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俺が奴隷を買うならばっ!

●がついたら時間が前後したという意味です。大概は時間が経った場合に使いますね。他の小説を参考にしました。ありがとう。他の小説さん…

 奴隷、俺の世界の日本にはなかった習慣だ。異世界転移と聞くならば奴隷と言えるほどハーレムチートものには出てくるが、その実態はかなり酷いものだと思う。もちろんそれらの小説ではそんなに酷いことは書かれてはいないが…。


 奴隷というものには人権はない。人権がなければ自由もない。主人の許可がなければしゃべることさえ許されない場合もある。


 そんな奴隷だが、多分日本の普通の人なら奴隷にそんなことをするやつはそういないだろう。誰だってそーする、俺だってそーする。


 そして俺はいまその奴隷を買うために奴隷商館に来ている。男のロマンというやつなのだ。みんな理解しているはずだ。うん。


「こちらが私の経営する奴隷商館でございます。スルガ様、どうぞお入りください。」


「ああ、ありがとう、フライダ。」


 この人の名前はフライダ、暇をもて余した俺が町中をブラブラしていると話しかけてきた奴だ。なぜ俺が奴隷を探しているか分かったのだろうか?と思ったので聞いてみたところ


『お客様の顔がとても奴隷を欲しそうな顔をしていらしたので』


 ということらしい。え、俺そんな顔してた?やだ恥ずかしい。ていうかどんな顔だよ!奴隷が欲しそうな顔って!


 そんなこんなで来ました奴隷商館ですが、中に入ってみるとこれまた豪華な作りだった。やはり奴隷を売るのは儲かるものらしい。


「かなり豪華な作りだな。フライダ。」


「ええ、貴族のお客様も出入りを致しますので。」


 そりゃそうか、貴族なんかが来るのならある程度は華やかにしなければ客のプライドとかもあるもんな。


「さて、そちらへお掛けください。改めて自己紹介をさせていただきます。」


「おお、これはどうも。」


 丁寧な接客だ。俺が貴族じゃないと分かっていてもしっかりとした接客をしてくれている。多分こういうところも客商売では大事になってくるんだろう。それにしてもふかふかなソファだ。これほしい。


「改めまして、わたくしはこの奴隷商館を経営させていただいている、フライダでごさいます。本日はお客様、スルガ様の担当として商談をさせていただきます。よろしくお願いいたします。」


「こちらこそ、よろしく頼む。フライダ。早速だが奴隷についての説明が欲しい。俺は奴隷について詳しくない。奴隷制度のない町外れの村出身の身なのでな。」


「かしこまりました。ではまず奴隷の種類についてお教えさせていただきますね。」


「奴隷に種類があるのか?」


 なんだろうか、奴隷の種類…戦闘用や家事用といったところだろうか?


「はい、まず奴隷は戦闘奴隷と家庭奴隷、そしてその二つが混ざった専用奴隷がごさいます。」


 ふむ、大体予想通りだが、専用奴隷?


「その専用奴隷とはなんだ?」


「はい、専用奴隷とは重犯罪奴隷ととてつもない借金を抱えた奴隷だけが堕ちる奴隷のことで、家事、戦闘、その他房事さえも義務となる奴隷になります。その奴隷は飼われた後、主人からの許しがなければ奴隷を止めることは叶いません。なのでその人専用、ということで専用奴隷といいます。」


 色々気になることを言っていたが……房事って…あれだよな。要は性交のことだろ?うわまじか、やっぱりあるんだな…色々と。あとこれは聞いときたいんだが…


「主人からの許可がないといけないってのは分かった。じゃあ専用奴隷以外は許可がなくても奴隷を止めることはできるのか?」


「はい、もちろんでございます。奴隷には20年ほどまえに奴隷基本法という法律ができました。その為、奴隷にはある程度の人権ようなものが生まれました。」


 ほう、なるほどな。そりゃそうだ。奴隷にも人権はなければおかしいものな。それにそれくらいしなきゃ奴隷によってテロみたいなことをされても、仕方ないしな。


「その奴隷基本法の中には戦闘奴隷、家庭奴隷には奴隷の働きに見合った報酬を与え、その奴隷の金額以上の額の金を貯めた場合、その奴隷は自らの意思によって奴隷をやめるられる、といったことが定められています。」


「なるほどわかった。じゃあ奴隷に堕ちる原因はなんだ?」


「はい。説明いたしますね。」


 フライダは嫌な顔一つせずに俺の求めた説明を聞いてくれている。これからはここで奴隷を買うようにしようかな。




「……………要は、軽犯罪奴隷と普通の借金奴隷は、それぞれの得意な分野を生かした戦闘奴隷、家庭奴隷に分けられて、重犯罪奴隷と大量の借金を抱えた奴隷は専用奴隷になります。ちなみに専用奴隷の方は、人権もほぼなく、無茶もできるので高額にさせていただいてます。」


「おーけーわかった。じゃあそろそろ見させていただこうかな。奴隷を。」


「はい、ではお呼びしてきます。希望があれば申し付けください。なければ、こちらで選ばせていただきます。」


「そうか、ならばとりあえず女性という条件とやはり若いということ、専用奴隷で頼む。」


 やっぱりなんでもできる(意味深)専用奴隷が欲しいよね!しかも女だよね!女の子がいいよね!若い女の子の奴隷とか…もう…夢だよね!!


「はい、分かっております。わたくしもそのような奴隷を選んでくるつもりでした。」


 フライダはニコニコしながら奴隷を連れに部屋を出ていく。あれ俺またそんな顔してた?流石の観察眼だぜフライダ…



「お客様、所望の奴隷を連れてきました。」


「おぉ!待ってました!」


 フライダが部屋に入ってくると後続から何人かの奴隷らしき人?たちが入ってきて、俺のまえに一列に並ぶ。


「お前たち、これから主人になるかもしれない方だ。しっかり挨拶をするんだ。」


 おぉ、美女が並んでいる。揃いも揃って俺から見たら可愛い子綺麗な子ばかりだ。すばらしい。続けたまえ…


「はい、奴隷のミーナです。犯罪をして捕まりました。種族はワーキャットです。よろしくお願いします。」


赤髪の女の子がそういって頭を下げる。そして…


「猫耳ッ!!」


 猫耳だ!猫耳だぞ!!猫耳はほんとにあったんだ!!いや異世界だけど!


「ひぅっ!?」


 ミーナちゃんが怯えるように声をあげた。誰だ!こんな子にそんな声を上げさせたのは!


「猫耳…すばらしい…」


「あの、フライダ様…何故このかたは泣いていらっしゃるのでしょうか…?」


「きっと、お客様の中で何か思うところがあったのでしょう……少し引きますが」


 聞こえてるよ?フライダ君?急にどうしたの?そんなことを言うなんて、お腹でも痛いの?ぽんぽん痛いの?


「こ、こほん、ありがとう、次をお願いします。フライダさん。」


 ミーナちゃんは安心したように息をついて元の位置に戻っていく。あ、俺の視線に嬉しくなったのか小走りで戻っていったぞ。可愛いなぁ…


「はい、スルガ様。では次を。」


 するとミーナの隣にいた女の子が前に出てくる。

そしてその子の一番のところは…そう…


「どうも、エルフのシルフィです、よろしくお願い致しますわ」ぷるるん


 頭を下ろすと同時のその胸元には男たちのロマンによって実った果実は大きく揺れてしまう。あぁ!そんな大きく揺れるとこぼれてしまうじゃないか!


「すばらしい!そして!その胸にひけをとらないくらいにすばらしいのが…エルフ!エルフだぁぁぁっ!!」


 うぉぉぉー!!さっきのミーナちゃんがまたヒッとか可愛い悲鳴をあげてるけど気にしない!すごいよ!この子!男のロマンの塊よ!


「あらあらまあまあ…」


 シルフィさんは頬に手を添えてニコニコしている。しかしなんでこんな子が専用奴隷なんかに……?


「というか、シルフィさんはなんで専用奴隷になったのでしょうか?」


こんな可愛い子がいったいなにを……


「スルガ様、奴隷ですので敬語じゃなくてもよろしいんですよ。」


 うるさい!フライダ!お前は女神にため口で喋るのか!あと俺はそんなコミュニケーションが得意なわけではないんだよ!この!この…!フライダ!!


「なんだか酷いことを言われている気がしますが…。シルフィは、殺人罪を起こしたが為にここにおります。」


「殺人罪!?え!?この子が?!シルフィさんが!?」


「はい、男をたらしこんだあと、色々と楽しみ、最後に殺して金を盗んでいたそうで。」


「あぶな!危なすぎるでシルフィさんや!」


「あらあらまあまあ…」


 いやそんな頬に手をおいて顔を赤くしても今の説明を聞いた後じゃ恐怖しか沸かないよ?


「大丈夫ですよスルガ様。専用奴隷は主には手を出すことはできません。そんなことをしようとすれば契約するときに交わされる魔法によって武力は妨げられます。あぁ、シルフィは下げますね。」


「あ、はい。ありがとうございます。」


 あぶない、あぶない。危うくすごい人を奴隷にするところだった……いや別に危害を加えられないんだったらいいんだけどさ…


「では、続けますね」


 そういってフライダは続けていく。



 色々なやつがいたが、とにかく最初のミーナとシルフィが特にすばらしかったな。シルフィのほうは怖すぎるけど…


「そして、こちらは…普段はお客様にはおすすめをすることはないのですが、スルガ様は別かと思いまして…お呼びさせていただきました。」


「ん?この子達以外に他にいるのか?」


「はい。入ってきなさい。ティア。」


 そういって、部屋に入ってきたのは13歳くらいに見える女の子だった。見てまず思うのは……白い。真っ白だ。いや、銀と表現したほうがいいのかもしれない。髪は銀色でありながら肌の色は白色、神々しいまでに綺麗な色をしている。顔は幼いが、明らかに可愛い。

 日本にいた子役なんて目じゃないだろう。体はそれこそ13歳の子と同じような体型をしているが…成長したらまず誰もが振り替えるような女性に成長するだろう。しかしずっと表情は変わらない。無表情のままだ。感情がないというか、表現できないような、感じか。


「ほら、挨拶をしなさい、ティア。」


「……ん、ティア、よろしく。」


「おぉ、よろしく頼むよ、ティア…ちゃん。」


「ティアでいい。」


「そ、そっか…ティア。」


「ん、なに。」


「いや、他とはなんか違うなって」


 ティアは首を傾げてこちらを見つめ返す


「ティアはティア。それ以上になることはあってもそれ以下になることはない。」


「それ以上にはなるのか。」

「なる、ティアは常に成長する。」


 色々とすごい子だな…いやほんとに…というかなんでこの子がおすすめされないんだ?確かに幼くはあるが…誰でも欲しがるだろうこれほど可愛い子なら。

はい、やっとメインヒロイン的な子が出ましたね。とりあえずこの場で名前が出た子は後々にでも必ずヒロインになるでしょう。あと主人公は別に大きい胸が特別に好きなわけではないです。小さい胸も好きです。大きいものには包まれたい。小さいものは包んであげたい。(切実

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