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悪役にだって勝ちはある!  作者: レタス
第二章 人狼編
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第十一話 この小説にだって長編はある!5

何とかして勝ちを得たい悪役の『魔王ちゃま』は主人公の『勇者様』と友達になることにした!


お供D「随分…自信があるんだな。主人公に倒される魔王の癖にな。」

魔王ちゃま「お前は主人公では無いだろう?」


指をクイッと上げると、地面から黒紫色の触手が生えた。


お供D「こんなもの…!」


槍で刺そうとすると、触れた瞬間辺り一帯が閃光と共に爆発した。


魔王ちゃま「俺のスキルは『創造破壊クリエイト・ブレイカブル』。存在しない物量を生成し、破壊することが可能だ。」


お供Dは耳に入らない様子で必死に回復と消炎を繰り返す。


魔王ちゃま「…ちゃんと聞けえええ!」


地面から大量の火柱が立ち、中からは数十匹のドラゴンが現れた。


お供D「嘘…だろ…!」


逃げ惑ってる間にも空に浮かぶ、異常に近い雲から表情の曇った、神のような生物が現れた。見た目はテュポーンとゼウスを混ぜたような、見るからに不気味な雰囲気が漂っていた。

目で追えないほどのスピードでお供Dに近づくと、生気を噛み潰した。


魔王ちゃま「戻れ、『地獄の恐怖(コーラス・テラス)』。」


翼を閉じて荒廃した土地に降り立った。


魔王ちゃま「人狼だって分かったならおいてはおけない。悪いけど倒すぞ。」


創造破壊によって、作り直した聖なる剣で体を切りつけようとした。


───が、寸前で体の動きが止まり血を吐いた。


魔王ちゃま「…誰だ。」

使い様「あえて言うなれば…第二の人狼(ウルフ)。」


魔王ちゃまはそのままの体勢で倒れた。


お供D「…助かった。」

使い様「いえ、礼には及びません。それよりも吸血鬼を発見しなければ敗北します。当然ですが、吸血鬼は様々な人と接触しています。誰かにあったら警戒を忘れずに。まあ目星は…いえ、なんでもないです。」

お供D「………狼男だな。俺も同意見だ。あまりに怪しすぎる。昼()るか、会議で通報するかだ。」

使い様「考えるまでもなく、会議かと。勝負などもってのほかです。」

お供D「いや、そうでも無い。会議で吸血鬼を見つけたいのは村人も同じではあるが、どちらかと言えば、人狼の方が急ぐはず。余計に怪しまれるよりは俺がやった方が手っ取り早い。」

使い様「…まあ、いいでしょう。ですが一つ言っておきましょう。」

お供D「…?なんだ?」

使い様「バレれば終わり(死に)ます。」


今回の勝負 魔王ちゃまの敗北()

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