師匠との出会いの刻
第6話目です!
「こんなにボロボロになって…」
謎の男が、倒れた4人を運ぶのであった。
「うぅ…ぐぁ…はぁはぁ…此処は、俺は一体…皆んなは何処だ?」
ネクロは傷が痛みながらも言った。
「お。起きたか、大丈夫だ。仲間はそこで、寝てるからよ。手当は俺がしといた。とりあえずお前は、安静にしてろ!」
謎の男がネクロに声をかける。
「良かった。皆んなは無事か。でも、俺は異界十二魔王の1柱に…ぐっ。」
ネクロはそう言うと、眠ってしまった。
「全く、俺の神風流を伝授してやったのにあっさり負けやがって…。しっかり休めよ。」
謎の男は寝ているネクロに向かって呟いた。
ネクロが目を覚ましてまた眠ってから2日が過ぎた。
「うぅ…此処は…」
リゼがやっと目を覚ました。
「リゼ姉、やっと目を覚ました。良かったぁ。」
ネクロが近づいて心配そうにしてる。
「リーダーがいつまで寝てがる。」
ディノもこれでも心配している。
「リゼ大丈夫ですか。ずっと魘されてましたよ。」
ミーファも心配している。
「お、ようやく4人目が起きたか。安心しろ、此処は安全だ。」
カムイ師匠が笑顔で言ってきた。
〜昨日の出来事〜
「ぐっ…此処は…チッ…俺らはやられたのか。」
ディノが起きた。
「うぅ…イテテ。此処は…私は一体…」
ミーファも目を覚ました。
「はっ、皆んな!」
ネクロも目を覚ました。
「おうおう。2人共大丈夫だ。安心しろ、俺が手当てしてやったからな。後は、バカ弟子やっと起きたか。」
謎の男が2人に言った後に、ネクロに向かって怒鳴った。
「すまん。手当て感謝する…」
ディノはお礼した。
「あ、ありがとうございます…」
ミーファもお礼した。
「何で、俺だけ怒鳴られるんだよ。てか、お前は誰だよ…って…えっ…。し、師匠…!?」
ネクロは目の前にいた師匠に驚きを隠せなかった。
「おうおう、相変わらず威勢のいい奴だな。バカ弟子!あっさり負けやがって。2人には、名乗って無かったな。俺は神風流をそのバカ弟子に伝授した者、カムイだ。」
カムイ師匠はそう自己紹介した。
「えっ…ネクロの師匠…。お前そんな事話して無かったよな…?」
ディノは、驚いている。
「あらぁ、ネクロに師匠がいたんですね。」
ミーファも驚いている。
「いや、正しく言えば、師匠だったと言うべきだ。だって、俺が流儀をモノにした時に、謎の男に師匠は消されたはずなんだ。だから…。」
ネクロは目の前の師匠に困惑している。
「そいえば、そうだったな。俺はあの時、確かに謎の男に消されたはずなんだが、よく分からんが気づいた時には、此処に居たって訳だ。だから、俺は死んだ事になっていたはずだ。それを、俺を消し去ろうとした奴に悟られぬよう、身を隠していたんだ」
カムイ師匠は説明した。
「じゃ、師匠は生きていたですね。今までずっと…」
ネクロは涙ぐんでいる。
「チッ…めそめそしてんじゃねーよ。全く。」
ディノは相変わらず厳しい事を言う。
「ところで、話の途中悪いんですけど、リゼはまだ起きないんですか?」
ミーファは心配そうに言った。
「あ、リゼって奴ならあそこで、酷く魘されている。」
カムイ師匠はそう言うと3人はそっちを見た。
〜〜〜〜〜
昨日の出来事を詳しく話した。
そして、目を覚ましたリゼに詳しく昨日の出来事を話した。
「傷の手当て感謝します。てか、ネクロ、お前に師匠がいたのね。」
リゼはお礼をした後、ネクロの方を向いて驚いている。
「とりあえず、お前ら4人は、異界十二魔王の1柱に手も足も出なかったんだ。俺は、少し離れたとこで見ていた。気配を悟られぬようにな。」
カムイ師匠はそう言った。
「ぐっ…」
4人は言い返せなかった。
「まぁまぁ、仕方ない事だ。でも、少しくらいはやり合えよ。バカ弟子、俺の流儀をモノにしたんじゃねーのか。」
カムイ師匠は3人に言った後にネクロには怒る。
「仕方ねーだろ…。俺は、流儀をモノにした。だが師匠はまだ、力を隠しているはずだ。だ、だから俺に神風流の全てを、教えてください。」
ネクロは、お願いした。
「できれば、私達3人も、鍛えてください。異界十二魔王に勝てる力を手に入れたいんです。お願いします。」
リゼが2人の分もお願いした。
「お願いします。」
2人もお願いした。
「バカ弟子は良いとして、お前ら3人もか。まぁ良いだろう。だが、神風流はバカ弟子にしか出来ない。だから、お前ら3人には、俺のもう1つの流儀を伝授してやる。だから、とりあえずはお前ら3人の力を詳しく知る必要がある。後は、特訓は厳しいからな。覚悟しておけよ?」
カムイ師匠はお願いを承諾した。
「はい!」
4人は返事をした。
「だけど、師匠のもう1つの流儀を教えてもらえるなんて良いな。」
ネクロは少しがっかりしている。
「お前には、俺の隠してる力を伝授させてやるんだからそう落ち込むよ。」
カムイ師匠はネクロの頭をぐりぐりする。
「ぎゃー。イテぇ。師匠痛いです。」
ネクロは叫んでいる。
「あはははは…」
3人は呆れた顔で見ていた。
「まぁ、お前らは、門を一刻も早く閉めなきゃなんだよな?なら、明日から、特訓だ!準備しておけ」
カムイ師匠はそう言うと外に出た。
「えっ…何で、門が開かれた事を知って…って。ちょっと待ってください。」
リゼが聞いた時には、外に出ていた。
「チッ…お前の師匠も謎が多いな。」
ディノは呟いていた。
「あらあら、お早い事。」
ミーファはクスクス笑っている。
なんだかんだで、師匠含む4人は賑やかにその日を終えたのであった。
〜TO be continued〜
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