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出会いは最悪けど恋しちゃいました

1年片想いしていました。意地悪上司に・・・。


先日 失恋 いや とっくの昔に失恋はしていたのです。


けど 嫌いだよ。という 現実を突きつけられてしまいました。


着信拒否という。人生初の経験で しかもそれが 大好きな人から・・・。


今までどんなにわがままを言っても 約束破っても 今度同じ事をしたら 着信拒否するからね。と言っても1度もしなかった。着信拒否をされてしまったのです。


甘えてました。意地悪上司の優しさに・・・・・・。


悲しくて 辛くて 消えてしまいたくなり 思い出の海沿いの街へと車を走らせました。


楽しい思い出だった 食事したお店。 買い物したお店。

全部が悲しい思い出に変わっていきました。


悲しくて 辛くて 涙が溢れてきました。


頭の中は どうやって消えてしまおう。何が必要かそればかり考えながら また 涙が溢れてきました。


ふと 携帯をみると 友達から何件も着信とラインが入っていました。


そうでした。自分のこれからしようとする事を 実行する為に 友達に 今から いきます。とラインをしていたんです。




意地悪上司 平崎と出会ったのは2年前 私が働くお店に店長としてやってきました。


私 土屋は人見知りがひどく ほとんど話す事ができませんでした。


それから 半月がたった頃 私の町で 大災害があり 私のお店もその被害はすごく 被害の少なかったお店にスタッフが振り分けられ 2ヶ月ほど 別々のお店での仕事が始まりました。


私は 本社がある店舗にいたので 月に1度の店長会議で会う事はありましたが 殆ど話す事はなく どんどん距離ができてしまいました。


お店の復旧作業が終わり 自分の店舗へと戻る事になりました。


正直 憂鬱でした。 私の悪いところ 自分から歩み寄る事がなかなかできず 勝手に壁をつくる癖。


お店に戻っても壁をつくり 必要以上は話しかけない。


上司への報告 相談は 副店長の白井に全部してました。


ある日 お店でちょっとした揉め事があり 店長とスタッフの間に溝ができてしまいまさした。


壁を作っていた私は 店長に対するネガティブキャンペーンを率先して始めてしまいました。


もう ここぞとばかりに みんなで 店長の悪口大会!!


その最中 後輩スタッフが店長に注意され その注意された内容に納得できないスタッフは 怒り心頭!!


怒りが収まらないスタッフを連れてタバコを吸いに・・・・・・。


まぁ でるわでるわ 店長への怒り!!!!!!!!


私は その子と一緒に悪口大会を またまた始めていました。


ただ 日がたつにつれて なんで あんな事したんだろう?

と反省の日々が続き。


というのも 私は 今年 店長・副店長とスタッフの架け橋になりたい。と目標をたてていたのでした。


ある日 悩んでいた事に気づいてくれた副店長に相談する事にしました。


悪口大会をしていた事 後輩スタッフの怒りを全部受け入れて 一緒になって 悪口を言った事。話を全部聞いてくれた 副店長と約束しました。


まずは 何かあれば 店長・副店長に相談する。

言いたい事があれば 店長・副店長に言う。

後輩スタッフには愚痴らない。


こんなになったのは 店長・副店長と信頼関係がお互い築けてないから まずはそこから 始めよう。って事で考えました。


今まで 人見知りをいい事に話しかけていなかったので 店長に話しかけてみようと・・・・・・。


頑張りました。私・・・・・・。


話してみたら いい人でした。 面白い人でした。


しばらくしたら 社員旅行があり たまたま 同じ班だった。という事もあり 少し 距離を縮める事ができました。


ある日 帰りが遅くなり 店長と後輩スタッフを誘い 食事に行く事になりました。


何を話したかは忘れましたが なんだか 楽しかったです。


その後 仕事の相談があります。と初めて相談を持ちかけました。 私はてっきりお店で聞いてもらえるとばかり思ってましたが なぜか 食事に行く事になり 初めて二人での食事


なんだか 初めは緊張しましたが 相談すると人間関係の事でしたので 私の意見だけを聞いて答えはだせない。アドバイスはできるけどね。相手の話も聞かないとね。と・・・・・・。


当たり前の事かもしれませんが なんだか私・・・・・・。


変な気持ちでした。 前みたいな不信感とかではなく なんか不思議な感覚? 頭の中に???がいっぱいでてきて


そんな不思議な感覚のまま 食事をして帰りました。


その後は 楽しかった事もあり 何度か食事に誘っちゃいました(笑)


タイミング合わず 行けずじまい・・・・・・。


少し日にちがたったあと 私の休みの日にラインがきました。


今日 夜 予定ありますか?


私 またまた 不思議な感覚に襲われました。


なんだか ドキドキしてます。ラインの文字見て・・・・・・。


何度も何度も画面を見ました。 気づきました。


私 店長 好きになってる・・・・・・。


ドキドキしながら 返信しました。 空いてます。


夜ご飯行きませんか? 返信が


行きたいです。返信してしまいました。


どこで 待ち合わせますか? 返信きました。


私はお酒が呑めませんが店長はお酒好きなので 居酒屋に行く事になり 帰りの事を考えて 家の近くに迎えに行く事になりました。


もう そこからは ドキドキが止まらず。完璧に恋してしまいました。


何を着ていこう? ワクワクです。


早く会いたくて私は1時間も前から家の近くのコンビニへ向かいました。


1時間後、電話が鳴り


「今 仕事終わりました。家ですか?」


もう 待ってます。なんて気持ち悪いと思われたくなくて


「近くの友達の家にいます。」 少しだけ嘘をつきました。


「今から店を出るので40分後で大丈夫ですか?」


待ちますとも もうすでに1時間待ってます。勝手にですけど(笑)


「はい 大丈夫です。気を付けて」


そこから またドキドキ・ワクワクの40分。 完全に恋してます。大好きです。3ヶ月前は考えられない出来事。3ヶ月前の私が知ったら。はぁ??ですよ。


緊張します。うれしいです。


来ました!!


「こんばんわ」


なんだか新鮮です。挨拶と言ったら おはようございます。とお疲れさまでした。ですもん。


店長が車に乗ってきました。これも初体験。何もかもが初めてです。感動です。


「どこに行きましょうか?」


そうでした 緊張・ワクワク・ドキドキすぎて 場所考えていませんでした。


「どうしましょう?」


そうだ 前に友達と行った居酒屋があった。


「そういえば 前に友達と行ったお店があるんですが、そこは、どうでしょうか?」


「おまかせしますよ。 ここら辺のお店全然知らないんで・・・・・・」


「では そこにしましょう。」


お店までは車で5分ほど ただ車の中で何を話したかは全く覚えていません。


「ここです。」


「こんな所があるんですね。」


「はい 行きましょうか?」


なんだかぎこちない。会話です。


お店に入り ドーム型の少し変わった形の個室に通されました。


普段のお店の個室とは 少し違って完全に家みたいな部屋です。


余計に ドキドキ感が増します。もう 心臓が口から出そうです。


店長が


「飲み物どうしますか?」


「私 ウーロン茶で」


「飲み放題にしますか?」


「せっかくだから 店長たくさん飲めるように飲み放題がよくないですか?」


ここの飲み放題のシステムがいろいろあり 店員さんに相談すると凄く親切な人で特になる方法を教えてくれました。


とりあえず 飲み物を頼み


「食べ物何にしますか?」「嫌いな物ありますか?」


「特にはないですよ。店長が食べたい物で」


何品か決めてくれました。


「他に食べたい物はありますか?」


「お肉食べたいです。豚肉がいいです。」


私 豚肉が大好きなんです。


豚肉の料理も頼み。 飲み物と料理と運ばれてきます。


ただ 私 緊張し過ぎて 食べ物が喉をとおらない。


店長は 休憩中にたくさん食べている 私を知っているので


「食べたい物があったら 頼んで下さい。」


店長チョイスの料理が 嫌いな物だったから 食べないのでは?


と心配してくれたみたいですが 違いますね。胸がいっぱいなだけです。 なんて 気持ち悪くて言えません。


結構 お酒もすすんだ頃 そんな事 忘れるような出来事が・・・・・・。


なんと店長 足がつってしまったのです。


立ったり 寝たり もう大変そうでした。わかります。その気持ち。


私はどうする事もできず。携帯でつった足の治し方を調べて

試しても 中々治まらず ようやく 治まったと思ったら また つったり もう 見守る事しかできませんでした。



足のつりも治まった頃 店員さんが来て 飲み放題終了しますが どうしますか?


またまた いい方法を提案してくれて 延長しました。


そんなこんなで 延長も終わりになる頃 緊張して何を話したか なんて 覚えてないくらいなのに 楽しかった時間が終わると思うと 寂しくてしかたありませんでした。


だからと言ってまだ一緒にいたいなんて 言えない。寂しい。


お会計は店長が


「私も払います。」


「誘ったのは俺なんで。」


「でも 悪いので」 と お金渡そうとしたら 怒られました。


「ありがとうございます。 ごちそうさまでした。」


なんか かっこよく見えちゃいました。


お店をでて 車に乗り


寂しい気持ちを押さえながら 車を走らせました。


信号が丁度赤になり そんな少しの時間でも ちょっと長くいれると思うと 幸せになりました。けど 寂しい


店長がいきなり


「コンビニ 寄りません?」


神様 ありがとうございます。


「寄りたいです。」


二人でコンビニに入り これがおいしい。あれがおいしい。

と いつものコンビニが 夢のような場所でした。


買い物をして また現実へ


もう おうちついちゃいますよ。って思うのは私だけか・・・・・・。


もう 着く 着いちゃいます。 思った その時に 私の口からでた言葉は



「まだ 帰りたくないです」


顔から いや 身体中から 湯気がでていたのではないか というくらい 恥ずかしくなり この場から 運転中の車から飛び降りたい。

気持ちでいっぱいでした。もう これで 気持ち悪がられて ご飯に誘ってくれる事もないか。 誘っても断られるんだろうな。と ほんの数秒の間に いっぱい 頭の中を駆け巡りました。


「いいですよ。どこか行きたい所ありますか?」



耳を疑いました。妄想?幻聴? 何? 今 いいって 言った?


神様 本当ですか? 本当ですか?


「いいんですか?」


「いいですよ。どこに行きますか? どこか行きたいですか?」


どこでも いいです。一緒にいれるのであれば・・・・・・。


心で叫びながら


「どこに行きたいとかはないですが いれるならどこでもいいです。」


ばかか 私 気持ち悪いだろう。なんて事言ってるの?

嬉しすぎて 頭がおかしくなった? 冷静になれ と言い聞かせていると


「ドライブしますか?」


「そうですね(笑)」


少し 車を走らせていると 突然


「カラオケ行きません?」


あれ? これどっちが言ったんだろう? 私? 覚えてません。


近くにカラオケ屋さんがあったので そこに入る事に


お店に入り 受付すると 「後30分くらいで閉店ですがいいですか?」


さっきまでの神様は? 私は本当に都合がいい。

さっきまでは あんなに感謝していたのに・・・・・・。


そりゃそうですよ。 だって2時過ぎてますよ。

なんて欲張りなんだ!!


二人でカラオケ楽しかった。私が好きなアーティストの歌も歌ってくれました。


私が選んでいると


「これ歌って。」


「わかんないです。」


「今から 歌うから 次までに覚えて」


あれ? 次? 次があるって事ですか? 神様?


「練習しときますね。」



時間終了のお知らせが・・・・・・。


いや 次があるから いい。


お会計 またまた 店長が払ってくれました。


店長いいんですか? 付き合ってくれてるのにお金まで。


ありがとうございます。申し訳ないです。


車に乗り どんどん大胆になった 調子にのった私は


「帰りますか?」


「まだ いいですよ。」


「本当にですか?」


なんて素敵な夢のような1日なんでしょうか。


神様 私 これからどんな不幸がおこりますか?


夢ですか? 何かのご褒美ですか? いいんですか? 神様


しばらく ドライブしました。


店長が


「コンビニでアイス買いますか?」


「はい。食べたいです。」


アイスが食べたかった訳じゃないというと嘘になりますが それより なにより アイス食べる間 まだ一緒にいれる 幸せ



アイスを買い 近くの駐車場に車を停めて 1時間ほど 動画を見ながら 食べるアイス 幸せ。 動画? なに見ましたか? もちろん 覚えてません。


幸せでお腹いっぱいになりながら 6時間前の幸せスタートした場所に戻りました。


しかし 幸せはまだまだ続くのでした。スタートのコンビニで

さらに 1時間ほど話して


私 気づきました。今日 仕事でした。幸せすぎて 楽しすぎて時間忘れてましたが 時計を見たら 5時です。


私 今いる場所から自宅まで1時間です。さらに 自宅から職場まで1時間20分。10時30分出勤だから 焦りました。


いやいや 幸せだったから 頑張れます。仕事



店長は 店長としては 仕事がきつくなるんじゃないかと 心配してくれていたので 絶対頑張ります。いつも以上に頑張ります。

遅刻も絶対しません。次がなくなったら 悲しくなるから。


幸せの時間は終了です。


「今日 きついと思いますが 頑張ってくださいね。」


「はい。頑張ります。」


帰り道は ニヤニヤしながら 幸せを噛み締めて・・・・・・。


家に着き


今日は遅くまで付き合って頂きありがとうございました。

ご飯 ごちそうさまでした。 また ご飯行きたいです。

凄く 楽しかったです。お休みゆっくりされて下さいね。


とラインしました。


すぐに 返信が


こちらこそ 遅くまでありがとうございました。

仕事 きついと思いますが 頑張って下さい。

楽しかったですね。また 行きましょう。


もう 天にも昇る気持ちとはこんな時に使うのでしょうね。




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