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天と魔  作者: 稲知 inachi
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-自重しろって言うけどさせてくれないの間違いでは?学園入学編-

初めて人に見せる作品です。

拙い文体、間違った言葉も多々あるかと思いますが

自分の想い(妄想ともいう)を描いていきます。

この学園都市近くの貴族達が市民の税金を長年着手し続けた事件があった…


それは死者…特に餓死者が多く、病原菌も蔓延した…


遡っての死者はドラゴニュート襲撃時の最大死者数に並ぶほどだったという…


それに気づかせたのがセキガンと呼ばれる義賊だ…貴族達の屋敷から食料、金品を奪い、街に配りまわった…


そして半年間、盗みを働き、衛兵でも対処ができなくなったところで、貴族達は上への保護を頼むこととなる…


貴族会議が近づいていたがために、旅費を賄えなくなったからだ…


これがきっかけで、天族魔族共に神柱を使わせた。


そしてセキガンは討伐され、貴族達は断罪され、街の平和は今でも続いている…


この貴族一掃事件はセキガン事件と呼ばれている…


まだ10年ほどしか経っていないが、歴史に残るものであることを諸君等入学者たちは覚えておくように。


市民を守る者として騎士を目指し、互いに励みあってくれ。




学園の入学式…


クラス分けで最初に教師が語ったことは堅実を心掛けろ…そんな話だった。




俺達が15才で入学したクロスアカデミー…発現学園とも呼ばれている…

基本は人族が通う学園だ…たまにエルフ、ドワーフ、ビーストなどの種族も居る…


そして、卒業試験は人族のみ、翼の発現が必要となる…



翼の色は 白 と 黒 



白い翼を発現した者は種族が天族に…


黒い翼を発現した者は種族が魔族に…



最も、翼の発現ができない人族でも、クラス分けされた職種の中で会得する技や術などによっては卒業資格を得る…




世界で勢力が大きい種族は7種族…


人族…最も数が多いが、他種族より非力な者が多い


天族…翼の発現により力を得た人族の上位種。連携によりパワーが上がりやすい種族


魔族…翼の発現により力を得た人族の上位種。単騎によりパワーが上がりやすい種族


エルフ…魔術に秀でた者が多く、薬学に精通している種族


ドワーフ…武器や防具、家具や建築など、物を作ることを得意とする種族


ビースト…体の一部が獣、その獣の特徴を継いでいて、身体能力が高い種族


ドラゴニュート…6種族と対抗している種族。圧倒的な戦闘力を持ち、世界を掌握しようとしている




6種族は力を合わせ、ドラゴニュート…龍族と拮抗を保っている…


その中でも天族と魔族が突出した強さを誇るが同時に天族と魔族は互いの種族が一番強い、と競うようになった。



まだ学園に通う者は翼の発現はない…

だから互いに高めあえる仲である…だが、発現した瞬間…争うことも多い…

互いの種族を憎みあうようになる…


それは両種族に根強く残る呪いだ…。


「では、簡易的ではあるが学園の授業内容を伝える。

学園では天族魔族の講師が存在するが、教鞭時間は平等だ…クレリック、ウィザード授業は今週は天族講師

シギル、ストライダー授業は魔族講師が務める。

1年は皆、全ての適性を見る為に個性授業は無しとなる。

ただし、放課後に開催されているフリーワークは参加自由だ。

講師の好み、種族の好みもあるだろう…

親と同じ種族と望む者も多いことはわかる。

だが、視野は広く持て。

フリーワークの一覧はいつも講堂の掲示板に張り出されている。

定員オーバーにならなければいつでも参加できるからな。

ではこれより入学式と各自の身体技能測定…通称Lv測定を始める…大講堂へ移動してくれ」



俺達の担任となる教師は男性で、茶色の短めの髪、前髪は無いほど短く整えられている。

顎に少し髭を生やして、手癖は顎の髭に触れることのようだ…



教室での長い説明が終わり、大講堂へ全員移動を開始する…

入学に必要な事は一般教養がある事、適正云々は必要ない。

才能を開花させるための学園なのだから………



次々と大講堂へ人々が集まってくる……

2階席には上級生が見下ろしていている…全員ではないな。数が少ない。


教室で種族云々の話をしたのは、大講堂に居る講師は全員翼持ちだから。

主観に捕らわれるなと最初に説明するためだったのだ。

大講堂へ入ってなんとなくだがそう感じた。


クラスの受け持ち担任のみ、翼を出さずに過ごすとのことだ…緊急事態以外は人族と同じ扱い。

これが最も栄誉ある事、というのは皮肉だと嘲笑う事もあるという…

翼持ちはそれだけで強さを手に入れた象徴だから。




「天族学園長、神柱、リアティエル様

 魔族学園長、神柱、ネザゼル様」


それぞれ顔を隠すヴェールを掛けていて、口元のみが見える…


二人の男女が両側から壇上に上がる…


天族側は白いローブに赤い長いワンピースドレスのような服…

手には女性の身長より長い錫杖…ストレートの銀髪が美しい。


魔族側は黒を基調とした深い光沢の重装備。

中には赤い帷子を着ている…

手には体をほぼ隠すことができる大盾…


「初めて神柱様を見た…なんて美しい…」

「シールド神様…なんてご立派な体に装備なんだ…ああなりたい…ッ!」


ざわざわと大講堂内が騒がしい…

神柱というのは普段見ることがないからだ。

普通にしていると神柱とわからない、というのがあるらしいが………

だから神柱特有のヴェールと魔道具がなければ身近な人以外わからないらしい。

公務とプライベートをしっかり分けている…神柱は神としての立ち振る舞いを要求されるから。


少しして壇上の二人が武器を掲げる…

天族神柱は錫杖を、魔族神柱はロングソードを抜いて…

そして、互いの武器をクロスさせ…



「「我等は争いを好まぬ。子供たちが健やかなる成長を遂げることを願う」」



その言葉は誓いの宣誓…

だが、毎年と違う、と大人たちが騒ぐ…

俺達生徒はその意味が解らない。

周りの生徒を見れば数人目を見開いて驚いていた…

教師たちは開いた口が塞がっていないのも居る…俺たちの担任も同じく…

誓いの宣誓に変なところでもあったのだろうか?



「バッファー神リアティエルです、皆さん、入学おめでとう。

この学園は、互いに支えあい、高めあうための施設です。

種族に関係なく、まずは知識に貪欲になると良いでしょう…

昔、この学園を卒業した時に、知識の鬼、と呼ばれた私からの助言となります」


「シールド神ネザゼルだ…皆、入学おめでとう。

学園で学べることは全て学び、個性を伸ばしていってほしいと思う。

なかなかに俺は知識については二の次なところが多かったが、俺自身が一つの事を突き詰めたことが

シールド神の恩恵を受けるにあたったと考えている…

まずは幅広く試し、自分に合う個性を探すといいだろう。」



二人の学園長の挨拶が手短に終わる…


次は身体技能測定…通称Lv測定だ…。



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