪伝話』は、誰もが赤子の時から知っている“恐怖”を書き起こした作品よ。“死への恐怖”、“人への恐怖”、“地獄への恐怖”。人それぞれ微量の差異はあれど、誰もが恐怖を抱いて生活している。九尾とはその恐怖の実体。そして全ての人間はその姿を()()()()()()()()()()のよ。…姉から色々な話を聞いてるの。」


そこで一区切りすると、もう一度話し始めた。


「姉はそれを知覚する能力を持ってたのよ。だから九尾からすれば、地獄物語の続きや新しい作品を書いて欲しくなくて姉を殺したのよ。」


空間全体が沈黙に包まれた。組織の方の『九尾』と、怪物の方の『九尾』。二者は完全な別の生命体であって、意思や心を共有することはない。

だから怪物の『九尾』が暴れ回った際にBの姉を殺したのが事実だ。それでも、組織側に何の非も無いと断言は出来なかった。


「大丈夫よ。あなた達が地獄に行って組織の九尾…いや、組織(ユニオン)を助けるのは止めないわ。地下室に地獄への行き方の書物があるわ。」


そして案内された本に書いてあった内容はこうだった。


『呪文の詠唱が必要なり』

「らせん階段」

「ジョジョネタやめろおお!」


実際に書いてある呪文についての内容はこうだ。


『六つの世界にはばかるあの世への行く為には

 月の日、月神(ツキガミ)様に祈りを捧げる必要がある

 その後太陽に向かって詠唱する

 「サンとその六の刺客よ、我を地獄で裁いてみよ」

 すると日神(にちがみ)様の怒りにより地獄へと旅立てる』


物の怪伝話において、主人公は陽を突き、『サン』に無礼を働いた事で、刺客の九尾が現れたのだ。そう、ここで辻褄があった。読み終わるとBが口を開いた。


「現代では日神様は『サン』、月神様は『ムーン』として呼ばれているわ。あと、月の日って言うのは月曜日のことね。」

「つまりだ。勇者、B。真の敵は太陽の神、『サン』で九尾はその刺客ってことか!?」

「そういうことになるな。」


明らかな緊張が三人の間に流れる。そう、敵は生物ですらない。“神”なのだ。

この作品が面白いと思ったら是非★やブックマーク、コメントなどお願いします。

また、他の連載作品などもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ