最凶と最強の刻
続編です!
今回はネクロが主体となってます!
「とりあえず、皆頼む。もう時間が無いんだ。俺と虎白に任せてもらいたい。もし、俺が力を制御出来なくなった時は…いや、何でもない。そろそろ来る頃か。」
ネクロは最後に何か言いかけたが、敵の接近を察知したかのように上を見ている。
その間にリゼ達と街の住民は虎白によって街の入口付近まで飛ばされた。
「よし、いい判断だ虎白!」
そう言うとネクロは武器を構える。
「街の入口に結界を張ったから、リゼ達は来れないよ。だから、安心して戦闘に望むんだ!僕も頑張るから!」
虎白もやる気満々のようだ。
「あぁ、ありがとな。来たな……」
ネクロはそう言ったのと同時に目の前の煙の向こうには謎の影があった。
「くっ…。街の全壊は免れたのは幸いだが、計り知れない力を感じるよ…」
ネクロは目の前の敵に圧倒されているようだ。
「はぁはぁ…街の全壊は免れたんじゃない。目の前にいる奴がこの図書館の天井だけを壊して来たんだよ…。どうしてお前が此処にきたんだ!異界十二魔王のトップに君臨するお前が…。シオンッ!!」
虎白がそう言うと煙が晴れてきた。
「よぉ、虎白。俺に封印されて以来、会うことは無かったな。あの時は呆気なかったっけな。まぁ、そんな事はどうでもいい。俺はそこにいるネクロってやつに用があるんだ。」
シオンはそう言いつつ近づいて来る。
「くっ…近づいて来るだけでも力で押しつぶさられそうだ。それにしても異界十二魔王のトップって言ったか!?なんで、こいつが俺に用があるんだよ。まさか………」
ネクロはかろうじて話せているみたいだ。
「そのまさかだよ…!」
後ろからネクロの耳元でシオンの声が聞こえるのと同時にシオンはネクロを掴みに手を伸ばしている。
「ハッ、いつの間に。早くネクロそいつから離れて。シオンはネクロの中に眠る力目当てだ。いや、もしかしたら…。ネクロが離れる前に捕まってしまう。ガルぅ間に合わないか、少し痛いけど我慢してネクロ。白虎雷峰!」
虎白はネクロに微力程度の攻撃を放ち吹っ飛ばした。
だが、微力じゃなければネクロは完全に重症になってしまう程の攻撃なのだ。
「ちっ…流石に簡単にはいかないか、虎白とこいつが力をコントロール出来たとしたら流石の俺も分が悪いな。さっさと済ませるか。」
シオンはネクロを捕まえ損ねたと同時に虎白の攻撃を受けたが無傷だ。
「くっ…流石に効いたぜ…。だが、そうしてもらわなかったら俺は捕まっていただろうな。瞬時に背後を取られあげく捕まりかけた。普通なら高速で移動する相手は俺は慣れてるから俺の目で追えるがシオンって奴は見えなかった。むしろ、気づいた時には目の前には居なかった。俺の中に眠る力目当てならコントロールするしか助かる術はないか。」
ネクロそう言いながら武器を構え態勢を直した。
「ごめん。助けるにはさっきの事をしなければ、間に合わなかったから。とりあえずはシオンを倒す勢いで行かないと捕まって終わりだ。まずは、協力して行くよ。ガルぅぅぅ。」
虎白は可愛い見た目から白狼の如く姿を変えた。
「虎白がその気なら、俺も修行した力を解放しなきゃだな。この双剣も俺の力に応えて力をかしてくれるみたいだしな。やるか。ハァッ。これが新しい力の解放か。フフッ。」
ネクロは力を解放して光の羽衣も身にまといやる気全開だ。
「ほぉ、俺と殺り合おうってか。いいだろう、かかってこい相手になってやる!」
シオンはそう言いつつその場で腕を組んでいる。
「虎白こっちから仕掛けるぞ。流石にシオンにはいきなりでもこれを使うしか無い。神風流最終奥義、疾風龍円斬」
ネクロはそう言いつつ高速で攻撃を仕掛ける。
「白虎雷峰!!」
ネクロの合図に合わせるように攻撃を仕掛けた。
1人と1匹の攻撃はシオンに直撃した。
「ほぉ…その程度か?フンッ!」
シオンはネクロの攻撃を片手で受け止め、虎白の攻撃は握り消し去っていた様だ。
「何!?最終奥義が意図も簡単に片手で受け止められた…ハッ、ぐっ…」
ネクロはそう言ったと同時にシオンに弾き飛ばされた。
「な、僕の攻撃までも掻き消すのか…。僕が封印されてる間に力をつけたのか…?いや、シオンはまだ二割も力を出してない。まさか…僕の力が訛っているのか…!?」
虎白は動揺し始めた。
「今度はこちらから行くぞ。ネオ・マサラカト…」
シオンはそう言うと攻撃モーションに入ったかと思えば瞬時にネクロと虎白の間合いに入り物理攻撃を仕掛けたのであった。
〜TO be continued〜
閲覧ありがとうございました。
絵師さんに只今、この小説の絵を描いてもらってるので、そのうち載っけていきたいと思ってます((*´∀`*))