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この俺が異世界転移したならばっ!~才能スキルで異世界最強!~  作者: クラゲん
異世界ダンジョン攻略編!ポロリもあるよ!
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俺がティアに嫌われたならばっ!

「まだなのかー…我は腹が減って仕方がないぞ。」


「そうだな。ちょっと見てくるか。」


 10回クイズを出してもまともな答えは返ってこないのでもうやめた。暇すぎるのでティアの様子でも見に行く。


「よっこらせっ…と。」


「じじくさいのだ。」


 座っていた体を持ち上げると、メアがいう。うるさいな、癖なんだよ。いいだろ別に。

 ティアが出ていった扉を開けて道なりに進む。すると明かりが漏れている部屋がすぐに見つかった、多分ここだろう。


「ティアー、夕食はまだかなー?」


 ドアをノックして声を掛ける。ふふ、俺は紳士だからな、急にドアを開けるなんてことはしないのさ。


「……!…入ってきたら…だめ…!」


「ぐはっ!!?」


 拒否された!?ティアにこっちにくるな変態って言われた!?……ダメだ…死のう。ティアに嫌われたら俺は死ぬしかない。


「そ、そうか…じゃああっちでままままま待ってるるるよ…」


「ん……」


 フラフラとおぼつかない足取りで部屋に戻る。あれ?おかしいな…目から汗が…

 震える手でドアを開けて部屋に入ると、さっきと変わらない姿勢のままメアが寝転がっていた。


「ん…人間、飯はまだ…人間!?」


「ああ、もう少し掛かるみたいだ…」


「いやいや!泣いてるじゃん!?だ、大丈夫なのか!?どこか痛いのか!?」


 メアは目を見開いてサッと立ち上がる。

 メアが優しい…ああ、汗が止まらないよぉ。


「大丈夫…ちょっとティアに嫌われたかもしれないだけだから…」


「そんな馬鹿なっ!?」


 昭和風に体を後ろに引いて驚く。


「一体なにをしたんだ…?」


「分からん…ただとびらをノックしたつもりだったんだが…これが思春期か。」


「いやそれは違うと思う。」


 でも一体なぜあんな急に嫌われてしまったんだ…なにかしたっけ…


「はっ!まさかあのときの覗きが……」


「覗き?」


「嘘だ。そんな覗きなんてハハハ紳士の僕がするわけ…」


「どうだった?」


「神々しかった………………謀ったなッ!?」


「やっぱり変態じゃないか!嫌われて当然だぞ!!」


 ぐぐぐ……なにをしたかは分からないけど…ここは謝っといたほうがいいな……はぁ。


「まぁ…人間、そんなときもあるさ。気にしても仕方が…」


「飯が出来たゾ。」


「待ってましたぁッッ!!」


「変わり身の速さっ!?」


 俺の肩に手を置こうとしてくれたメアの気遣いは空の彼方ッ!!タイミング悪すぎぃッ!


「ん…あるじ?泣いてる?」


 ニーアの後ろからひょこっとティアが出てきて、俺の前までくる。やめてくれ…こんな女々しい俺を見ないでちょうだい…


「ん…えとね…そのね…あるじ……これ。」


「え?…チョコ?」


 ティアがもじもじとして、取り出したのは一口サイズの美味しそうなチョコレートだった。


「フフ、ティアちゃんが君のために作りたいっていうからサ。時間が余計に掛かっちゃったんダ。」


「…………」


「ん……あるじ…?」


 俺は何を悩んでいたんだろうか…そうだよ、ティアが俺のことを嫌いになるなんてあり得ないじゃないかッ!!誰だよ!ティアが俺のことを嫌いになる何て言ってたやつはっ!!


「うぉぉーーっ!!愛してるぞティアー!!」


「んむ…………あるじ…苦しい…えへへ。」


 抱き締めてもいいよな!?いいだろ!?てゆうかもう抱き締めてるし!!こんなんどうすりゃあええねん!!


「ほラ、ティアちゃんが作ったチョコ、溶けちゃうゾ?」


「家宝にしますっ!!」


「溶けると言っているんだガ…」


「なぁ…青年が幼女を抱き締めている姿って、アウトか?セーフか?」


「ん……セーフ…?」


 セーフに決まっているだろう!大好きだよティアちゃん!!よしよしよし。


「なぁ…青年が幼女の頭にスーハースーハーと変質者の如く息を荒くしているのは…アウトか?セーフか?」


「ん……セーフ…?」


「アウトだよぉッッ!!?」


 メアが声を大きくして叫ぶ。さっきからこいつは一体なにと戦っているんだ。


「世の中の最悪の災厄となのだ…」


「フフ、騒がしいのもいいガ、そろそろご飯を食べないカ?」


 ニーアが軽く笑って食事を進める。そうだ、お腹が空いてるんだった。

 ニーアは少し狭い食卓に、ハンバーグのようなものと白飯が置かれている。いや狭いとか言ったら悪いけど。


「すまないナ。父と二人で食べていたから狭いんダ。」


「ああいや、そんなことはないぞ。これぐらいが丁度いい。ほら、ティアを膝にのせたら良いぐらいだろ?」


「ん……いい高さ……」


「そう言ってくれたらありがたいヨ。」


「膝の上にのせるのはセーフだよな…?」


 敏感になりすぎだぞメア。

 ちなみに、ティアに貰ったチョコは全力で惜しみながらも食べた。その味はとても甘かったけれど、その中にしょっぱさが混じっていたことは言うまでもない。







はい、どーも。クラゲんです。


「ねぇ、僕出てないんだけど…」


いやそんな早くに出るとは言ってませんよ…もう少しお待ち下さい。


「そういえば、何気にニーアちゃんってヒロインが新しく出てるけど…レギュラーになるの?」


どうでしょう?


「どうでしょうって…決めてないの?」


はい、決めてません。その日の気分です。


「適当な作者だなぁ…」


良くいうプロットとかあるじゃないですか、構成とか、物語の筋とか。


「うん、大成してる人や勤勉な人はよくしてるよね。」


お察しの通り、私はプロットを作ってなどいません。今までの話のなかで矛盾が生じないようにして適当に書き連ねてるだけなのです。


「うんまあそんな気はしてたよね。」


しかしそれも、話が続いていくに連れて矛盾は否応なく出来てしまうんですよね。


「だろうね、で?目をつむれと言うの?」


もちろん、そうならないような努力は怠りませんが…多少の矛盾は許してくださいな。その時楽しければ、面白ければそれで構わないのです。


「ふぅん…まあ僕はなんとも言えないけどね。それで人気が出る出ないは、僕の知るところじゃないよ。」


はい、人気が出ることは嬉しいことですが、それ以上に私が楽しいから書いているのです。それを読者様に押し付けるような真似は致しません。


「湿っぽい話はやだね。今回はここで終わろうよ。」


そうですね、オチがないことにも目を瞑ってくださいな。


また次回!!


「またぬん!!」


クロエさんって最近ネットよく見ます?


「なんで?」


またぬんってネットの2ちゃんねるぐらいでしか見ないので。


「……またねー。」

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