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今日から学校と仕事、始まります。②莞

事実だけ言うと、対応がなってないってさ

作者: 孤独

オチまで綺麗にやれと言われた気がした。

別に日常茶飯事だから別にいいが、その度に対応が悪いと言ってくる。


「え、今日は届いてないですけど」


不着の対応で……唯一、こちらが確実に打ち負かせるというか、どうしようもねぇじゃんってタイミングでそーいう対応をされる。


『そんなはずはない!!一昨日出したって言っているんだ!!』

「そーですか。でも、今日はなかったんで」

『ふざけるなぁっ!!探せ、ボケ!こっちは急いでるんだよ!』

「はー。再発行とかってできるんですか?あ、探せと言われても、今日は届いてなかったんですけど」


月曜日に到着するはずのものが届かない。

金曜日出しているはずなのに……。

普通の考えなら月曜日に届くのだが、誤送やらでどっか行ってるか、分からないもん。おまけに電話の相手が言っているのは、ちっと厄介なもんだ。


『”運転免許更新のハガキ”がなんで届かないんだーーーー!!!』

「さぁ~~。分かりませんね」


小さいモノだから簡単じゃん。というお話ではない。

1割か、2割ぐらいはこっちの責任あるのかなって思う事もあるが。まだ到着すらしてない段階でこんな対応をしろと言われると、0である。だって、届いてすらいねぇのに何をするんだという……。



ガチャッ


「探せだそうです。俺は帰っていいですか?」

「いや、出したの先週の金曜だろ、森橋。まだ、到着してねぇだけだろ。日曜挟めばそーいうのがある」


もっともらしい回答をする木下であったが、これがどーして届かないか、色んな偶然が起こったとかじゃなく。お互いの怠慢が招いた事もあるというもの。

無難な解決どころは木下の言ったそれであるが、……


「土曜日に届いていて、客が失くしたんじゃねぇの?あれ、チラシとかに挟まる時があるからよ。客がダイレクトメールと間違えて捨てるパターンもある」


不在票が入ってねぇとかいう、クソクレームを喰らったばかりだから、そーいう事を言う山口。

金曜日の何時に差し出したのか分からないから、その可能性も無くはない。

また、そーいう考えは本来到着する日から、数週間経った辺りで連絡が入るから、マジで知らん。

正直こーいうご申告は、滅茶苦茶こっちに当たってくるので、困りものだ。どーしようもないって。



「うーん、どうかなぁ。この方って1年前に越して来た方じゃないか。もしかして、免許の住所が昔のだったりするんじゃないかな。実家の住所のままとか、不思議じゃないし」



運転免許に記載している住所のところに、そのハガキが行く。当たり前だが、住所変更をして欲しいって言っているのは、こーいう場合が良くあるからだ。

いや、ホントに……。


「そうだとしたら、僕達がここで捜しても無意味だからね」


そーいう不手際やトラブルをよく経験しているさねの意見。変更を面倒くさがって、そのままの人はホントによくいる。実際に届かない内部処理があるからだ。

そんな意見が色々出てから、この配達員共の年長である木下が


「よし、じゃあよ!なんでそれが届かないか、みんなで賭けるか!俺は明日か明後日に届くに賭ける!」


実際にこーいうことを……やっていませんとは、言えない……。

面白くしなきゃ、やってけないし。


「じゃあ、俺は……木下さんが誤配したからに」

「おいこら!山口!俺はその配達地域に行ってねぇよ!見くびるな!」

「私は運転免許の住所が違うにしますかね。ハガキ同士がくっついて別のところへ行ったも賭けます」


はははは、そんな笑える賭け事をしながら、他人の不幸を笑う先輩達。

屑だ。……そーいう目になる森橋くん。そんな彼にも賭けを聞かれる。


「森橋は何に賭ける?」

「お、俺ですか…………うーん」


元々、自分の配達地域の方が言っている事。

もちろん、自分のミスじゃなく。また、相手の事を気遣って。森橋が賭けた内容は


「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」


ひとまず、伏せさせてもらう。が、一同。


「いや、それは……」

「客の事を馬鹿にし過ぎだろ……」

「当たらないと思うよ。さすがに……」

「そ、そうですか?でも、俺は丁度世代なんで、もしかしたらって……」


◇        ◇


安心して欲しい事はある。いちお、更新のハガキが無くても、更新できるそうだ。その時の手続きが面倒になるが……。

いちお、実が言った通りの事も、山口が言ったような事も、おそらくは沢山あるからこそ、向こう側も良く分かって対応してくれる。有り難いことだ。誤配だった時はホントに申し訳ないけれど。


「ハガキがないんですけど、免許の更新をしたいんです!!」


で、……ハガキが無くても更新できると聞いたから、お客様は怒り顔で運転免許の更新に来た。

ひとまず免許を見て、担当者が……


「……あのぉー、申し訳ないんですけど」

「はい!?なに!?できないの!できないのかぁ!?」

「この免許の期限が切れたの、去年ですよ」



そりゃ通知が届くわけないだろ!!

平成から令和に変わって、更新年を間違えたようだ。

大当たりはなんと森橋くんであったが、特別に景品があるわけでもなく。

こんなオチになるまで、ずーっとハガキを探しているのであった。


最近、またこの方からご指摘されて。

再配の依頼をするシステムが悪いって、怒鳴ってらしたんですが。


「音声ガイダンス(?)の言ってる番号ってなんだ。入力ができん」とか言っていて、「こっちのシステム以前にお前が問題」って、対応してた上司が毒を吐いてました。

声からして40代なのにね。


番号入力できない場合は、コールセンターに直接伝えてください。

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