嫌な予感の刻
他の小説を読んで勉強してました。
3ヶ月間更新せずにいて申し訳ありません!
では、どうぞ!
虎白の遠吠えはそんじゃそこらの雑魚の遠吠えとは比べ物にもならないものであったのだ。
それは、シオンが怖じ気立つくらいの威力の遠吠えなのだ。
「遠吠えだけでこの破壊力とは流石に俺でも怖じ気ついてしまうくらいだ。だが、面白い。俺が求めてる力その物だ。だが、今回は引くとするか。第一段階の目的はクリアだ。次に会う時が楽しみだ。まぁ、その状態じゃ仲間すら殺めるかもしれんがな。」
シオンはそう言い残すと姿を消した。
「ニゲタカ…うぅあぁぁぁ…全て……破壊……る…」
「グルるるる……うぅ…」
ネクロは攻撃を仕掛けたのだが一足先にシオンは逃げていたのだ。というよりも、一旦引いたのと言う方が妥当である。
だが、その時である。己の中に眠る力を解放したネクロと虎白は苦しみ出したのだ。持っていたら武器をまともに持っていられずにその場に落とし、膝から崩れるように膝をつき、頭を抑えて苦しんでいる。虎白も同様に苦しんでいるのだ。
「うぁ……壊す………何も……かも…」
「ぐるぅぅぅぅ…だ…ダメだ…ネクロ……力に呑まれちゃ……」
ネクロは力に呑まれつつある中、虎白は辛うじて自我はあるみたいだ。
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その頃、結界で街の中に入れないでただただ見ている事しか出来ないリゼ達はなんとか中に入る手段を考えていた。
「なんとか中に入る手段を考えないとね。早く行かないとネクロが危ないから…」
リゼはこのギルドのリーダーであり、ネクロは仲間だから心配しているのである。
「流石にこの結界は並大抵の力では壊せないみたいだ。あのネクロの傍にいた小さい奴の力は未知数って事なのか。」
ディノは自分の力でなんとか出来るんじゃないかと調べていたようだが結界は破れそうに無いみたいだ。
「私達は何も出来ずに見守る事しかできないなんて…ネクロ…無事だといいんだけど……」
ミーファでも結果はどうする事も出来ないみたいで見守る事しか出来ずに無事を祈っていた。
「俺の力でさえ、この結界を無力化する事は出来ないみたいだ。アイツ1人で大丈夫かなぁ…」
ネクサスも結界の前でネクロがいる所を見守るしか出来なかった。
その時である、結界の中のネクロがいる所で凄まじくおぞましい力が溢れ結界が内側から震えだしたのと同時に結界が硝子が割れるみたいに壊れたのだ。
「け、結界が壊れた…?それに、ネクロがいる所だよね…?あそこはさ。」
「チッ、何か嫌な予感がするな。」
「ネクロは無事だよ…ね…?」
「アイツ、殺られたりしてねーだろうな。俺も何だか胸騒ぎがするな。」
結界が壊れたから4人はそれぞれに不安を抱きながらネクロが居るとする所に向かったのだ。
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「………………全てを終わらせる……」
「……ぐるぅぅぅぅ……」
どうやら己の中に眠る力に呑まれてしまったようだ。
それと同時に力が溢れだした。凄まじくおぞましい力が。その力の威力は街を囲っていた結界を諸共せずに壊す程、つまり解放してはならない程であり異界十二魔王を越えるか否かの力を秘めているのだ。そんな力をシオンは狙っていたのだ。
すると、ネクロは武器を拾い虎白に跨りその場を後にしたのだ。ただその場を移動しただけなのにネクロと虎白の周りは消し飛んでいるのである。
「何か今、ネクロがいる所で凄まじい爆発音的なのがしなかったか?」
「確かにしたよ。だって見てみろよ。一部を除きその辺は消し飛んでいるからな。若しかするとほんとにやばいかもしれない。」
「ネクロ…まさか…今ので殺られたりなんかしてないよね…」
「ミーファは縁起もない事は言わないの。ネクロを信じよう。皆、少しスピードをあげるよ!」
リゼ達はネクロのいる所の一部を除き辺り一帯が消し飛んでいるのを遠くから目撃することになった。それで少しスピード上げようとした。
「皆、止まれ!!」
ネクサスがいきなり声を張り上げて言ったのだ。
それと同時にリゼ達の数センチ先が跡形もなく無くなって陥没しているのだ。ネクサスが1秒でも声を張り上げて言うのが遅かったらどうなっていたかは定かでは無い。
「チッ…マジかよ……」
「う、嘘でしょ…?」
「どうしてそこに居るの…?」
「嫌な予感がまさか当たるとはなぁ…冗談キツいぜ…」
4人が目の当たりのしたのはいったい。目の前が陥没しているその中心部にいたのは……
〜TO be continued〜
閲覧ありがとうございます!
次回はリゼ達が目の当たりにしたものとはいったい!