事実だけ言うと、対応がなってないってさ
オチまで綺麗にやれと言われた気がした。
別に日常茶飯事だから別にいいが、その度に対応が悪いと言ってくる。
「え、今日は届いてないですけど」
不着の対応で……唯一、こちらが確実に打ち負かせるというか、どうしようもねぇじゃんってタイミングでそーいう対応をされる。
『そんなはずはない!!一昨日出したって言っているんだ!!』
「そーですか。でも、今日はなかったんで」
『ふざけるなぁっ!!探せ、ボケ!こっちは急いでるんだよ!』
「はー。再発行とかってできるんですか?あ、探せと言われても、今日は届いてなかったんですけど」
月曜日に到着するはずのものが届かない。
金曜日出しているはずなのに……。
普通の考えなら月曜日に届くのだが、誤送やらでどっか行ってるか、分からないもん。おまけに電話の相手が言っているのは、ちっと厄介なもんだ。
『”運転免許更新のハガキ”がなんで届かないんだーーーー!!!』
「さぁ~~。分かりませんね」
小さいモノだから簡単じゃん。というお話ではない。
1割か、2割ぐらいはこっちの責任あるのかなって思う事もあるが。まだ到着すらしてない段階でこんな対応をしろと言われると、0である。だって、届いてすらいねぇのに何をするんだという……。
ガチャッ
「探せだそうです。俺は帰っていいですか?」
「いや、出したの先週の金曜だろ、森橋。まだ、到着してねぇだけだろ。日曜挟めばそーいうのがある」
もっともらしい回答をする木下であったが、これがどーして届かないか、色んな偶然が起こったとかじゃなく。お互いの怠慢が招いた事もあるというもの。
無難な解決どころは木下の言ったそれであるが、……
「土曜日に届いていて、客が失くしたんじゃねぇの?あれ、チラシとかに挟まる時があるからよ。客がダイレクトメールと間違えて捨てるパターンもある」
不在票が入ってねぇとかいう、クソクレームを喰らったばかりだから、そーいう事を言う山口。
金曜日の何時に差し出したのか分からないから、その可能性も無くはない。
また、そーいう考えは本来到着する日から、数週間経った辺りで連絡が入るから、マジで知らん。
正直こーいうご申告は、滅茶苦茶こっちに当たってくるので、困りものだ。どーしようもないって。
「うーん、どうかなぁ。この方って1年前に越して来た方じゃないか。もしかして、免許の住所が昔のだったりするんじゃないかな。実家の住所のままとか、不思議じゃないし」
運転免許に記載している住所のところに、そのハガキが行く。当たり前だが、住所変更をして欲しいって言っているのは、こーいう場合が良くあるからだ。
いや、ホントに……。
「そうだとしたら、僕達がここで捜しても無意味だからね」
そーいう不手際やトラブルをよく経験している実の意見。変更を面倒くさがって、そのままの人はホントによくいる。実際に届かない内部処理があるからだ。
そんな意見が色々出てから、この配達員共の年長である木下が
「よし、じゃあよ!なんでそれが届かないか、みんなで賭けるか!俺は明日か明後日に届くに賭ける!」
実際にこーいうことを……やっていませんとは、言えない……。
面白くしなきゃ、やってけないし。
「じゃあ、俺は……木下さんが誤配したからに」
「おいこら!山口!俺はその配達地域に行ってねぇよ!見くびるな!」
「私は運転免許の住所が違うにしますかね。ハガキ同士がくっついて別のところへ行ったも賭けます」
はははは、そんな笑える賭け事をしながら、他人の不幸を笑う先輩達。
屑だ。……そーいう目になる森橋くん。そんな彼にも賭けを聞かれる。
「森橋は何に賭ける?」
「お、俺ですか…………うーん」
元々、自分の配達地域の方が言っている事。
もちろん、自分のミスじゃなく。また、相手の事を気遣って。森橋が賭けた内容は
「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」
ひとまず、伏せさせてもらう。が、一同。
「いや、それは……」
「客の事を馬鹿にし過ぎだろ……」
「当たらないと思うよ。さすがに……」
「そ、そうですか?でも、俺は丁度世代なんで、もしかしたらって……」
◇ ◇
安心して欲しい事はある。いちお、更新のハガキが無くても、更新できるそうだ。その時の手続きが面倒になるが……。
いちお、実が言った通りの事も、山口が言ったような事も、おそらくは沢山あるからこそ、向こう側も良く分かって対応してくれる。有り難いことだ。誤配だった時はホントに申し訳ないけれど。
「ハガキがないんですけど、免許の更新をしたいんです!!」
で、……ハガキが無くても更新できると聞いたから、お客様は怒り顔で運転免許の更新に来た。
ひとまず免許を見て、担当者が……
「……あのぉー、申し訳ないんですけど」
「はい!?なに!?できないの!できないのかぁ!?」
「この免許の期限が切れたの、去年ですよ」
そりゃ通知が届くわけないだろ!!
平成から令和に変わって、更新年を間違えたようだ。
大当たりはなんと森橋くんであったが、特別に景品があるわけでもなく。
こんなオチになるまで、ずーっとハガキを探しているのであった。
最近、またこの方からご指摘されて。
再配の依頼をするシステムが悪いって、怒鳴ってらしたんですが。
「音声ガイダンス(?)の言ってる番号ってなんだ。入力ができん」とか言っていて、「こっちのシステム以前にお前が問題」って、対応してた上司が毒を吐いてました。
声からして40代なのにね。
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