お茶を濁す(200文字小説)
カフェラテアートに、紅茶とミルクを使って挑んでみる。
喫茶店のカウンター席。慎重にミルクを注いだ。
――やったぞ!
カップの中にハートが浮かぶ。だがその時、他の客の腕が私に当たり、その拍子で絵が崩れてしまった。
紅茶が飴色に濁る。内心で舌打ち。
「ああ、すいません!」
その客は頭を下げて、鞄からクッキーの小袋を取り出した。
「おわびにこれを」
そしてそのまま去ってゆく。
何だか、上手い具合にお茶を濁された気がした。
カフェラテアートに、紅茶とミルクを使って挑んでみる。
喫茶店のカウンター席。慎重にミルクを注いだ。
――やったぞ!
カップの中にハートが浮かぶ。だがその時、他の客の腕が私に当たり、その拍子で絵が崩れてしまった。
紅茶が飴色に濁る。内心で舌打ち。
「ああ、すいません!」
その客は頭を下げて、鞄からクッキーの小袋を取り出した。
「おわびにこれを」
そしてそのまま去ってゆく。
何だか、上手い具合にお茶を濁された気がした。
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