第十一話 この小説にだって長編はある!5
何とかして勝ちを得たい悪役の『魔王ちゃま』は主人公の『勇者様』と友達になることにした!
お供D「随分…自信があるんだな。主人公に倒される魔王の癖にな。」
魔王ちゃま「お前は主人公では無いだろう?」
指をクイッと上げると、地面から黒紫色の触手が生えた。
お供D「こんなもの…!」
槍で刺そうとすると、触れた瞬間辺り一帯が閃光と共に爆発した。
魔王ちゃま「俺のスキルは『創造破壊』。存在しない物量を生成し、破壊することが可能だ。」
お供Dは耳に入らない様子で必死に回復と消炎を繰り返す。
魔王ちゃま「…ちゃんと聞けえええ!」
地面から大量の火柱が立ち、中からは数十匹のドラゴンが現れた。
お供D「嘘…だろ…!」
逃げ惑ってる間にも空に浮かぶ、異常に近い雲から表情の曇った、神のような生物が現れた。見た目はテュポーンとゼウスを混ぜたような、見るからに不気味な雰囲気が漂っていた。
目で追えないほどのスピードでお供Dに近づくと、生気を噛み潰した。
魔王ちゃま「戻れ、『地獄の恐怖』。」
翼を閉じて荒廃した土地に降り立った。
魔王ちゃま「人狼だって分かったならおいてはおけない。悪いけど倒すぞ。」
創造破壊によって、作り直した聖なる剣で体を切りつけようとした。
───が、寸前で体の動きが止まり血を吐いた。
魔王ちゃま「…誰だ。」
使い様「あえて言うなれば…第二の人狼。」
魔王ちゃまはそのままの体勢で倒れた。
お供D「…助かった。」
使い様「いえ、礼には及びません。それよりも吸血鬼を発見しなければ敗北します。当然ですが、吸血鬼は様々な人と接触しています。誰かにあったら警戒を忘れずに。まあ目星は…いえ、なんでもないです。」
お供D「………狼男だな。俺も同意見だ。あまりに怪しすぎる。昼倒るか、会議で通報するかだ。」
使い様「考えるまでもなく、会議かと。勝負などもってのほかです。」
お供D「いや、そうでも無い。会議で吸血鬼を見つけたいのは村人も同じではあるが、どちらかと言えば、人狼の方が急ぐはず。余計に怪しまれるよりは俺がやった方が手っ取り早い。」
使い様「…まあ、いいでしょう。ですが一つ言っておきましょう。」
お供D「…?なんだ?」
使い様「バレれば終わります。」
今回の勝負 魔王ちゃまの敗北
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