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開かれざる扉が開く刻  作者: 如月静月
第1章〜開かれざる扉が開く刻
9/41

師匠と別れの刻

第9話を待っていた皆様、ようやく書き終わりました。


どうぞ!ご覧あれ!

カルマと激戦の後、カムイ師匠と4人は身体を休めていた。


「はぁ…あいつ強かったよなぁ〜」


ネクロはおもむろに呟いた。


「チッ…又しても俺は…」


ディノは悔やんでいる様子だ。


「ふぅ〜カルマかぁ、敵じゃなければ力を貸して貰えたら良かったなぁ…グッ…」


リゼは呟いた後に傷が痛む様だ。


「うふふ、油断しちゃいました〜私も傷が痛みますね。私が回復させてあげたいけど、体力切れでごめんなさい。」


ミーファは回復させてあげたい様子だけど激戦の後だから体力切れの様子だ。


「お前達、激戦だったなぁ!でも、死ななくて良かった。バカ弟子も良く頑張ったな。はぁはっはっ!」


カムイ師匠は高らかに笑った。


「リゼ姉、次俺らが目指す所はあらかた決まってるのー?」


ネクロは聞いた。


「そいえばそうですね〜検討はついてるのー?」


ミーファも同じく聞き耳を立たてる。


ディノはいつもの様に無言でいる。


「んー。検討も付いてないよ。異界十二魔王の一柱のカルマも予期してなかったからね…」


リゼは悩んでいるようだ。


「なら、次はパルムと言う街を目指せ。ここから南の方角で数キロ先の所にある。そこに行けば、何か分かるかも知れない。確証はねーけどな。」


カムイ師匠が言った。


「パルム…はっ!確かにあそこに行けば…」


リゼはブツブツと何か言っている。


「じゃ、行く所は決まったなぁ!」


ネクロはそう言った。


「パルムですかぁ〜。どんな所なんだろぉ〜」


ミーファは楽しみにしている様子だ。


「パルム……何処かで聞いたことが……いや、間違いか。」


ディノもリゼと同じくブツブツ言っている。


「リゼとディノは何か知っている様子だな。」


カムイ師匠は思っていた。


「ここで、長居してる内に何処かでまた、異界からの魔物に壊滅させられてしまうかも知れない。いや、もう既に…」


リゼはそう言った。


「なら、明日の早朝に出発しよう!」


ネクロは言った。


「そうですね〜。今から出発したいけれど、この傷では厳しいですね。まぁ、私の体力回復したら、チョチョイのチョイで全回復してあげますね」


ミーファは得意げに言っている。


「そうだな!今日の内に準備しないとだな。」


ディノが珍しく真面まともに喋った。


「なら、お前達はそこを目指せ!カルマとの激戦もあった事だ!少しは強くなったはずだ!だが、俺からしたらまだまだ、だがな!はっはっはっ!」


カルマ師匠はまた高らかに笑っている。



〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、ミーファの体力も回復し、3人を全回復させた。準備も終わり出発しようと外に出ていた。


「よし、出発準備はできたよ!」


ネクロはリゼ姉に言った。


「よし、ネクロで最後か、準備は整ったし、カムイ師匠にお礼しなきゃだな。3人共集まれ!」


リゼは指揮を取る。


「んん、そんなお礼なんて別にいいのに、俺が見過ごせなかったから助けた。それだけさ。まぁ、正直の所体が勝手に動いてたの方が正しいかもな。」


カムイ師匠はそう言っている。


「倒れている私達を運んで手当てまでしてもらい、あげく鍛えてくれてありがとうございます。」


リゼはきちんとお礼をした。


「ありがとうございます。」


それに続くように3人もお礼した。


「まぁ、いいって事よ!」


カムイ師匠は悪戯笑顔でそう言ってくれた。


「では、出発するぞ!目指すはパルム!」


リゼがそう言って合図した。


「どんな所かなぁ〜♪」


ネクロとミーファは楽しみにしている。


「はぁ…。こいつら2人は先が思いやられるぜ…」


ディノはそう思っていた。


こうして、カムイ師匠とも別れ次の目的地に向かって歩き出したのだ。


「お前達死ぬなよ…」


カムイ師匠は4人の背中を眺めながらそう呟いた。


その頃…


「ここが、パ…ルム…?異界十二魔王の二柱のこの私に掛かれば一瞬で…フフフ…。でも、まだ壊すのは勿体無いな…少しだけ見学させてもらうか…フフフ…」


異界十二魔王の二柱がそう言っていたのであった。


〜TO be continued〜

閲覧ありがとうございます。


カムイ師匠

・神風流をネクロに伝授した者。

・神速の剣さばきで敵を斬り刻む。


性格

・ネクロにだけはバカ弟子と言うが根は優しい良い師匠である。


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