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俺がコボリの森へいくならばっ!

サブタイトル変えました。

「ドラゴンは確か、コボリの森だったな。」


「ん…いく。」


 俺たちはあの二人を道端に置いといたあと、当初の目的だったドラゴン退治のため、コボリの森へ向かっていた。


「コボリの森は…あっちだな。それにしてもこのギルド証…やっぱ便利だよなぁ。データを送ればその場所まで誘導してくれるって…」


「ん…きれい。」


 ギルド証は魔力を込めると登録された場所まで明るい光が誘導してくれる。その光もまたいい感じにキラキラしていて綺麗に見える。


「コボリの森は…こっちか。」


 どうやらコボリの森が近いようだ。周りには点々と大討伐クエストに参加した冒険者らしき人たちがいる。馬車もあれば徒歩で歩いている人もいるようだ。まあ王都からそんな遠くないしね。


「ん…あれ…ヤドン?」


「お?どれどれ…あ、ほんとだな。話しかけにいってみるか。」


 遠くの方でヤドンとその仲間らしき冒険者が数人で固まって歩いていた。


「おーい!ヤドーン!!」


「ん…?おぉ!スルガじゃねーか!!久しぶり…つっても一日しか経ってねえか。それにティアちゃんも一緒か。」


「ん…ヤドン…ひさしぶり…」


「おうおう、まあ久し振りってことにしとくか!てゆーか嬢ちゃん可愛くなってるな!いい服来てるじゃねえか!」


「は?おいロリコン、てめー俺のティアに触れたら許さないからな?」


 こんなところにも俺のティアを見ていやらしい顔をしているやつがいるぞ!許せん!


「お、俺はロリコンじゃねえ!それに触れるくらいいいだろ!腕相撲の時にいろんなやつがティアと手を繋いだしよ!」


「なんだと!?そういえばそうか!今度ギルドに乗り込みにいくか…」


「恐ろしいこといってんじゃねえよ!?」


 ロリコンは死すべし…慈悲はない。そうだろ?


「あのー…こちらの二人は誰ですか?ヤドンさん。」


 ヤドンと一緒にいた女の子が話しかけてきた。黒髪を後ろで束ねてから右側の肩から垂らしている。顔も可愛い。ティアには敵わんがな!!


「お!紹介してなかったな。こいつがこの前言った最初からCランクのスルガだ。」


「どうも、ご紹介に預かりました、駿河です。」


「え!?ほんとですか!?」


「ふむ…初めてだな。Cランクから始まるやつを見たのは…」


 もう一人ヤドンの仲間?の男が言う。この人はオールバックの髪型で切れ長の目をしてる。かっこいいじゃねえか…俺には敵わんがな!!


「…ごめんなさいそんなことないです。」


「ぬ?急にどうしたのだスルガ殿?」


「いやいいんだ、気にしないでくれ。それより二人はなんて名前なんだ?」


「あ!忘れてました!私は魔法使いのピオネです!Dランクですが、よろしくお願いします!」


「俺はライ、Cランクだ。よろしく頼む。」


「よろしく。ライさん、ピオネさん。ほら、ティアも。」


「ん…ティア。よろしく…ライ、ピオネ…」


「うわぁ可愛い!!この子ティアちゃんって言うんですか!?めっちゃ可愛い子じゃないですか!?妹さんですか?」


「よろしく頼むぞ、ティア殿。」


「そうだろ?可愛いだろ!残念だが妹じゃなくて俺の奴隷なんだ。これでもティアはめちゃくちゃ強いんだぞ?」


「へー!ティアちゃんはそんなに強いんですか?じゃあまた何か倒しにいきましょーね!」


「ん…だめ…いくなら…あるじもいっしょ…」


「おいおい…偉くなついてんじゃねえか。もしかしてスルガってまさか…」


「なにをいってるんですか?ヤドンさん。まさかって……あ!…駿河さんドン引きです…」


「敵だな…」


 三人が俺をひどい目で俺を見る。俺がロリコンなんてあり得るわけないだろ!!どう見たらそうなるんだよ!!


「やめろ!俺はそんなんじゃない!ただ俺はティアが大事なだけなんだ!」


「そ…そんな必死になるなよ…冗談に決まってるだろ。」


「え?冗談だったんですか?私は本気で…」


「ゴホンゴホン!…それ以上は喋らぬ方がいいぞ、ピオネ。」


 どうやらあらぬ疑いは晴れたようだ。まったく!勘弁してほしいね!


「それより…お前たちもドラゴン退治にきたのか?」


「ああ!スルガもか?まあそりゃそうか!参加するだけで他の人が倒しても多少お金は貰えるしな!」


「そうなのか?でもドラゴン倒したらもっと貰えるんだろ?」


「そりゃあお前ものすごいお金がもらえるだろうけど…さすがのお前でも無理だって。たしかに最初からCランクってのはすごいが、今回のドラゴンは『飛竜種(ワイバーン)』だからな。Aランクのモンスターだぞ?」


 ほう、ワイバーン。有名だな。だがまあ別に、倒してしまっても構わないんだろ?


「『飛竜種(ワイバーン)』…他にもドラゴンの種類はあるのか?」


「そりゃあ色々だぜ?『地竜種(ニーズヘッグ)』やら『海竜種(リヴァイアサン)』やら…種類は多過ぎて覚えきれねえ。まあ個体数が少ないからそこまでの被害はないがな。」


「おぉ!!急に厨二病が発病しそうな単語がぞろぞろと…」


「ち、ちゅうにびょう?なんだそれ?聞いたことないな…」


「私もないですね…どういう意味なんですか?」


「どこかの方言か?」


 なんでそこに食いつくの!?どうしたものか…まあ方言ってことでいいか。


「ん…?大丈夫…あるじはたまに…変なこと…しゃべる。」


「そ…そうなのか…スルガ。なにかあったら俺に言えよ?」


 事情を知っているティアがフォローしてくれたが…いやそれフォローになってないよ?あと気を使うなヤドン!!




「お、コボリの森が見えてきたな。周りにテントを張ってるやつらもいるようだな。俺たちもテントを張るぞ。ライ、ピオネ、手伝え。」


「はいはい!分かりましたよ!」


「了解した。」


「なんだ?テントを張るのか?」


 ヤドンたちがコボリの森の前でテントを張ろうとしている。なんでだ?ここで宿泊するのか?


「当たり前だろう?こういう大討伐依頼っていうのは大概長期戦になるんだよ。スルガは持ってきてないのか?」


 そうなのか。ドラゴン退治も簡単じゃないのな。いやそりゃそうか。


「いや、持ってきてないな。すぐ終わると思って来てた。」


 こればっかりは俺の考え不足だ。わるいティア。最悪王都までダッシュで帰ってまた来よう。お姫様抱っこするから。


「じゃあ俺たちのテントに泊まるか?一人二人増えたところでそんなに変わらないさ。広いテントを用意してるからな。」


「そうか?いやでもそれは悪いわ。もしどうしようもなくなったら頼るかもしれん。」


 それは悪いぜ。俺たちの準備不足だからな。それにそうなったらティアをお姫様抱っこ出来ないじゃないか。いやしたい訳じゃないがな?


「ああ、そうなったら頼ってくれ。」


「おう、じゃあ俺は森のなかを見てみるよ。試しにどんなんがいるか知りたいしな。」


「ん…いく…」


 もしかしたらドラコンもさっさと見つけて倒しちゃうかもな!あははは。


「そうか?迷うなよ?」


「大丈夫だって、迷ったら木の上から出口探すよ。」


「身軽なやつだな…じゃあまあ無事帰ってこいよ。」


「おう、ヤドンも…まあこの辺じゃ危険はないかもしれんが気を付けろよ。」


「ばいばい…」


「おう、じゃあなスルガ、お嬢ちゃん。」


「またですー!スルガさん!ティアちゃん!」


「さらばだスルガ殿、ティア殿。」



 俺たちはヤドンたちと別れ、コボリの森へ入ることにした。さっさと終わらせて帰りたいもんだぜ。ドラゴンを倒せば金もがっぽがっぽだ!頑張るぞ!





はい、どーも。クラゲんです。


「こんにちは、クロエだよ。」


さてさてこれからドラゴンの討伐ということで駿河さんはコボリの森へ向かっていますが…ヤドンさん、これから出てくる予定なかったのに出しちゃいました。やっぱりこういう冒険者の友達ってのも必要かなと思いまして。


「そうだね、友達ならいくらでも作りたいよね。」


まあ神様のクロエさんに友達がいるのかは分かりませんが。


「う、うるさいなぁ!僕の友達はティアちゃんがいるもん!!」


後書きでしか話したことないじゃないですか。ここは別時空なので知り合いということにはなりませんよ。


「ここ別時空なの!?初耳なんだけど!?」


作者のちからです。つじつま合わせなのです。


「自由なもんだね…」


じゃあまたまたこのへんで!


また次回!


「ばいばいだよー」

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