表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/69

俺が川を見つけたならばっ!

「それにしてもクロノスさん。ドラゴンはまだここにはいないんですかね?」


 ロリコン疑惑の弁解を終えて、俺はクロノスさんに現状を聞く。索敵でも武術の才でも気配を感じない。


「ん、そうだな。今は巣穴にでも戻ってるのかもしれないな。だかまあ目撃証言もたくさんある。例え今はいなくてもそのうち来るだろう。だからみんなもテントの用意をしてくるのだ。」


「なるほど…じゃあまだしばらくは来そうにないんですね。」


 大討伐クエスト、正直さっさと終わると思ってたんだがな。ドラコンを見つけて殴って大団円、といきたかったんだけどな…


「クロノスさんはこれからどうするんですか?」


「そうだな…とりあえずどこかで私もテントを張るか、その辺を調査してドラゴンの痕跡でも探すよ。」


「そうですか…じゃあ俺はまた森の奥へ行きますね。また会いましょう、クロノスさん。」


 テントか…俺も持ってきておけば良かったよな…


「そうか、気をつけていけよ。ドラゴンが来るかも分からんからな。」


「はい、まあ来たところでどうにかしますよ。」


「ん…どうにか…する。」


身体強化(フィジカルバースト)』と限界魔法を使えばなんとかなるだろ?


「実力に自信があるのだな。確かに、お前からは何かオーラのようなものを感じる気がする…今度手合わせを願いたいものだ。」


「あぁ、いいですね。また会えたら御願いします。その為にも早く終わらせましょう。」


「ああ、ではな。」


「はい。またですクロノスさん。」


「ん、また…」


 クロノスさんに別れを告げると俺はまた森の奥へ進んでいく。また新しい人と出会ったな。嬉しいことだ。異世界に来てから個性的な人に会うことが多い気がする。きてよかった。


「お前にも会えたしな…ティア。」


「ん…?どうした…の?」


「いやいや、なんでもないよ。あ!あそこにもスライム!殺す!」





「大分スライムを狩れたな。あとは世の中の女の子が救われることを願うのみだ…」


 しばらくスライムをサーチアンドデストロイを繰り返していた。たまに他のモンスターも出てくるが俺のヘイトはスライムにしか向いていない。


「スライムは…魔素から…うまれるから…ぜつめつしない…よ?」


 なん…だと…!?なれば俺が倒しても結局は意味がないのか…?


「どうしようもないじゃないか、そんなの。…それに魔素…?なんだそれ?」


 いや字面からして魔法に関する何かだとは思うけれど!


「ん…魔素…は…どこにでもある…それが…あるから…まほうが…使える」


「俺の世界にはそれがないから使えないのかな?」


「ん…わからない…」


 そりゃそうだな。わかったら驚きだ。


「ん?水の音だな…よし…いくぞティア。たぶん川だ。」


「ん…わかった。」


 今度は木々の向こうから水の流れる音が聞こえてきた。


「こっちだな…お!あったあった。」


 木々を通り抜けてるとやっぱり川があった。流れてる水はすごいきれいだ。穏やかな川で見ていて和む。


「まて、ティア。人がいる。見てくるわ…」


「ん…わかった…待ってる。」


 索敵に人が引っ掛かった。だが気配を感じない。索敵に引っ掛かっているのに気配を感じないということは気配を消しているということ。俺の武術の才でも感じれないということは…強いな…


「……」


 気配を殺して下流へ進んでいく…やっと気配を感じてきたが索敵にはもう50メートルくらいのところに反応がある。ここまで近づかないと分からないというのは初めてだ…


「ん?あれは…」


 あの緑の髪色をショートに揃えていて…あの小振りな胸は…!


「おーい!シエルー!」


「ッ!?誰っすか!?」


 シエルがこっちを見て目を見開いた。


「俺だよ、駿河さんだよ。お前もドラゴンを倒しに来たのか?」


「いやいやいや!?なに普通に話し掛けてきてるんすか!?自分今裸なんすけど!?」


 素っ裸のシエルがすごい目付きで睨み付けてきた。なにをそんなに叫んでいるんだ?


「そうだな、裸だな。良いからだしてるな~…」


 筋肉のつきかたが特に素晴らしい…軽く筋肉質なくびれもいい曲線美を作り上げている…


「なにじっくり見てんすか!?ぶっ殺すっすよ!?」


「おぉ!悪い!つい視線が勝手に…」


「向こう向いててくださいっす!!着替えるっすから!!」


「いてっ!」


 おもいっきり頬をビンタされた…痛い…心が痛い…





「まじ死んでくださいっす…駿河さん。」


「いやごめん、調子に乗りすぎた…」


 俺は今地べたに座り込んでシエルさんに叱られている。


「全く…変態の極みっすよ…」


「すまない、人の気配を感じて来てみれば小振りな胸が見えたからシエルだって思って…」


「判断するところが胸なんすか!?自分の胸が小さいからっすか!?やっぱり男は大きい方がいいんすか!?」


「そんなことはないぞ!!前も言ったが俺は巨乳も好きだが貧乳も好きなのだ!!両方大好きなんだ!!」


「貧乳って言うなっ!!」


「口癖を忘れるほどに怒ってらっしゃる!?」


 シエルには貧乳という言葉は禁句なようだ。やっぱりシエルをいじめるのは楽しいなぁ!


ロリコンでSでおっぱい大好きだなんて…駿河さんはいつからこうなったんでしょう?


あ、どーも。クラゲんです。


「んむ…これは私も喋っていいのだろうか?」


ほんとに来たんですねグラノ陛下…


「うむ、娘からきてほしいと言われて来たのだが…何をすればいいのか分からんのだ。」


いやすいませんほんと、お忙しいなか…


「構わん、娘のたのみを断る父なぞおらんからな。今日はよろしく頼む。」


はい。とは言っても何をするわけでもないんですよ。この後書きって。


「そうなのか?」


イエスイエス、適当に喋ったり解説したりですね。あ、今回は解説しますか。解説というか補足説明を、グラノ陛下、これ原稿です。


「私が読むのか?…あいわかった。これでよいのだな?」


はい、さん、に、いち、きゅう。


「はい!どーも!今回は~!駿河さんの武術の才について説明したいと…思いま~す!!」(裏声)


いいですね、ノリがいいですよ。続けてください。


「武術の才はですね~?なんと!五感の全てと大概の能力がすごく強くなります!ステータス値には反映されないだけで実はもう既に駿河さんはくっそ強いんですよね!」(裏声)


素晴らしい。もっとお願いします。


「だから気配を感じ取ることが出来たり、ステータスの割りに色んなことができるんですね!」(裏声)


はいありがとうございましたグラノ陛下。これで今回はおしまいです。


「あの…私こういうキャラじゃないのだが?」


いやいや、面白ければいいんですよ。きっと読者様も笑ってますって!


「そ…そうだろうか?」


ま、まあ大丈夫ですって!次からはまたクロエさんが来てくれるそうなので、しばらくはクロエさんに戻りまーす。今回はここまで!


「私が来た意味はあったのか…?」


また次回!


「また見てくれ読者様。」


クロエさん早く帰って来てっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ