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開かれざる扉が開く刻  作者: 如月静月
第5章〜古い書物と精霊の刻
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古い書物と精霊の刻

毎度毎度投稿遅くてすいません!


どうぞ!

5人はようやくとてつもなくでかい図書館に辿り着いた。そこで、ネクロ達が目にしたのは部屋中に広がる何万という数の本や古い書物であった。


「マジかよ…この中から一つを見つけなきゃいけないなんて。気が遠くなりそうだ。」


ネクロがポロッと言葉をもらした。


「まぁ、ネクロの中に眠る力の謎を知るには見つけるしかないさ。」


ネクサスは慰めるかのように言った。


「チッ、何の慰めにもなってないじゃねーか。今回ばかしは、これだけの中から一つを見つけるには俺の力が必要になりそうだ。」


ディノは珍しく突っ込んできたが、協力はしてくれそうだ。


「わぁ、いっぱいありすぎて眠くなりそうです。」


ミーファは相変わらず呑気である。


「全く、ミーファは戦闘以外は呑気なのは変わらないな。まぁ、それは置いといてさっそく探すとするか。各自、隅から隅まで満遍(まんべん)なく探し、多少なりともネクロの中に眠る力の事が書いてある物を集めてそこのテーブルの所に集合とする。それじゃ、各自探索始め!」


リゼがしっかりと指揮を取り指示をした。


「了解」


ネクロ、ネクサス、ディノ、ミーファはそう言って探し始めた。



〜それから、探し初めて30分が経過した頃〜


「かぁ、全くそれらしい物が見つからないなんて。どうなってんだよ此処は。もう少し先の方を探してみるか。」


ネクロは文句を言いながら先の方を探しに行った。


「チッ、それらしい書物は俺が見る限り何100以上もあるな。仕方ない、一つずつ見て回るか。」


ディノは特殊な能力を使っており、本や書物のオーラが見えているようだ。


「ちょっと待てよ、この書物は私が持っている古い書物に似ているな。だが、中身は全くの別物なのか。はぁ、どうすれば見つかるのやら…」


リゼは本を見て思っているのである。


「んー、ここじゃないなぁ。もう、多すぎて目が回りそうだよぉ。でも、ネクロの為に頑張らなきゃ!」


ミーファは何かと頑張るのであった。


「ふーん。ここら辺にある書物や本は探してる物とは全く違うな。だが、流石に多すぎだろぉー!」


ネクサスは心の中で叫んでいるのであった。



そんな中、ネクロの頭に直接話し掛けるかのように何かに呼ばれるような感じを受けた。


「……こ……こ…。」


「誰だ、俺の頭に語り掛けてくるのは。」


ネクロが呟いた。


「……こ……こ…。君……探し……る…物…。」


「まさか、俺が探してる古い書物自体が俺に語り掛けて来てるのか?だが、確かに声はした。いったい君は何処にあるんだ?」


ネクロは一か八か聞いてみた。


「……上……み……て……。君……なら…分かる…から……」


それ以降、声は聞こえなくなった。


「上って言っても、何処なんだ。俺なら分かるって。ということは、俺にしか見つけられないんだ。こっちか…」


ネクロは何かに誘導されるかのように上に行くのであった。


それに気づいた者が一人いた。ディノだった。


「あいつおかしいな。何故に上に探しに行ってるんだ。上にはめぼしい物はオーラを見る限り無いに等しい。まぁ、少しつけてみるか。」


ディノはネクロの動きに不自然に思い気付かれないように後を付け始めた。


「こ…こ…。」


「この辺りから、聞こえる様な気がするけど、どれだろう。ん!ここだけ妙に本の色が違うなって…うわぁぁ。」


ネクロが何かに気付き触れた途端ネクロは消えた。


後を付けていたディノはネクロが突然消えたのに動揺している。


「ううん…。此処はいったい…」


ネクロは謎の場所に居たのだ。


「こ…こ…!」


「あそこに一つだけ古い書物があるな。しかも、俺を呼んでいたのはこの書物なのか?」


ネクロは不思議に思いつつも書物を読もうと触れた途端、書物から何かが解き放たれた。


「フゥ〜!ようやく出れた。僕を封印から助けてくれてありがとう。」


ネクロを呼んでいた声と同じ声が聞こえる。


「えっ、まさか、俺を呼んでいたのは君なの…?でも、どうして俺は君の声に気づけたんだ?」


ネクロは状況を飲み込めてない。


「君が気づけたのは、君の中に眠る力に関係しているからさ。この僕がね。君はその力に呑まれていけないんだ。その力に呑まれたら君は理解しているよね。僕はその君の中に眠る力と密接な関係にある。と言っても僕は敵では無い。君はその力をコントロールする為に此処に来たんだろう?」


声の主が淡々と話す。


「いきなり出てきて淡々と話されても理解するのに大変なんだけど。ていうか、何者?名前くらい言ってもいいんじゃないかな?俺の中に眠る力に密接な関係にあるとか言ってるけど本当なのか?」


ネクロは聞き返した。


「えっ?あ、そうだったね。いきなり淡々と話されても困るか。僕の名前は虎白(こはく)。見ての通り精霊みたいなもんだよ!その前に、何故君を此処に飛ばしたかと言うと君を付けてくる奴がいたからだ。ガルぅぅ。僕が片付けてくるよ。」


虎白は謎の空間に浮かぶ泡に映る奴を攻撃しようとしていた。


「えっ、付けられてたって…待って待って。攻撃しちゃダメ!そいつは俺の仲間だ。」


ネクロは即座に止めに入る。


「君の仲間なら大丈夫か。それより急がないと大変な事になる。君たちは知らないと思うけど、此処に、つまり、さっき居た所に数分したら計り知れない力を持つ者がきてこの街は消える。まぁ、この空間に居れば安全だけど、君の仲間は此処には飛ばせない。」


虎白は焦りつつも冷静に説明する。


「待って、それじゃ皆、消えちゃうじゃないか!そんなのは嫌だ。どうにか出来ないの…虎白?」


ネクロは真剣に聞き返した。


「んー、しかしだな…。その敵と僕は対等まではいかないが、追い返す事くらいなら出来なくはない。だけど、あの姿にはなりたくないんだよね、僕が僕自身をコントロールできなくなるかも知れないからだ。それと同時に君の中に眠る闇の力が目覚めさせてしまう原因にもなる。言ったろ?密接な関係にあるって。それでも君は仲間を護りたいか?護りたいなら、僕を、封印していた書物を取れ。君の中に眠る闇の力は僕次第で目覚めてしまうんだ。そう書かれているはずだ。でも、目覚めさせてしまったとしてもコントロール出来れば、君と僕は更に高みへ行けるかも知れない。その反対に出来なければ、君と僕は闇に堕ちるリスク付きだ!それでもやるなら僕は従うよ」


虎白は敵なのか味方なのか理解しかねる。


「あぁ、それでも構わない。俺はその為にここまで来たんだからな。早く戻ろう。皆が心配だ。虎白頼む!」


ネクロはそう言うと虎白は元の場所に飛ばした。


突然消えたネクロが次は突然現れた。それも白い虎みたいなやつと一緒に。


「お前突然消えてどうした?辺りを探したが全く見つけられんかった。それで、探している書物は見つけたのか?それに、なんだ?その白い虎みたいな奴は?」


ディノは冷静に聞き返した。


「ムキィー。白い虎みたいな奴とはなんだー!虎白だ!こ・は・く!全く…これだから…」


虎白が話しているのを(さえぎ)りネクロが説明する。


「こいつはこの書物に封印されていたんだ。俺の中に眠る闇の力と密接な関係にあるらしい。」


ネクロはそう言って書物を見せた。


「確かに、他のオーラとは格段に違う。見つけられたようだな。変な毛むくじゃらと一緒に。とりあえず、皆と合流しないとだな。」


ディノは力を使い皆に語りかけようとした時


虎白が、力を使い瞬時にネクロの仲間を集めた。というとか無理やり飛ばしてきた。


「えっ!?なんで、ネクロが目の前にいるの?!」


リゼは動揺している。


「あれ〜此処はさっきの所と違うようなぁ〜。あ、ネクロとディノ!それに皆、なんでいるのー?」


ミーファは驚いているのかマイペースなのか。


「俺はなんで此処に、さっき居たはずの所じゃないな。もしかして飛ばされた?!まさかね〜」


ネクサスも動揺している様だ。


「そのまさかだよ!」


虎白がネクサス、リゼ、ミーファに言った。


その前にネクロとディノは驚きのあまり開いた口が塞がらない。


「何この可愛い生き物はネクロ説明しなさい。」


リゼとミーファが声を揃えて言う。


ネクサスは状況を把握できない様子だ。


「えっ、まぁまぁ、落ち着いて。こいつは虎白って言うんだ。この書物に封印されていた精霊らしいんだ。それと俺の中に眠る闇の力と密接な関係にあるらしいんだ。そんなことよりも大変なんだ。数分後に計り知れない敵が此処に来るらしいんだ。そいつがきたらこの街もろとも簡単に消し飛ぶ。そいつを追い返す為に俺と虎白だけで、やらせてほしい。」


ネクロはそう言った。


「はっ?!」


4人は声を揃えて言ったのであった。



〜〜〜〜

その頃、異界十二魔王のトップがネクロ達のいる街にたどり着こうとしていたのであった。


「もう少しで着く頃か…」


???は呟いていたのであった。不敵な笑みを浮かべながら。


〜TO be continued〜

次回は遂にトップの奴が登場!ネクロ達はどうなるのでしょうか!


次回をお楽しみに

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