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夢遊病ジャニー

作者: ゆうま

それはある夜、弟は夜中になぜか急に目が覚めた。まるで、なにかが弟を見ているかのように・・・だが部屋には誰もいない。弟は外を見た。すると・・・まだ真夜中なのに一人で歩いている男がいた。よく見ると男は寝ていた。おそらく男は夢遊病なのだろう。すると、男が急に弟の方を向いてきたではないか!まるで弟を睨んでいるかのように・・・そして弟は、男と目が合うと「うっ・・・」そう声を上げて倒れてしまった・・・

ーーーーーーーーー1週間後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

兄は困っていた。最近弟がまるで息が止まったかのように目が覚めなかった。さらに夜になると、弟が寝たまま食べ物を食べ散らかしたり、家中をめちゃくちゃにしてしまったりと、まるで弟が夢遊病になったかのようだった。さらに、弟を病院連れて行こうと近づくと弟は、何やら怨念や殺気に満ちていた。これはヤバイと兄は思い、霊能者に弟を見てもらうことにした。すると、霊能者のおばさんは、『これは夢遊病ジャニーの呪いだね』と言い出した。すかさず兄は、夢遊病ジャニーってなんですかと聞いた。おばさんはすかさず、『とある男の名前さ』と言い出した。話によると、『男の名前はジャニーと言う人らしい。もともとジャニーは、妻と娘との三人で幸せに暮らしていた。だが、ある日、ジャニーが働いていた会社が潰れてしまった。ジャニーはバイトを掛け持ちして働いたが、家計は苦しくなるばかり。妻は「早く、就職先を見つけて働きなさい!!」と、怒ってばかりだったが、そもそも妻は家でも外でも働いてもいなかった。挙げ句の果てに家計が苦しいのに、妻は豪遊ばかりしていた。それでとうとう娘は、パパ活でお金を稼ぎ始めてしまった。さすがにジャニーも大激怒。それでジャニーは裁判を開くが、なんと妻と娘はグルだった。そのせいでジャニーがパパ活を始めさせたと娘が嘘の証言をして、結局、ジャニーは裁判で負けてしまった。挙げ句の果てに妻と娘は浮気相手の男のもとに行ってしまった。ジャニーは、ショックとストレスから寝たきりになってしまった。さらにジャニーは夢遊病になってしまった。そんなある夜、ジャニーは、夢遊病の状態で道路に飛び出した。その時、トラックが男の方に突っ込んできた。トラックは必死にブレーキを踏んだが、意味は無く・・・ジャニーはトラックの下敷きになってしまった。そしてジャニーは、夢遊病の状態のまま亡くなってしまった』とおばさんは言った。兄は弟を元に戻す方法をおばさんに聞いた。おばさんは、『ジャニーは13日の金曜日の午前3時に人を乗っ取ってしまう』と言った。そしてジャニーは人を乗っ取る際に乗っ取る人の体から出て、改めて体を完全に乗っ取るらしい。ジャニーが体から出てきてきた時に口に含んでいた塩水をジャニーの怨霊にぶっかける。そうすれば、ジャニーの怨霊は悲鳴を上げて逃げていくらしい。今日が13日の金曜日だった。兄はすぐに塩水を用意した。そして午前3時を待った。今は午前1時だった。

ーーーーーー2時間後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

兄は時計を見ると、午前2時59分だった。兄は慌てて塩水を口の中に含んだ。そして午前3時、弟は突然立ち上がり、禍々しく光り出した。そして弟の体からジャニーの怨霊が出てきた。ジャニーの怨霊は兄を見るなり笑い出した。そして弟の体の中に入ろうとしてきた。すかさず、兄は口の中に含んでいた塩水を、ジャニーの怨霊にぶっかけた。ジャニーの怨霊は「ギャアアアア」と悲鳴を上げて逃げていった。おばさんによれば、『もう弟を乗っ取ることは二度とない』と言った。そしておばさんは帰って行った。それから、兄弟は平和に暮らした。

<><><><>一方、おばさんは・・・><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>

『はあ・・・呪いを祓えるなら、まだ良い方だよ』そうおばさんは言った。『それにしても母と祖母はとんでもないことをしてしまったもんだよ。まあ、母と祖母はトラックに轢かれて、私が生まれてすぐに死んでしまったけれどもね。まあ・・・祖父を見捨てて自分たちだけのうのうと幸せに暮らしていた罰が当たったのさ』そうおばさんは言いながら仏壇にお参りをした。その仏壇にはジャニーの写真が飾ってあった・・・

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