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第3話

やっとこさ出来ました(汗)


とりあえず、秋雨さんの投稿キャラとGAUさんの投稿キャラとチル兄さんの投稿キャラの登場です。


【ソード】

ギガントゴブリンを倒しWSを返還した俺達はゴブリンの巣の中を探索し、アイテムや武器・防具を入手した。

その中には【猫妖精の荷物】と呼ばれるクエストアイテムがあった。

「やったねおにい♪」

「ああ、これを猫妖精に渡せばイベントクリアだな」

「他にも武器と防具も手に入ったしね~♪」

ベルとリズヴェントの二人と会話しながら俺は猫妖精の下に向かって歩き出す。



『ボクの荷物ニャー!ありがとうニャ。おかげで助かったニャ♪そうニャ、お礼をしニャいといけニャいニャ』

俺達が戻って来るのを待っていた黒毛の猫妖精は俺が差し出した荷物を受け取るとごそごそと荷物をあさり出した。

『ニャんかニャいかニャー?お、これニャらお礼にニャるかニャ?』

そう言って猫妖精が取り出したのは赤・青・緑の三色の3つの玉。

『これは精霊玉と言う内部に精霊を宿した聖玉ニャ。それぞれ火・水・風の精霊が宿ってるのニャ。これをあげるニャ♪』

「ありがとう」

俺が礼を言って精霊玉を受け取ると

『礼を言うのはこっちの方ニャ♪本当に助かったのニャ。ありがとうニャ♪』

猫妖精は尻尾をピーンと立てて荷物を背負った。

『ボクの名前はタマ。アルヴィーの街で地図作成人(マッパー)をしているニャ。アルヴィーに来たらボクを訪ねて欲しいニャ』

「俺はソード。こっちは妹のベルだ」

「ボクはリズヴェントだよ♪」

『ニャ♪ボクは色んなダンジョンを巡って地図を作っているニャ。もしソード達がダンジョンの地図を必要とするニャら格安で地図を作ってあげるニャ♪』

最後にそう言って猫妖精のタマは去って行った。


【イベント【猫妖精の頼み事】をクリアしました。WSのレベルが1上がります】


イベントクリアでWSのレベルが上がったな。

「工房でWSのステータス上げないとね♪」

工房とはWSO内の全ての街に一つはあるWSの整備を行う場所でレベルが上がった際に整備を依頼するとWSのステータスを上げる事が出来る。

尚、プレイヤーの場合はドワーフ・鎚を選び最初のクラスチェンジで鍛冶士を選ぶと自身でWSのステータスを上げる事が出来るようになる。

ただし、ギルドに所属し工房を設置して貰う事が条件となる。

まぁ、俺の知り合いにドワーフの鍛冶士はいないからNPCに頼むしか無いんだけどな。

「お兄、早く街に戻ろ♪」

「ああ、街に戻るとしよう」

「ところでさ、今回のイベントの事攻略掲示板に上げる?」

「条件がわかってないんだが、俺達と同じ状態なら発動する可能性は高いか。ベル頼めるか?ただし、攻略掲示板の方じゃなく初心者掲示板の方に上げとけ」

リズヴェントの質問に俺はベルに指示を出した。

因みに攻略掲示板じゃなく初心者掲示板の方に上げる事にしたのは、初心者救済の為だ。

「オッケーお兄」

「じゃ、街に戻るか」

「街に帰ろー♪」

こうして俺達は初のイベントをクリアして街に向かう事にした。

【ソード・エンド】



【???】

ソード達がギガントゴブリンと戦いを始めた時と同じくして、始まりの街より西に十数キロ離れたガレンの森の奥深く。

ガサガサと音を立てて二人組の戦士が現れた。

「おい、大丈夫か?」

「ああ。しかし、一体誰が俺達を狙ってんだ?」

二人組は互いに無事を確認しあうと木の幹に身体を預ける。

「くそっ!俺達がここまで追い詰められるとはよ!」

「PKやってただけなのによ」

この二人はPKギルド【スコーピオン】に所属しておりこの日も初心者を狙ってPKを仕掛けたのだが、何者かに狙撃されガレンの森に逃げ込んだのだ。

「まあ、これだけ障害物があれば狙撃なんざ・・・・・・」

ズダン!

「・・・・・・あ?」

出来ないだろ?と続けようとした時、一発の狙撃音がガレンの森に響き二人組の1人がゴボッと血を吐いた。

「なっ!?」

『何処に逃げようと無駄だ。俺の弾丸は絶対を持って敵を撃ち抜く』

ガレンの森に響く謎の声に二人組が辺りを見渡す。

「くそが!姿を見せやがれ!!」

「ぐっ!」

男達は叫ぶが謎の狙撃者は姿を見せる事は無い。

『貴様等がPKしてきたプレイヤー達の苦しみと怒りをその身に受けろ』

ズダン!

「が!」

最初に狙撃された男の眉間に穴が空き、男のHPがゼロになり男の姿が光の粒子に変わる。

「ちっ!」

相方が消えると残された男は再び逃げようとするがその足を銃弾が穿ち男はその場に転げる。

「ぐぁぁぁぁっ!?」

『TheEndだ』

再び森に響いた狙撃者の声を聞きながら男は銃弾の雨を受け光に変わるのであった。


「・・・・・・よし」

二人組が死に戻るのを確認した後、その男は自身のメインウェポンのスナイパーライフルのスコープから目を放した。

頭にバンダナを巻き身体を漆黒のマントに包み込み、腕をガントレットで守り足にレア装備の閃光のブーツを履いた痩せ型のエルフの男は立ち上がると側に垂れていたロープを手に取ると立っていた大木の枝からロープを伝って地面に降り立った。

「さて、(ねぐら)に戻るとするか」

エルフの男は再びスナイパーライフルのスコープを覗くとロープの先に着いている鍵爪を狙ってトリガーを引いた。

ライフルから発射された弾丸は寸分違わず鍵爪を弾きエルフの男はライフルを背中に背負うと鍵爪付きロープを回収してその場を立ち去ろうとした。

その時である。

「ようコウキ」

「・・・・・・ラースか。こんな所でどうしたんだ?」

エルフの男・コウキに声をかけてきた男の名はラース。

このWSO内で最強プレイヤーの1人である。

「いや、近くでPVPやってたら狙撃音が聞こえたからな。多分コウキが居ると思ってな。見にきた」

「・・・・・・相手は女性プレイヤーか?」

「・・・・・・何故分かる」

「その頬の紅葉を見れば誰でも分かるよ」

コウキは眉間を押さえながらラースに告げる。

ラースは確かに最強プレイヤーの1人だが、女性の扱いに難がありWSO女性プレイヤー達の評判はすこぶる悪いのだ。

「ラース、少しはその悪癖直せよ」

「うるさいよ!」

コウキはため息を付きながらラースと共にその場を後にするのであった。

【???・エンド】



【ソード】

俺達は始まりの街に戻って来ると冒険者ギルドに向かい、クエストカウンターでベルが受けたクエストの精算を済ませた。

「お兄、闘技場でプレイヤーバトルやってるみたいだよ。観に行く?」

プレイヤーバトルはWS抜きの純粋なプレイヤー同士の技の競い合いで冒険者ギルドの闘技場でのみ行う事が出来る。

しかし、これには制約があり相手のHPを0にしては為らないのだ。

因みに、PVPはWS有りの制約無しで例え負けてもステータス異常にはならない。

「誰がやってるんだ?」

「どうもキョウ姉っぽいよ?」

「キョウさんなんだ・・・・・・ってソード速いよ!?」

「みょあ~!?」

俺はベルからキョウ姉の名前を聞いた時点でベルの手を取ると猛ダッシュで闘技場に向かった。

「ちょっ!?待って~!置いてかないで~!?」

1人置いてかれたリズヴェントは慌てて俺とベルの後を追って走り出すのであった。



俺とベルが闘技場に到着すると丁度1人の女拳士が相手のプレイヤーを殴り飛ばしている所だった。

「キョウ姉、相変わらず豪快だよね」

「キョウ姉だからな」

女拳士の名はキョウ。

俺とベルの2つ上の幼馴染みでベルがWSOを始めたきっかけの女性でもあり、俺にとっては幼馴染み以上に大切な人だ。

『おいおい。どうしたよ自称最強プレイヤーさん。オレに礼儀とやらを教えてくれるんじゃないのか?』

キョウ姉が相手プレイヤーにやれやれと言った感じに肩をすくめて言い放つ。

「一体どんな状況でPVPになったんだ?」

俺が誰に言うでもなく呟いた言葉に反応する者は誰も居ない・・・・・・筈だった。

「私が教えてあげましょうか?」

反応が返って来た事に驚いた俺が振り向くとそこにはWSOプレイヤーでもトップランクの魔術師のアイスさんがにこやかに笑顔を浮かべ立っていた。

「アイスさん!」

「アイ姉!」

俺とベルがアイスさんの名前を呼ぶとアイスさんは水色のロングヘアーを靡かせながら俺とベルの直ぐ側まで近づいてきた。

「ソードもベルも久しぶりね?元気してた?」

「はい。アイスさんもお元気そうで」

「アイ姉アイ姉!私達、さっきWSのレベル上がったんだよ!」

俺がアイスさんに挨拶しているとベルがぴょんぴょんと跳ねながら先程のイベントの事をアイスさんに報告する。

「猫妖精の頼み事?初めて聞くイベントね?多分ソード達が初めてじゃないかしら?」

「まあ、ゴブリン退治でパーティー組む奴は居ないだろうしな」

WSO内で最弱のモンスターだもんなゴブリンって。

初心者でも囲まれなかったら一人で討伐出来るしな。

「それより、キョウ姉はなんでPVPやってんですか?」

「えっとね?私とキョウがクエストから帰ってきた時にクエストカウンターであの対戦相手に絡まれたのよ。多分、女二人だから甘く見てたんだと思うし彼自身も高ランクプレイヤーだし、倒しやすいと思ったんじゃないかしら?」

「「うわー。馬鹿じゃない?」」

アイスさんから聞いた事情に俺とベルは声を揃えて対戦相手を罵倒する。

「キョウ姉とアイ姉を相手に絡むって馬鹿の極みじゃん」

「キョウ姉は売られた喧嘩は倍返しで買う人だからな」

俺がそう言うと同時にキョウ姉の方も決着が着いた。


【バトルエンド!ウィナー・キョウ!】


「どうやら終わったみたいね?さ、キョウを迎えに行きましょうか?」

アイスさんが笑顔で言って俺達を促す。

「行こ、おにい♪」

「ああ」

俺とベル、そしてアイスさんは試合を終えたキョウ姉を出迎える為に闘技場の控え室へと向かって歩き出すのであった。




【おまけ・その頃のリズヴェント】


ソード達がキョウを出迎えに向かった時、リズヴェントはどうしていたのかと言うと・・・・・・。

「おぶおぶおぶ!?」

「ちょっ!リズー!?」

「ああ!リズが人混みに流されたー!?」

闘技場から出ていく観客の流れに逆らえず、リズヴェントはそのまま流されていき、リズヴェントの友達であるセイラとレイチェルは慌ててリズヴェントの救助に向かうのであった(笑)


終われ(笑)


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