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開かれざる扉が開く刻  作者: 如月静月
第4章〜伝説の鍛冶屋と御対面の刻
32/41

自分の中に眠る力の刻

1ヶ月以上待たせてすいません!

「ハァァ、何だこの感覚は…?力が(みなぎ)って来る。もしかしたら、これなら行ける!」


ネクロは力を研ぎ澄ませナーガ師匠の一瞬の隙を狙った。


「こやつ、ようやく力をものにした様子じゃな。だが、此処で手を抜く訳にはいかない。わしも全力でいくぞ。ハァァ。こちらからいくぞ。」


そう言うとナーガはネクロに全力で攻撃を仕掛けた。


「今だ…!」


ネクロはナーガ師匠の攻撃が一瞬、(りき)んだ所を狙い、目にも止まらぬ速さで攻撃をした。


離れた所で見てるディノ、リゼ、ミーファ、ネクサス達は何が起こったのか分からず困惑している。


すると煙が晴れてようやく見えて来た所で、立っていたのはナーガ師匠だった。


「ハァハァ。間一髪で斬撃を交わし、急所突きを入れる事ができたわい。しかしこやつ本気でわしを殺るつもりだったのか…?あの時のあの目はまさか…。だが、あの斬撃はいずれにせよ、危険なものになりかねんな…。だが、こやつはその力をコントロールしなければならない。今は制御を怠ると仲間まで手にかけてしまうかも知れんぞ。」


ナーガ師匠はそう言うとふらついてその場に倒れた。


一方ネクロはというとナーガ師匠の急所突きにより気絶していた。


それを見ていた4人はすぐさま駆け付けナーガ師匠とネクロをミーファの力で回復させてあげた。


「ん、んぅ。俺は一体…。さっきの試練は?」


ネクロは咄嗟に言うと、


「ネクロはナーガ師匠に気絶させられてたよ。」


リゼがネクロにそう言った。


「ネクロは気付いてないのか…?さっき煙が邪魔で見えなかったが、微かに目にも止まらぬ速さで斬撃を師匠に仕掛けていた。あの目は殺るつもりだったのか?恐るべき力だな。」


ネクサスはネクロの力に表情にはだしてはいないが驚いている。


「俺は、負けちゃったかぁ。あははは」


ネクロは残念そうに言うと


「いや、お主の勝ちじゃよ。避けるタイミングをミスっていたらわしは死んでいただろう。その双剣を改良してお主がより使いやすくしてやる」


ナーガがそう言うと双剣を、預かり作業の準備をし始めた。


「師匠、私も手伝います。」


ネクサスが、そいうとナーガに着いって行った。


「まぁ、とにかく良かったね!」


リゼとミーファが声を揃えて言った。


「あぁ、そうだな。でも、さっきの力…俺に制御出来なかった…。その瞬間俺じゃない奴が乗り移ったみたいに感じた。もしかしたら、ネスト兄さんだったりしてな。まさかね、有り得ないか。」


ネクロはあまり嬉しそうではない様子だ。それと同時に何かの力が自分の中に眠っている事に気付き始めていた。


「ネクロから異様な力をさっき一瞬だけ感じた。俺の禁術のものに少し似ていたような。又は、それ以上の危険な何かなのか…。」


ディノは無言でネクロを見ていた。



〜〜〜〜〜〜〜〜

それから数時間が経過した頃合にナーガ師匠とネクサスがネクロ達の所に戻ってきた。


「ようやく出来たぞ。ほれ。」


ナーガは出来上がった双剣をネクロに渡した。


「おぉ、これが生まれ変わったエクスレイヴか。」


ネクロは嬉しいそうに素ぶりをした。


その瞬間


自分の服が切れた。


「えっ、なんで服が切れちゃったの?」


ミーファが驚いている様子だ。


「前よりも切れ味があがり、素ぶりしただけでカマイタチまで起こるとは。」


リゼは咄嗟に危険な気がした。


「えっ、服が切れた…?なんでー。軽く素ぶりしただけなのにカマイタチまで…?」


ネクロは驚いているが、ネクロよりも周りの皆が一番驚いている。


「気をつけろ、出来たばかりは扱いに注意じゃぞ!なんせわしが作ったものだからな。」


ナーガは笑いながらネクロに言った。


「師匠、笑い事で済まされませんよ。全く。これだから師匠は…」


ネクサスは師匠に呆れている様子だ。


その時いきなりナーガがまじまじとネクロに言葉を放った。


「ネクロ、お主に言っておくことがある。皆もよく聞いておけ。ネクロお主自身の中に光の力と反対に黒い力が眠っている。つまり、お主が闘ってきた魔王の力と似ている。力が眠っている。」


ナーガはハッキリと言った。


「えっ…?い、今なんて…」


ネクロは驚いた顔でナーガ師匠を見た。


「ネクロの中に魔王達と同じ闇の力が眠ってるの?そんなはずないじゃない。」


リゼは咄嗟に言う。


「そんなことあり得ません。」


ミーファも咄嗟に言った。


「いや、本当かもしれない。さっきのナーガ師匠との試練の時に異様な力を一瞬だけ感じた。そうだろネクサス!お前もきづいてんだろ。」


ディノはネクサスに問いかけた。


「あぁ、俺もネクロから何か感じたのは確かだ。だが、闇の力が眠っているまでは、分からなかった。」


ネクサスは青ざめた顔で言った。


「そんな訳…無いはずだ!俺の中に闇の力が眠っているなんて…。確かにさっきの試練で何か俺も感じたのは確かだ。でも、闇の力だって言うのかよ…。」


ネクロは焦っている様子だ。


「いや、本当じゃよ。わしが言うんだから、下手らしたら死んでいたかもって言ったじゃろ。それをコントロールする事ができればお主は更に強くなれるだろう。だが、コントロールできなければ闇の力が目覚めた時お主は大事なものを失うことになるぞ。でも、その双剣がお前の中の力をコントロールする鍵だ!コントロール出来た時、その双剣は白と黒の輝きを放つだろう。」


ナーガはネクロに説明した。


リゼとミーファは納得したくはないが、納得せざる得ない様子だ。


「俺がコントロール出来た時、生まれ変わったエクスレイヴは白と黒の輝きを放つのか。もし、出来なければ大事なものを失うことになってしまうのか。」


ネクロは葛藤している様子だ。


「お前がコントロール出来なかった時は親友の俺がお前を止めてやるよ。だから、安心しろ!」


ネクサスは笑顔で言っているが内心不安である。


「チッ。その時は俺はお前を容赦なく消す。それだけだ。」


ディノなりにフォローしたつもりだ。


「あぁ、もしそうなったらそうしてくれ。」


ネクロは笑顔でディノやネクサスは勿論のこと皆にも言った。


「その時がこないこと私とミーファは祈っておくさ。」


リゼは言った。ミーファも同意見だ。


「お主には良い仲間がいるんじゃな!それなら、打ち勝つ事が出来るかもしれんな。」


ナーガはそう思っていたのであった。


ドクンドクン…


確実にネクロの中の闇の力が目覚め掛けている事にネクロはハッキリと感じていた様だ。


〜TO be continued〜



閲覧ありがとうございます!


前よりも完成度は劣ったかなぁ…。゜( ゜இωஇ゜)゜。

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