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青桐 歩くんのお話です
「こんにちは!」
「こんにちは。まず名前と年齢、それから住所を教え
てくれますか?」
「青桐 歩、9歳!住所は…わからない。六庭公園の近くだよ!」
「わかりました。ありがとうございます。では、青桐
さん今回ここに来られた理由は何ですか?」
「昨日の夜、お母さんと喧嘩しちゃったんだ。」
「それは大変でしたね。原因は何ですか?」
「えっとね、僕が悪いんだけど、お母さんがご飯作る
まで、ゲームで遊んでいようと思ってたの。」
「なるほど。」
「だけど、ゲームに夢中になりすぎちゃってご飯が出
来たあとも、ずっと遊んじゃってて、それが前にも何
回かあったからお母さん超怒っちゃって、僕からゲー
ムを取り上げて僕を、家の外に放り投げたの。抵抗し
たんだけど全然勝てなくて、それが悔しくて。だから
お母さんにやり返しするためにここに来た。」
「分かりました。では、予約はいつにしますか?」
「明日がいい。」
「明日ですね。承知しました。確認のためにお伺いし
ます。本当に明日でいいんですね?変更はできません
よ。」
「大丈夫。お母さんは、僕のことなんて嫌いだし、要
らない子だと思ってる。だから僕なんて居なくなっち
ゃえばいいんだ。」
「分かりました。では、この書類に名前と年齢、住所
と電話番号、ないなら書かなくても良いですが保護
者の方のサインもあればここに貼ってください。そし
て最後に予約する日時を間違えのないように慎重に書
いてください。明日までの命なのですから、そんなに
自分を責める必要はありませんよ。楽しくいきましょ
う。そうですね、後悔がないようにお母さんと仲直り
してみるのはどうでしょう。それから周りの方々に日
頃の感謝を伝えてみてください。照れ臭いかもしれま
せんが、顔を見て言ってくれるだけで凄く嬉しいと思
いますよ。それでは、また会える日を楽しみにしてい
ます。ありがとうございました。」
「お金は要らないの?それと、また会える日なんてあ
の?」
「気にしないでください。私たちのことですので。」「んー分かった。じゃあね、おじさん!」
最後まで読んで頂きありがとうございます。
もし良かったらコメント等をしてくれると執筆のモチベーションに繋がると思うのでよろしくお願いします。




