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開かれざる扉が開く刻  作者: 如月静月
第5章〜古い書物と精霊の刻
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決断の刻

皆さんの予想通りの奴が登場ですね!笑

ネクサスの咄嗟の言動により全員無事ではあるが、目の前の光景に全員が驚愕する事になる。何せ、リゼ達の数センチ先は陥没して跡形もなく消し飛んでいるからだ。そしてその根源となる者が陥没した中心部にいた。


「嫌な予感は当たって欲しくない程当たるものなのか…」


「チッ…お前…まさか…」


「えっ、嘘だよね…?」


「クッ…どうしちまったんだよ。ネクロッ!!」


ネクサス、ディノ、ミーファ、リゼはそれぞれに言葉を漏らした。そこに居たのが紛れも無いネクロなのだから。だが、明らかに様子がおかしいのは一目で皆は理解出来た。ここまでの力、おぞましい何か、破壊力を持ったネクロ、それに可愛いらしい姿をしたはずの虎白の変貌ぶりに驚愕するしか無いのである。そして、ものの数秒後にリゼ達は恐怖に襲われるのである。


「此処に……強い…力…感じる……」

「ガルルゥ……」


ネクロは一瞬でさっきの場所からリゼ達の前に移動してきたのだ。それも、偶然来たのでは無いのである。

強い力を感じ引き寄せられるが如く移動してきたのだ。だが、ネクロは本来の状態では無い。己の中に眠る力に呑まれているのである。その結果今に至る。


「虎白…お前はひとまず…待機して居ろ…俺が一瞬で片付けてやる……!」


「ガゥゥ…!(ダメだ…身体が言う事を効かない…このままじゃ皆が危ない……)」


ネクロは虎白から降りると武器を構えた。

虎白はその場に残る様に言われ留まる事になる。だが、虎白はネクロの中に眠る力に深く関係している存在が故に逆らえないのだ。それでも、虎白自身の意識は微かに残っていて力に抵抗しているもまだどうする事も出来ないでいた。このままではネクロがリゼ達、仲間を殺めかねない。


「チッ…俺らを仲間だと認識してないようだな。」


「流石に武器を構えられたらそう捉えるしかないよな。」


「ネクロ…どうしちゃったの…?隊長のリゼだぞ?分からないのか?」


「リゼ、今のネクロには届いてないみたいだよ。私もこんなネクロは嫌だよぉ…」


リゼを含む4人は武器を構えつつ、こちらを仲間だと認識してないネクロに動揺を隠せないでいた。


「チッ…来るぞ!」


ディノがそう言うとネクロは瞬時に4人が固まっている真ん中に間合いを詰めてきた。あまりにも速すぎて目では追えないスピードで前とは比べ物にならないくらいなのだ。それと同時にリゼ達は一瞬の隙を付かれてネクロの攻撃を受ける事になる。


「この程度か……遅いな……」


ネクロは一瞬の隙を付いて斬撃をくらわせる。


「チッ…ぐはぁ…」


「な、何…!?ぐぅっ…」


「キャー…」


「キャー…ネクロ…どうして…」


ディノ、ネクサス、ミーファ、リゼは凄まじい斬撃をまともに受けたのだ。だが、幸い大事には至らなかったのだ。4人は隙を付かれたとはいえ、咄嗟にディノが防御系の術を使いダメージを最小限に抑える事が出来たが傷はそれなりに酷い。


「咄嗟に術を使ったがネクロの奴、攻撃力が桁違い過ぎるな……ぐっ…」


「流石にアレを俺の力で奪う事は出来そうに無いな…俺では分が悪いな…ぐは……」


「一応、助かったわ…ディノ。ナイス判断だわ!だけど、今の一撃だけでここまでの威力とは…」


「うぅ…私の回復魔法の治癒力があれば治すのは簡単よ。でも今の一撃の分の攻撃を受けた皆を同時に回復させるには傷が少々深いですね…」


リゼ達はネクロの斬撃をうけてそれなりに吹っ飛ばされていてネクロから距離があった。


「流石にまだ、この力に慣れていない……少々力んで…しまったか……次で終わらせる…!!」


ネクロは力に呑み込まれているがネクロ自信まだ、力に慣れていないらしくとどめを刺し損ねたようだ。


「ガルルゥ……」


虎白は力に押し潰されそうになりつつあるが必死に抵抗してネクロを止めようとしているみたいだが、体がまともに動かす事すらできないでいる。


「チッ…全開で行かなきゃ此処で旅が終わりかねないな。少々傷が、痛むが禁術を解放せざるを得ないか。」


ディノは力を解放しようとしている様子だ。


「そ、そうね。ネクロの目を覚まさせる必要があるわね!イシュリオン力を貸して!」


リゼも全開で行く気みたいだ。


「俺は分が悪いが、俺の取って置きを披露するのがお前になるとは思わなかったよ。ハァァ!」


ネクサスは自分の取って置きをネクロに披露するみたいだ。


「ふぅ~、だいぶ皆の傷は治ってきたみたいね。ディノの言う通り全開で行かなきゃ此処で旅が終わっちゃうね。そんなのは嫌だね。また、皆で旅がしたいし、やる事が達成してないもん!皆ここからは私も本気でいくね~。」


ミーファも本気で行くつもりだ。


「ようやく楽しめそうだ………」


ネクロは不敵な笑みを浮かべ少しずつ力を解放し始めた。


「ガルルゥ……」


虎白は未だにどうする事もできないまま、ネクロの指示通りに待機しているのであった。


~TO be continued〜










予想通りじゃないパターンも書くのも面白そうやな!

閲覧ありがとうございます!

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