表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
開かれざる扉が開く刻  作者: 如月静月
第1章〜開かれざる扉が開く刻
4/41

諜報の刻

是非読んでみてください!

次の日、またもネクロは寝坊したはずだった。


「チッ、またアイツ寝坊かよ。今度こそ、息の根を止めてやるしかねーな…」


ディノは相変わらずの口下手だ。


「仕方ないですね〜。私が起こしてきましょーかね❤︎」


ミーファが悪巧みをしながら言うと、


「いや、今回は私が行こう。」


リゼが、不気味な笑みを浮かべ二丁銃イシュリオンを両手にネクロの寝ている二階の部屋に走って向かった。


そしてドアを思い切り蹴り開けた。


「何時まで、寝てんだコラァ!その身体に風穴を開けたろーか?」


リゼが怒って言うが、ネクロは居ない。


「あれ、ネクロ起きてるのか?何処だ?」


リゼが部屋を探しているその頃一階では…


「チッ…まだかよ…」


ディノは、イライラしている様子だ。


「まぁまぁ、そう怒らないのぉ〜。」


ミーファはそう言うと、


「どうしたんだディノ?朝からイライラして?」


ネクロが、外の扉を開けて、キョトンとした顔で言ってきた。


「チッ…また、アイツが寝坊してるからだっ…。」


ディノが言うと、目の前にいるネクロに気づき驚いている。


「ミーファ姉さんおはようございます。今日も良い感じですね。」


ネクロはミーファに笑顔で挨拶をする。


「あらぁ、ネクロ早起きですね!おはよう」


ミーファも笑顔で挨拶を返すと。


「ところで、リゼ姉は?」


ネクロが言うとリゼが二階から慌てて降りてきて…


「2人共、ネクロが行方不明だ。」


リゼがそう言うと、2人共冷静にしている。


「あ、リゼ姉おはようっス!」


ネクロは陽気に挨拶する。


「あ、おはようネクロ…。ってお前何処行ってたんだよ。」


リゼが心配そうに言うと…


「いやー、少しばかり外にでて、特訓してたんですよ。もしかしてリゼ姉、俺が居なくて心配してたんすかぁ?」


ネクロは真面目に言ったかと思えば、調子に乗り…


「もういっぺん言ってみろ風穴があくぞ?」


リゼがまじまじ二丁銃イシュリオンをネクロに向けた。


「ひぃぃ。すいません。リゼ姉。」


ネクロは驚きすかさずテーブルを盾にして隠れながら恐る恐る顔だし謝った。


「朝から賑やかだこと。」


ミーファはクスクス笑っている。


「朝から、騒ぎすぎだ…」


ディノは呆れた顔で呟いた。


「よし、とりあえず皆んな揃った事だし、壊滅した街から逃れた者を保護している家を探すぞ。」


リゼが指揮を取り始めた。


そして4人は宿を出て、街の中を探し歩く事、1時間が経過した。だが保護している家は全く見当たらないのだ。


「本当にこの街に保護している家なんか、あるのかよぉ…」


ネクロは諦めて探すのを止めようとしている様子だ。


「あるはずなんだがぁ…」


リゼ姉も、自信をなくしかけている。


すると何やらミーファが人に聞き込みをしている様だ。


「皆んな、その家の場所が分かったよぉ〜!あの人から聞いたら知ってるって言うから教えてもらったの。」


ミーファが満足そうに言ってきた。


「チッ…最初から人に聞けば良かったじゃねーか。」


ディノは相変わらず呆れている様だ。


「ところで、その場所は何処なんだ?」


リゼとネクロは声を合わして聞く。


「んーとねぇ。此処ここから直ぐ近くにある屋根が青い家だよぉ」


ミーファがニッコリと言うと…


「って、ほとんど青い屋根の家しかねーじゃねーか…」


3人揃って口ずさんだ。


「てへへ。青い屋根の家は本当だよぉ。確かね〜入り口の看板に蒼龍って書いてあるみたいだよ!」


ミーファの時偶(ときたま)でる天然振りに3人は言葉が出なかった。


「今、蒼龍っていったか?ミーファ姉さん、確かそこの看板に書いてあるぞ…」


ネクロはそう言うと3人は目の前にあるのに気付けなかった事に落胆している。


「まぁ、とりあえず見つかったんから良しとしよう。よし、入るぞ。」


リゼがそう言うと4人揃ってその家に入っていく。


「すいません〜。此処に壊滅した街から逃れた者を保護していると聞いて来たんですが誰かいますかー?」


リゼがそう言うと誰かが出てきた。


「どちら様で…って…。貴方達は、此処の街に来る途中に強そうな魔物を倒した人達じゃないですか。はっ、私は此処に住んでるアイギスと言います。それはそうと、壊滅した街から逃れた者なら此処に居るぞ。お前さんに用事がある人達が来てるから入れるぞ?」


アイギスは、そう言うと保護している者の部屋に連れて行った。


「てか、あの時近場にいたんですか。あはは」


4人は頭で思っているであった。


「失礼します。私達4人は隣のハルーンから来ました。最近は貴方の街が、何者かによって壊滅させられたと耳にし、話を伺おうと思い来ました。私はこの4人の中のリーダーをしているリゼです。右から順にネクロ、ミーファ、ディノです。」


リゼが冷静に説明した。後の3人は頭を下げお辞儀した。


「まぁ、そう固くならないでいいですよ?私は壊滅した街から命さながら逃れたカルマです。」


カルマは笑顔で挨拶した。


「では、その知っている事を聞かせて下さい。」


リゼがまじまじと聞いてみた。


「覚えて範囲で説明するね。あれは、いつも通りに暮らしていた時、いきなりバージの入り口に黒い服を着た者が現れたんです。あ、バージは壊滅した街の名前です。奴は、1人で街に入って今からここの街を破壊すると言い、強大な力で一瞬でバージを破壊したんです。幸い私は命さながら逃れる事ができ、ここで看病してもらっていたんです。逃げる時、奴は確かにこう言ったんです。刻は満ちた…とそれ以降の事は覚えてないです。」


カルマはあの時の事を詳しく説明してくれた。


「黒い服を着た者…。強大な力で一瞬で破壊…。やはり、異界のゲートが開いた事と関係があるかもしれないな…」


ネクロがそう言うと…


「いや、関係あるかも知れないじゃねーよ?関係あるんだよ。」


ディノは確信した様子でネクロに言う。


「やっぱり、ゲートは開いているんですね。ここに来る途中で、見た魔物もいつも見る雑魚とは違いパワー、スピードがケタ違いでしたからね…」


ミーファも確信している様だ。


「それと、黒い服を着た奴は、破壊した後に確かに、刻は満ちたといったんだな?」


リゼが咄嗟に聞き返した。何か知ってる様な顔振りだ。


「確かに、言ったよ。それで皆さんがいう、異界のゲートとは、何ですか?開かれると、どうなるんですか?」


カルマは疑問に思い聞いてきた。


「異界のゲートは本来ならば、開ける者は居なかったんだ!だが、ここ最近になって現れたんです。開けるほどの魔力を、持った人ならざる者がね…。開かれたとなると、ゲートからこちらの世界にケタ違いの魔物が来れるようになる。いつも見る弱い魔物に、非常に似ていて尚且つ、ケタ違いの力を兼ね備えている者ばかりが来てしまうのです。私達は昨日、このヴェーナに来る途中に出くわしました。闘いを挑んだ結果、重傷を負うはめになりましたが、何とか倒しました。それとカルマさんの街の壊滅といいゲートと関係性が高いと言えます。」


4人はカルマに詳しく説明した。


「そうなんですか…なら、貴方達はゲートを閉じるため私に情報を得る為にきたんですね。」


カルマは納得した顔をしている。


「とりあえずは、情報を得る事が来たので助かりました。それで私達は一刻も早くゲートを閉じる為向かうとこがあるので失礼します。」


4人は深々とお辞儀をしてその家を後にした。


「とりあえず、情報を得る事が出来たんだしこの街にも用がなくなったから、次の街に行こう〜ぜ!」


ネクロは陽気にそう言うと


「チッ…お前は少し落ち着けや…」


ディノは呟くのである。


「まぁまぁ、2人共いつも通りなのね。」


ミーファは呆れた顔で言葉を漏らした。


「んー。ここから、少し離れた所に小さな村があるみたいだな。魔物に、襲われてないといいけど…」


リゼは地図を両手に持って言っている。


「よし。目指すは、ここから少し離れた所にある小さなシュタを目指すぞ。」


リゼは、騒いでる3人に向かって二丁銃イシュリオンを向けて言う。


「は、はいー」


3人は、アタフタしながら返事をし、その街を後にするのであった。



〜〜〜〜〜〜〜

一方その頃…ある街ではケタ違いの魔物などが破壊を行っているのであった。


「クックックッ」


人ならざる者は不気味な笑みを浮かべていたのであった。


〜TO be continued〜

閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ