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この俺が異世界転移したならばっ!~才能スキルで異世界最強!~  作者: クラゲん
異世界ダンジョン攻略編!ポロリもあるよ!
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俺がダンジョンに潜ったならばっ!③

「それにしてもティア、お前は明かりが灯せるんだな。」


 ライトとやらをさっき発動させていた。お陰でヒカリゴケが居たときより周囲は明るい。奥は見えないが。


「ん…神聖魔法の…ひとつ。」


「へぇ…神聖魔法かぁ…イメージがつかないな。光魔法みたいな?」


「光魔法は魔族を殺す専門みたいな魔法だぞ。昔パパが戦った人族が使ってた。レーザーみたいなのが飛び交ってたぞ。」


「光魔法物騒だな…神聖魔法はそれとは違うのか?」


「ん…神聖魔法は…支援に特化したもの。」


 なるほど…ティアはゲームでいう僧侶みたいな魔法を持ってるんだな、回復魔法も確か持ってたはずだし。


「メアのお父さんってメアがいなくなって気にしてないのか?」


 普通、一人娘がいなくなったりなんかしたら草の根を分けてでも探しだすだろう。まあ魔族だから別なのかもしれないけれど。


「ん?…………あ、ほんとだ。」


「え?なに?忘れてたの?」


「多分今家でぶちギレてるかも…パパ心配性だからな…」


「なぁ、メアのお父さんって強いのか?」


「………ずっと前にキレたときは町一つを一分で壊滅させてた…かな?」


「どうしようもねぇっ!!」


 マジかよ!そんなのどうやって対処すりゃあいいんだよ!簡単にメアを奴隷にするとか言うんじゃなかった!


「ま、まあ今考えてもしょうがないよな…とりあえず、このダンジョンを攻略してからにしよう。」


「ん…あれ…アラクネ?」


 ティアが指差す方向を見ると暗闇のなかにでっかい蜘蛛の脚が見えた。


「蜘蛛みたいな脚をしてたな、俺が行こうか。」


「ん…ティアにいかせて…?」


「お、いいぞ。行ってこい。無茶だけはすんなよ。」


「おぉ、ティアがいくのか?わほほーい!頑張れティアー!」


「ん…すぐ終わらせる。」


 ティアは懐から鍛冶屋で買ったナイフを取り出して逆手に構える。前の貴族の執事と同じ持ち方である、ティアは抜け目のないやつだな、しっかりと学習している。


「ん…!」


 ティアがアラクネに走っていくと、アラクネがこちらに気づいて振り向いた。


「うわ、なんだありゃ…気持ち悪いな。」


 アラクネの見た目は下半身と思われるところは巨大な蜘蛛のように見えるが、そこから上が赤い色をした崩れた顔の人が生えていた。正直気持ち悪い。というか醜い。


「キシャアッ!!」


 アラクネが高い声をあげると口から糸をティアに向かって吐き出した。


「遅い…!」


 ティアは横に跳ねてかわし、懐に潜り込んだ。

 アラクネは下半身が大きく、背の小さいティアは滑り込むように潜り抜けて後ろに回り込んだ。


「ん…ここっ…!」


 後ろに回ったティアは即座にジャンプして対応しきれていないアラクネの首を横に切り裂いた。


「ギジャァアアアッッ!?」


 アラクネは甲高い声をあげて暴れるように距離をとった。しかしティアは逃がさない。暴れるアラクネの脚に当たらないように素早い動きで体を切り裂いていっている。


「ティアの戦いかたはその速さと低い身長を生かして、攻撃を回避して的確に急所をついていく。まさにアサシンだな、動き一つ一つが流麗だ。」


「我は魔法なら自信はあるが、近接格闘はティアに叶う気がしないのだ…人間は異常に強いけど…ティアも下手な魔族よりずっと速いぞ…」


 今考えたら俺たちは普通に強いチームだと思う。近接ができて魔法も使える俺。回復や支援に特化しながらも高い戦闘力を持ち合わせるティア、魔法なら誰にも負けんとばかりの馬鹿火力のメア。

 多分負けることはほぼないだろう。バランスのいいチームだ、隙が見当たらない。


「ん…これで…終わり…!」


「ギ…ギギ…」


 考えている内に終わったらしい。アラクネは首を中心に胸や腰辺りを切り刻まれて痛々しい傷跡を残している。弱々しい断末魔のあと、ピクリとも動かなくなった。


「お疲れ、速かったな。」


「ん…負けない。」


「かっこよかったぞ!流石ティアなのだ!!」


「ん…ありがとう。」


 さて、アラクネの糸はこの辺に飛び散っているやつを袋に積めりゃあいいか。うへえ、ネチャネチャしてて触りたくなくなるな…




「マグナ鉱石、これでいいよな。」


 ニーアから言われていた特徴に当てはまる鉱石が壁に張り付いていた。


「ん…ピッケル。」


「おう、ありがとう。」


 ティアがピッケルを渡してくれる。これで取り出せばよかったよな。


「じゃあさっそく…よいしょっ!」


「ん…!あるじ…それは…」


「え?…あぁ!?」


 ピッケルでマグナ鉱石の周りを掘ろうとしたらマグナ鉱石に勢い余って当たってしまった。表面がひび割れてしまった。


「やべ…これ使えないか?」


「ん…傷付いてるけど…大丈夫…かな?」


「なぁーこれが欲しいのかー?」


「ああ、でも傷付けてしまった、それに壁も固いし掘りにくいな。」


 まあまあ力を入れて掘ったのだがあまり削れたようには見えない。


「んー…これなら魔法でどうにかなるかもなー。使っていいか?」


「え、そんな魔法があるのか?採掘魔法?」


「なんでも魔法って言葉をつければいいとか思ってるんじゃないぞ…普通にマグナ鉱石の周りだけ魔法でコーティングすればいいだけだろ?」


 なんでそうしないの?といった目でこちらを見てくる。


「…お前なんでこんな時だけ頭が働くんだよ。」


「むふふ…むしろなんで気付かないのだ?」


 くそう、ムカつくなぁそのどや顔。正論過ぎて言い返せない…そんな魔法の存在知らなかったんだよ…身体強化があるなら普通はあるだろうけどさっ!


「じゃあ…頼むよ。」


「分かったのだ。マジックバリア。」


 ブォンという音と共にマグナ鉱石が薄い膜のようなもので覆われた。触れてみると硬いことが分かる。


「よっし、じゃあこれでマグナ鉱石の採取は終わりだな!」


 ガッコガッコとピッケルで壁を殴り付けて掘る。マジックバリアはしっかりマグナ鉱石を守っていて、当たりそうになってもマグナ鉱石には傷ひとつつかなかった。


 マグナ鉱石を掘り終わると、袋にしまう。これで三つの素材が完全に揃った。もうこのダンジョンに居続ける理由はないのだが…


「ん…じゃあ…帰る?」


「いや、どうせここまで来たなら最下層まで行きたくないか?」


「そうだなー!我たちなら負けないだろうしなー!」


「慢心はダメだが…まあ余裕だろう。行かないか?」


「ん…ティアは…あるじについていく。」


「ありがとうな。じゃあ階段探すかー。」


 どうせなのでこのダンジョンの番人とやらを倒しにいく。ここまで来たのなら宝の一つでももって帰りたいからな。

はい、どーも。クラゲんです。


「クロエだよー。こんにちはー。」


どうでしょうか、戦闘描写、頑張ってみたんですが。


「んーどうだろうね。僕からはなんにも言えないけど…下手なんじゃない?」


なにか言ってるじゃないですか…まあ実際上手い訳じゃないですからね。


「でも戦闘シーン書くときそんなに悩んでなかったよね?」


イメージは思い付くんですけど、それをどうやって文字に起こすかで考えるんですよね。


「ふーん、難しいんだね。頑張ってね。」


はい、ありがとうございます。では今回はここまでで終わりますね。


「ん、今回はボケがなかったね?」


えぇ、思い付きませんでした。許してください、なんでもしますから。


「ん?」


また次回!!


「最近ボケが雑になってきてない?」


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