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悪役にだって勝ちはある!  作者: レタス
第三章 九尾編
17/58

勝負にだって戦闘以外はある!ピンチ編

バトルジャンル ギャンブル

『シャッフルorキャッチ』

①この勝負は『ゲーマー』と『キャッチャー』に分かれて行われる。

②ゲーム開始前にキャッチャーは金額を決め、二人とも同額を出す。

③キャッチャーは目隠しを着け、後ろを向き、完全に机を見れないようにする。

④ゲーマーは手元の五枚のコインを自由な順番に並べる。この際、コインの中に一枚赤色のコインがある。

⑤キャッチャーは左から順にコインが赤か、赤以外か当てる。赤では無いと思ったら「キャッチ」と言い、赤だと思ったら「シャッフル」と言う。シャッフルの場合にはゲーマーはコインの順を入れ替える。強制入れ替えでは無いが、赤色のコインは必ず動かさなければならない。

⑥「キャッチ」と言った際に赤色のコインならばゲーマーが金を総取する。最後に赤色を残して全てのコインを入手したら、キャッチャーが金を総取する。

⑦ゲーマーは勝負中一度だけ『シャッフル』できる。


(是非みんなも友達とお金を賭けずにやってみてね!)



秘書様「化け猫様の準備が完了しました。では魔王様、ご選択を…」

魔王ちゃま「『キャッチ』だ。」

化け猫「!?」 


【観客…】

狼男様「恐ろしく速い選択…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね」

勇者様「でもこんなに早い理由ってなんだ?」

お供E「多分、化け猫に余計な悪知恵を働かせない為じゃない?シャッフルの時の作戦とか決められても面倒だし。」


【バトル場…】

秘書様「…魔王様、成功です。一枚目のコインは赤ではありませんでした。…それはそうとして、魔王様、賭け金を決めていませんよ?」

魔王ちゃま「あ!そうじゃん!じゃあどうしようかな…」


そう言いながら魔王ちゃまは口角をつりあげた。


魔王ちゃま「賭け金は()()だ。」

化け猫「っ!?…ふん、良…良いよ。」


秘書様(やはり…か。化け猫は金を得るつもりで来た。そう、それは金がないから。金を失うつもりなんて毛頭なかったんだ…!)


魔王ちゃま「あれ〜?人には求めるわりに自分が失うつもりなんて無いんだね〜?」

化け猫「…?何だと…!何を根拠に!」

魔王ちゃま「手の振動がここまで伝わってくるぞ?」


机をバンと叩き、憤慨した。


化け猫「ふざけんなよ?てめぇのことなんざいつでも殺せんだぞ?」

魔王ちゃま「なら今殺してみろ。不可能だから。」

化け猫「…チッ、いいだろう。ほら一億だ。さっさとてめぇのターンをやれ…」

魔王ちゃま「『キャッチ』『キャッチ』、『シャッフル』、『キャッチ』。」

一同「!?」

秘書様「魔王様、成こ…」

化け猫「待て。」


化け猫が机をトンッと中指で叩いた。


化け猫「『シャッフル』だ。」

魔王ちゃま「へぇ〜、今のあってたのか〜。偶然だな〜…」

化け猫「お前…さっきの俺が机を叩いたので音の位置から赤のコインを確かめたんだろ?着色料とかの微妙な音の違いで。それでこういうつもりだったんだろ?『お前より俺の方が猫としての感覚が優れてたみたいだな?』って。バレちまったな〜?恥ずかしいな〜?結局人間(オレたち)は人のミスを嘲笑うことでしか生きられないんだよぉぉ!!」


煽りながら化け猫はキーキー叫んだ。


化け猫「馬鹿の為にシャッフルしてやるんだ。感謝しろよぉ?」


そう言うと化け猫はコインを持ち、高速で順番を入れ替えた。ソニックブームが生まれ、木が吹き飛び、地面はえぐれた。それでも尚、魔王ちゃまと化け猫は弁慶のように不動だった。


【観客…】

勇者様「化け猫もやるな。音から情報を得ているなら、音速を超えればいいって訳か…」


【バトル場…】

化け猫「さあ、これでどうだ?…と、その前に秘書ちゃん、ルール追加していいかな?」

秘書様「…?まあ、常識の範囲かつ両者の合意があれば。」

化け猫「ルールは…『魔法禁止』だ。」

この作品に満足いただけたなら★やブックマークなど是非お願いします!(乞食)

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