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俺が挨拶をして回るならばっ!

良ければブクマ、評価お願いしますねっ!きゃるーん☆


アロエ「媚びない媚びない。」

 コスプレ鑑賞会も終わって次の日、俺は一人でギルドに来ていた。最近はクエストを受けていなかったので、久方ぶりに受けてみようということになったのだ。ちなみにメアが来ないというのでティアに付き添ってもらってる。


「あ、駿河さん!お久し振りです!」


「あぁ、ノノさんじゃないですか。どうも。何か難しいクエストありません?動いてないから体が鈍っちゃって…」


 ノノさんとは今俺たちが宿泊している宿の娘さんなのだが、ギルドのスタッフとしても働いていて中々会うことがない。ここ数日会っていなかったので顔を会わせるのは久し振りだ。


「難しいクエスト…ですか。そうですねぇ~この辺りに強い魔族って現れないですからあんまりないんですよね。」


「そんなもんか。じゃあ俺の溜まりに溜まったこのムラムラはどこにぶつければ良いんだ。」


「えっと…ど、どこでしょう?」


 ごめん、ちょっといじめた。許してくれ。そうかー、まあそりゃそうだよな。いつも強いモンスターのクエストがあるだなんて良く考えたら変な話だもんな。どんな環境なんだよ。とっくのとうに王都滅ばされてるはずだよ。


「ここではないですが、遠くの方にダンジョンとかはありますけどね。」


「ダンジョン?そんなものがあるのか?」


 ダンジョン、ゲームやアニメでもよく取り上げられる洞窟のような空間のことか。そこでは魔物が蔓延っていて、最深部にはボス的な存在がいるっていう。


「はい。ただここからはかなり遠くて、馬車で3日はかかります。」


「へぇ、行ってみようかな。」


「え!?この町を出るんですか?」


「そういうことになるな。まあ何か未練があるわけでもないし。」


「そんな…いやそうですね。仕方ないですよね。」


「どうした?」


「いえ、いつから出発するんですか?」


「そうだなー、まあ明日くらいかな。思い立ったが吉日って言うしな。」


「そうですか…急な話ですね。頑張ってください。」


「あぁ、ありがとう。」


 じゃあまあ、何人かに伝えておくか。


 ギルドを出てまずはフリコのところへ足を運んだ。なにかとお世話になったからな。しばらく帰ってこれないので挨拶ぐらいはしとくべきだろう。


「こんちはー。フリコ、いるか?」


 中に入ると数人の女性客が服を買いに来ていた。どうやらしっかりと客が入るようになったらしい。


「あらぁ、駿河ちゃんじゃなぁい!昨日は楽しかったわん。」


「あぁ、俺も楽しすぎて出血多量で死ぬところだったよ。それより今日は報告というか、まあ伝えなきゃいけないことがあるから来たんだよ。」


「なにかしらん?」


「俺たちここしばらく出ていくから。」


「えぇ!?ティアちゃんもメアちゃんも連れて!?」


「当たり前だろ、俺の奴隷だぞ。俺が出ていくのに残していくなんてことは出来ねえよ。」


「せ…せめてティアちゃんをうちにちょうだい…」


「やるかぁ!ティアは絶対に誰にも渡さん!!」


 ティアはいつまでも俺の奴隷なんだよ!いやティアが奴隷やめたいって言うんならやめさせるけどさ…それでもその日までは!俺はティアを誰にも渡さんからなぁッ!!


「はぁ…そうよね…まあいいわ。あなたたちのお陰でお店も客が来るようになったし…」


「俺たちの?」


「えぇ、昨日とかティアちゃんとメアちゃんが可愛い衣装を着たでしょう?あれを外から見ていた客が私も着てみたいってね。」


「コスプレの衣装だぞ…普段着として使うつもりなのか?」


「ねぇ、前から思ってたんだけどコスプレってなに?これ全部あたしが作った服よ?」


 そうだった!この世界にコスプレなんかないんだった!じゃあこの世界の女性の方々はここにある服を全てただの普段着として認識してるのか!じゃあ町にナース服とかメイド服姿の女の人が蔓延るようになるのか……?出ていくのやめようかな。


「フリコってなんか才能スキルとか持ってるのか?」


「急にどうしたの?そんなの聞いて。才能スキルなんて普通持ってるはずがないわよ。たしか数百万人に一人ぐらいの割合じゃなかったかしら?今生きている才能スキルの持ち主なんて数えるくらいしかいないわ。」


 へぇ、それは何気に知らなかった情報だな。さすが才能スキル。簡単にゲットできるスキルじゃねえな。


「じゃあなんでこんな服を作れるんだ…どう考えても普通のやつが考えつくモノじゃないよな……」


「うふ、誉めてくれてるのかしら?嬉しいわ。」

バチンッッ!!


「そうか、コイツは普通じゃなくて異常の類いだった。むしろ不浄の類いか?」


 化け物がいる町から出るって良いことなのかもしれない。まあ十分に世話になったし、趣味も合うから良い奴だけどな。


「じゃあ俺は行くよ。じゃあな。」


「ええ、またねん。しばらくしたら帰ってくるんでしょ?」


「おう。またしばらくしたらな。」


 さて、次は何処に行こうか。良く考えたらあんまりこの街に仲良い奴っていないのかもしれない。ヤドンとか、あとサラとかにも伝えた方がいいか。





はい、どーも。クラゲんです。


「クロエだよー。」


そうです。そうなんですよ。実はですね、ちょっと戦闘シーンとか足りないのかなと思いまして、ダンジョンとかに向かわせてみようかなと。


「僕思うんだけどさ、後付け設定なんだよね?」


え?なんのことですか?後付け?


「とぼけないでよ…メアちゃんとかも最初魔族の話無かったのに急に出てきたじゃん。」


だってこの世界の種族について主人公が疑問に思わなかったんですよ。誰にも聞かないから知り得なかった情報なわけで、最初から魔族はいたんです。


「ふーん…本当かな~。」


う、疑わないで下さいよ。これから少しずつ戦闘シーンも出していくので、日常だけかと思ったらそうはいきませんよ。


「誰に言ってるの?」


読者様ですよ。まあ戦闘描写なんて私苦手なんですが…まあなんとかやりきって見せます。


「それならそれで速く見せてよね。」


はい、でもサラ姫とかに挨拶させなければ…


「ほんと話の流れが遅いよね…この小説は……」


すいません。というかメタ発言やめてくれません?


「こんなのもう当たり前じゃん。今さら気にしないよ。」


いやー世界観がやっぱりぶっ壊れてるなぁ……


また次回!!


「じゃあねー。」

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